天才靴職人のジョージ・クレバリー氏が在籍したことでも知られる、今はなきロンドンのビスポークシューメーカー「ニコラス・タックゼック」。
靴職人たちが神棚に飾る!?幻の靴
1853年に創設し、1950年代までは「ジョンロブ」と双璧をなすステイタスを誇りました。その手の込んだつくりや、自然な革の質感を残したパテントレザーといい、正直いって現在の靴とはまったくレベルが違います。そんな名門が現在残っていないのは、後継者難。クレバリー氏ほか主要な職人が退社したことで、続けられなくなってしまったんです。ビスポークはマニュアル化できませんから、既製品のブランドと違って、職人こそが命なんですよね。(談・石田真一)
これぞヴィンテージ!
出し縫いのステッチの細かさ、3/8インチの極薄のソール、流れるようなフォルム、やわらかなはき心地など、すべてが別格。現代を生きる靴職人にとっての指針となっている。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2020年冬号より
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