'60Sのカウンターカルチャーが薫るロビーラウンジ
'60Sのカウンターカルチャーが薫るロビーラウンジ

伝説のムーブメントから50年。今、サンフランシスコが熱い!

今から50年前の夏、サンフランシスコを中心に巻き起こった社会現象「サマー・オブ・ラブ」。これは1960年代の抑圧的な社会を打破しようと、レインボーカラーの絞り染めTシャツやピースマークのアクサリーを身にまとった若者たちが結集したムーブメント。群衆の数は10万人以上にも膨れ上がり、ビート世代と呼ばれた作家ジャック・ケルアックや、魂の歌姫ジャニス・ジョプリンなど、カウンターカルチャーを牽引するレジェンドたちを生みだしました。

今年は「サマー・オブ・ラブ」50周年を記念して、サンフランシスコ周辺のゆかりの地ではロックフェスや当時のカルチャーを伝えるエキシビジョンなどの各種のイベントが開催されています。

カウンターカルチャーが発芽したサンフランシスコのデザインホテル

そんなサンフランシスコで育まれたカウンターカルチャーと、コンテンポラリーなデザインを融合させた、大人の遊び心を刺激するアーバン・リトリートが、2016年春にオープン。ユニオンスクエアから2ブロックにあり、旧プレスコットホテルと旧キンプトンホテル、ふたつの歴史的建造物を合体させ、再構築した「ホテル・ツェッペリン」です。

旧ホテル時代の暖炉が今も使われているザ・マントル・バー
旧ホテル時代の暖炉が今も使われているザ・マントル・バー

仕掛けたのは、北米やカリブを中心に世界展開している、セレブ御用達のヴァイスロイ・ホテルズ&リゾーツ。コンセプトの「プログレッシブなハイダウェイ(隠れ家)」は、一見、相反するようですが、本気で遊ぶことを知る大人なら、ピンとくるはず。暖炉に火が揺らめくバーはどことなく禁酒時代の秘密クラブを彷彿させ、天井にコミックが描かれたゲームルーム「ピース」にはクイックショットバスケットボールやスキーボール、派手なサウンドが鳴り響く巨大ビンゴボードなど、本格的な遊び道具がずらりとそろっています。

プレイスペースの「ピース」は、遊び場にも、ミーティングプレイスにもなります
プレイスペースの「ピース」は、遊び場にも、ミーティングプレイスにもなります

ホテル名にふさわしく、通路にはグレイトフル・デッドなど往年のロックスターのLPジャケットが飾られ、客室の壁にはウェス・ウィルソンによるミュージシャンのサイケデリックなポスターなど、音楽にまつわるアイテムも随所に。客室によっては、ヴィンテージ風のレコードプレイヤーを設置しているところもあります。

ルーフトップのデッキもあるツェッペリン・スイート

20のスイートを含む客室は191。落着きのある色合いでまとめられた室内には、肌触りのいい上質なリネンやファブリックが備えられています。サイケなポスターといった遊び心を詰め込んでも、決してチープにはならないのは、本物のラグジュアリーを知り、「いい塩梅」を心得ているホテルグループ、ヴァイスロイだからこそ。

スイートにはヴィンテージ風のレコードプレイヤーを用意。ウェス・ウィルソンが描いたグレイトフル・デッドのポスターが壁に
スイートにはヴィンテージ風のレコードプレイヤーを用意。ウェス・ウィルソンが描いたグレイトフル・デッドのポスターが壁に
ツェッペリン・スイートのベッドルーム。テクスチャーが心地いいファブリックに上質さを感じます
ツェッペリン・スイートのベッドルーム。テクスチャーが心地いいファブリックに上質さを感じます

豊富な部屋タイプのうち、憧れはやはりホテル名を冠したツェッペリン・スイート。167平方メートルの客室には、暖炉を置くリビングルーム、レコードプレイヤー&LPコレクションやキチネットを備えたメディアルーム、ゆったりとしたベッドルーム、そして極め付けが、ぐるりとサウンドシステムをめぐらした、パーティーも開けるルーフデッキ! 気分はさながら、往年のロックスターです。ちなみに、このスイートだけで55インチのストリーミング可能なテレビが3台もある一方で、アナログなポラロイドカメラも置いてあるあたりが、微笑を誘います。
(Superior King   USD 356.15 / Night~、The Zeppelin Suite KingUSD 1,061.65~ / Night)

ツェッペリン・スイートのルーフデッキ。開放感のみならず、音響にもこだわっているとか
ツェッペリン・スイートのルーフデッキ。開放感のみならず、音響にもこだわっているとか

ウルフギャング・パックの名店のピザ窯、健在!

1階のレストラン「ランブラー SF」は地元食材を使った、前衛的なカリフォルニア料理をサーブ。でも、オーダーしたいのは、ピザです。実は、アメリカのスターシェフ、ウルフギャング・パックが2009年までプレスコットホテル内で営業していた名店「ポストリオ」の跡地で、当時のピザ窯がそのまま使われています。そしてウルフギャングのパッションも、継承しているとのこと。ぜひ、おためしあれ。

カリフォルニア料理を供するランブラー SF。かつてのウルフギャング・パックの名店のピザ窯は現役!
カリフォルニア料理を供するランブラー SF。かつてのウルフギャング・パックの名店のピザ窯は現役!

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この記事の執筆者
ダイビング雑誌の編集者を経てフリーに。海外旅行専門誌でもビーチを担当。月に1~2回、海外を中心に国内外のビーチリゾートへ通うこと、かれこれ四半世紀以上になる。女性誌の旅記事、ライフスタイル誌の連載、ウェブの連載ほか、共著に『奇跡のリゾート 星のや竹富島』など。世界のビーチガイド「World Beach Guide(http://www.world-beach-guide.com ) 」主催 好きなもの:海でボーッとすること、ボディボード、ダイビング、ビーチパーティー、Jazztronik、H Zettrio、渋谷Room
公式サイト:古関千恵子ホームぺージ
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WRITING :
古関千恵子
EDIT :
安念美和子