2017年11月1 日(水)から2018年1月8日(月・祝)まで、六本木・森アーツセンターギャラリーにて「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」が開催されます! 世界を舞台に活躍するアーティストたちに「あなたのドラえもんをつくってください」と依頼したら、いったいどんなドラえもんが生まれてくるのか?

展覧会の記者会見に、参加アーティストの選定など監修者を務める山下裕二さん(美術史家・明治学院大学教授)、漫画家・アーティストのしりあがり寿さん、美術家の西尾康之さんが登壇しました。

ポスターのキービジュアルには、村上 隆さんの作品が。 ©2017 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved. ©Fujiko-Pro 発表記者会見に登壇したのは、本展監修者の山下裕二さん、参加アーティストのしりあがり寿さん、西尾康之さん
ポスターのキービジュアルには、村上 隆さんの作品が。 ©2017 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved. ©Fujiko-Pro 発表記者会見に登壇したのは、本展監修者の山下裕二さん、参加アーティストのしりあがり寿さん、西尾康之さん

「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」の注目ポイント4つ

■1:村上 隆さん、奈良美智さん、増田セバスチャンさんら28組の気鋭現代アーティストが参加!

前回も参加したアーティストに加え、今はまだ無名ながらも、山下さんが「今はまだ粗削りでも、今後の日本の現代アートを引っ張る力がある」と確信している気鋭のアーティストも多数選出。そういう人たちに注目してもらう場としても考えられているそう。

参加アーティスト(ドラえもん)…会田 誠、梅 佳代、小谷元彦、鴻池朋子、佐藤雅晴、しりあがり寿、奈良美智、西尾康之、蜷川実花、福田美蘭、町田久美、Mr.、村上 隆、森村泰昌+コイケジュンコ、山口 晃、渡邊 希

参加アーティスト(映画ドラえもん)…クワクボリョウタ、後藤映則、近藤智美、坂本友由、シシヤマザキ、篠原 愛、中里勇太、中塚翠涛、増田セバスチャン、山口英紀+伊藤 航、山本竜基、れなれな

■2:さまざまな技法の新作アートが目白押し

絵画、彫刻、写真、メディアアート、書道など、28組のアーティストがさまざまな技法を駆使して「ドラえもん」を制作。「誰もみたことがないドラえもん」が大集合します。

■3:ドラえもん×現代アートの取り組みは15年ぶり

前回の「THE ドラえもん展」が行われたのが2002年のこと。15年経ち、満を持して開催されるこの展覧会では、前回から引き続き参加の奈良美智さん、蜷川実花さん、福田美蘭さん、村上 隆さん、森村泰昌さんら5組が、新作を前回の作品とともに展示。それぞれがこの15年、どんな風に変化したのか見比べるのも楽しいですね。

■4:アート作品が撮影できる!(※一部不可の作品もあり)

多くの作品が写真撮影可能。これも、この15年の間にSNSの影響力が大きくなったことを受けて、進化した点と言えるでしょう。人に伝えたくなる感動と出会ったら、すぐシェア!

しりあがり寿さん、西尾康之さんが即興で描くドラえもん

 (左から)本展監修者の山下裕二さん、参加アーティストのしりあがり寿さん、西尾康之さん
 (左から)本展監修者の山下裕二さん、参加アーティストのしりあがり寿さん、西尾康之さん

記者会見には、本展監修者の山下裕二さん、参加アーティストのしりあがり寿さん、西尾康之さんがクロストークを披露。

しりあがり寿さんは「ドラえもんは僕らにとっては“環境”。今回の展覧会は、もはや富士山を描くようなもの」と、ドラえもんがいかに日本人に根差した存在かを語りました。一方、西尾さんは「相撲協会とドラえもんは(二次創作に)難攻不落の存在」と、その版権管理の厳しさに触れて笑わせつつ、それが「(今回の展覧会では)大手を振って公式に(二次創作を)やれる」と、喜びを口にしました。

「今回の(参加)アーティストはすごいんじゃないですか。僕が半数は知っているもん」と、参加アーティストの豪華さについても触れた、しりあがり寿さん。山下さんによると「あとの半数は、一般的には知名度がないんですけど、世に出て欲しいという気持ちも含まれています」とのこと。すでに大御所の現代アーティストと、山下さんが、今後の現代美術を担う存在になる力があると見込んだ若手の作品が一堂に会するのも、「ドラえもん」というキーワードの強さがなせる業といえます。

しりあがり寿さんの描く雄々しいドラえもん
しりあがり寿さんの描く雄々しいドラえもん

クロストークでは、しりあがり寿さんと西尾さんに、即興でドラえもんを描いてもらうサプライズオーダーも。アーティストの数だけ、見る人の数だけ、ドラえもんは存在するのでは。そんな想いを抱かせました。

自分たちの心の中にいる「ドラえもん」と、各アーティストが表現する「ドラえもん」。そのギャップや共通点を見つけ出すのもよし、日本の現代美術の最先端の展示を堪能するのもよし、楽しみ方は無限大な「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」。発売中の早割チケットのほか、グッズとのセット券もこれから発売されるので、公式サイトをチェックしてくださいね。

  • 「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」ポスター画像
    「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」ポスター画像

問い合わせ先

  • 会場/森アーツセンターギャラリー
  • 会期/2017年11月1日(水)~2018年1月8 日(月・祝)  ※会期中無休
    TEL:03-5777-8600 ハローダイヤル (8:00~22:00)
    住所/東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52F
  • <スペシャルチケット詳細>
  • ■早割ペアチケット
  • [一般+4歳~小学生]¥1,600
  • [一般+中学生・高校生]¥2,200
  • [一般+一般]¥2,600
  • 販売期間/2017年8月1日(火)~20日(日)
  • 販売場所/ローソンチケット(Lコード:30021)
  • ■村上 隆 オリジナル クリアファイル セット券
  • 価格/¥1,800 ※券種は一般のみ、クリアファイルは会期中に会場内で引き換え
  • 販売期間/2017年8月21日(月)~10月31日(火)
  • 販売場所/ローソンチケット(Lコード:30021)
  • ■ドラえもんフィギュア セット券
  • 価格/¥2,400 ※券種は一般のみ、フィギュアは会期中に会場内で引き換え
  • 販売期間/2017年8月21日(月)~10月31日(火)
  • 販売場所/ブルー:ローソンチケット(Lコード:30021)
  •      ピンク:uP!!!公式サイト ※各色限定3000枚
この記事の執筆者
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EDIT&WRITING :
安念美和子