ファッションジャーナリストの藤岡篤子さんが、現在開催中の2020年AW コレクションの様子をリアルタイムでお届けしている本企画。本日は、パリコレクション1日目の様子を、現地からレポートします！
晴天のミラノから、大荒れのパリへ到着
ciao、藤岡篤子です。
コロナウイルス騒動をすり抜けながら、16℃のミラノから5℃のパリへと無事到着しました。寒いだけでなく、突然みぞれが降ったり、豪雨になったり……今シーズンのコレクションがスタートしたロンドンのように、また傘が必要に。
悪天候の移動は大変ですが、やっぱりおしゃれなゲストたちを見つけると、心が踊ります。
パリコレDAY１は「ディオール」からスタート。会場でおしゃれマダムをキャッチ！
風が強く、ゲスト達の髪も大変なことになっておりますが（苦笑）、DIOR（ディオール）のコレクション会場であるチュイルリー公園（Jardin des Tuileries）には、今シーズンもシックなマダムたちが集まっていました。
もちろん、ゲストたちはディオールの新作に身を包んで来場。素敵な着こなしのマダムをスナップしてきましたので、早速ご紹介させてください！
シック＆レディーに整えたトレンドの「ワントーン」スタイル
まずは、グレーのテーラードジャケットに、黒のスリムパンツを合わせたシックなスタイルで登場したマダム。ロングブーツにグレーカラーを選んだワントーンスタイルは、キャリア女性の日常にも馴染みそう。
着こなしのポイントは、ウエストマークした太いベルトにあります。ビッグシルエットのジャケットをフェミニンにまとめているだけでなく、脚長効果も抜群！ 仕上げのサングラスも旬のキャッツアイを選び、全体をクールな印象に整えていました。シンプルなのにフレッシュ感もあるスタイリングが、上手ですよね〜。
「ホワイト」でモダンに昇華したトレンチスタイル
トレンチコートも人気が高いのですが、やっぱり新鮮なのは「ホワイトカラー」のトレンチ!! 黒のタートルネックのセーターに白のトレンチコートを合わせたこちらのマダムは、シンプルな装いなのに、一際美しく、会場でも目立っていました。
よくよく見ると、黒のボタンと黒のクラッチがスタイルにメリハリをもたらせており、効果的なアクセントに。ボルドーのミュールが絶妙な抜け感を引き起こした、新しい「ブラック＆ホワイト」スタイルがあまりに素敵で、チャレンジしてみたくなりました！
’70年代ムード炸裂のコレクションをレポート
会場の中に一歩入ると、フェミニストであるクリエイティブディレクターのマリア・グラツィア・キウリ（Maria Grazia Chiuri）ならではのメッセージが、’70年代風のカラフルなネオン装飾で彩られていました。
ショーがスタートすると、すごい迫力のステージに、’70年代に大ヒットしたディオール ロゴプリントのスカーフを頭に巻いたモデルたちが登場！ 今回は、どことなく懐かしくかわいらしい、シャツにネクタイというスクールガール風の着こなしが提案されていました。
個人的にも、フレッシュに蘇った小物使いに胸がキュン。「今すぐにでも着たい！」と、リアルに心を奪われました!!
おまけのスナップ：キャッチーな小物使いがタイプ!!
コレクション後の混雑した出口付近で、ふと隣を見ると……あら！ 素敵な帽子のマダムが!!
ネットで覆ったキャスケットにダイアモンドのピアス、そして、Tシャツに大粒のパールのネックレス。これらすべてディオールでそろえていらっしゃいました。ロシアから来場された顧客とのこと。あまりの美しさに、思わずスナップさせていただいちゃいました。
＊
以上、パリコレDAY1は、ディオールの会場で見つけた素敵なマダムたちを中心にご紹介しました。引き続きレポートしますので、DAY2もお楽しみに！
本日は、2020年AW パリコレクションDAY1の様子をお届けしました。藤岡さんのインスタグラム（@fiorinatokyo）でも、ミラノコレクションの様子が投稿されています。気になる方は、チェックしてみてくださいね。
- TEXT ：
- 藤岡篤子さん ファッションジャーナリスト
- WRITING ：
- 藤岡篤子
- EDIT ：
- 石原あや乃
