身につける女性の知性と品格、エレガンスを手元でさりげなく表現する腕時計。では、社会と深く関わり、活躍し、一挙手一投足が注目を集める女性たちは、何を愛用しているのでしょう。知りたいと思いませんか?

特別な存在感で輝く女性たちが、「名刺代わり」として選んだ時計とは一体…? 今回は、日本のキャリアレディーたちが選んだ、日本女性らしい4本の時計をご紹介します。

日本のキャリアレディーは、知性とエレガンスをさりげなく表現

■1: 控えめでも品格を大切に。仕事の精神と共通します

新村友季子さん

「割烹 山映」三代目若女将の新村友季子さんが愛用するのは、アンティークの『ロレックス』。リボンのように薄く、しなやかに手首に沿うゴールドのブレスレットウォッチは、控えめだけれど印象に残る存在感。

「特別感があるのに自然になじんで、私らしいと思わせてくれるそれも、上質時計の奥深さなのでしょうね」

新村さんは、「着物に合わせる時計は華美であってはならないけれど、品格が必要なのです」と、時計選びの視点を語ります。その言葉は、一歩も二歩も下がりつつ、品格をも求められる仕事のあり方を心得ているからこそなのです。

新村さんのアンティークのロレックス

親から譲り受けて20年来愛用しているゴールドのアンティークの『ロレックス』。華奢で繊細な美しさを備えつつ風格が香り立つ意匠は、洋服にはもちろん着物スタイルにもぴったり。同じくアンティークのローズカットダイヤモンドのリングとさりげなくコーディネートするのが定番のスタイル。

PROFILE
新村友季子さん
「割烹 山映」三代目若女将。自社ブランドの調味料などの販売に携わる一方、「フラックス カフェ」のフードプロデュースも手がける。

■2: 大切な時間の象徴だから、ピュアな佇いに惹かれます

経沢香保子さん

女性がいきいきと働きやすい社会環境のために、日本にベビーシッターの制度を広める活動に取り組む経沢香保子さん。さまざまな立場の多くの人々と関わる仕事で愛用するのはグランドセイコーのウォッチです。

「国産ならではの誠実さと品格が、仕事も生活もピュアであること、継続力があることを大切にしたい私の理念に響いたのです」

さらに経沢さんは、「人生とは時間そのもの。時間があればどんなことでもできると信じています」と語ります。正確に時間を刻むシンプルで清潔感のあるホワイトウォッチ。それは、経沢さんにとってアイコンであり、ベストパートナーともいえる存在なのです。 

経沢さんのグランドセイコー『STGF091』

グランドセイコーの『STGF091』。ダイヤモンドがぐるりと取り巻くSSケース×パール加工を施したホワイトのクロコダイルストラップ。時刻を読み取りやすいレイアウト、時計としての精度の高さも優秀!

PROFILE
経沢香保子さん
「キッズライン」代表取締役社長。女性が輝く社会を実現するべく、1時間あたり1000円からオンライン手配可能な、ベビーシッターサービスを運営。 

■3:「上質シンプル」を大切に…時計は生活必需品ですから

曽根智子さん

「子育てと仕事の両立がひと段落したのを機に」と、愛用ウォッチとの出合いを明かしてくれたカゴメ株式会社、執行役員・ダイバーシティ推進室長の曽根智子さん。多くの本物に触れてきた経験から選び取ったのは、フランク ミュラーの『トノウ カーベックス』です。長く愛せるシンプルかつスタイリッシュなデザインと確かな品質は、分刻みのスケジュールをこなす曽根さんにとって欠かせない条件。

「時計としていかに優秀か、を意識しました」

視認性のいい文字盤には、相手に失礼にならないよう、さりげなく時間を読み取りたい…という配慮も込められています。これもまた知的に美しく経験を重ねた、大人の女性らしい時計との関わり方です。 

曽根さんのフランク ミュラー『トノウカーベックス』

フランク ミュラーの『トノウカーベックス』のWGモデル。ギョウシェを刻んだ白ダイヤル×黒数字は、デザイン性が高いのに時間が見やすい点がお気に入り。 

PROFILE
曽根智子さん
カゴメ株式会社、執行役員・ダイバーシティ推進室長。大手メーカー2社を含め、広報・広告・IRでキャリアを積む。2016年より現職。

■4:エレガンスは身だしなみ。 時計選びもまた、同じです 

橋本美穂さん

「通訳者はビジネス上の機密情報を預かり、大切なコミュニケーションを扱う立場」と語る、会議通訳者の橋本美穂さん。話に集中してもらえるよう、黒子の姿勢を貫いています。

「私にとって仕事シーンのエレガンスとは、場に溶け込むさりげない美しさ。ちぐはぐで悪目立ちしてはお客様も気が散ってご迷惑でしょう?」

そのために大切にしているのが統一感。コンビ素材の『パンテール』は、まさに理想的、かつ橋本さんらしい選択。ファッションだけでなく人生も…信念を貫く美しさを、時計が象徴しています。 

橋本さんのカルティエ『パンテール ドゥ カルティエ』

揺るぎない品格を備えつつ、目立ちすぎないカルティエの『パンテール ドゥ カルティエ』のYG×SSモデル。ジュエリーやバッグの金具の色をそろえる端正な装いへのこだわりから、イエローゴールドでもホワイトゴールドでも自然になじむコンビネーション素材であることも愛用のポイントに。 

PROFILE
橋本美穂さん
会議通訳者。大学卒業後、企業の総合職に就きつつ通訳者養成学校に通い、独立。国賓やセレブのアテンド・通訳として多方面で活躍。

 

世界のトップレディーたちと同様に、それぞれの職業や立場、そして個性がはっきりと投影されている彼女たちの時計。しかし、同時に日本女性らしい奥ゆかしさを感じさせ、知性とエレガンスをさりげなく主張する時計を選んでいるということもわかります。日本人ならではの感性が活かされた時計選びを、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

※ご紹介した時計は、私物もしくは現在購入できないものもあります。ご了承ください。

この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
BY :
『Precious7月号』小学館、2017年
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
篠原宏明
EDIT&WRITING :
岡本治子、岡村佳代、吉川 純(Precious)
RECONSTRUCT :
難波寛彦