ハムスターのなかでも体が小さく、毛並みもきれいで、小刻みにフードをかじる仕草がかわいい、ジャンガリアンハムスター。ノーマルやパールホワイト、スノーホワイト、ブルーサファイア、イエロー、パイドなど色々な種類があります。

アイペット損害保険が発表した、2019年に保険契約が開始されたペットを対象にした「人気飼育犬種・猫種ランキング2019」では、小動物についても発表がありました。

そのうち「ハムスター」については「ジャンガリアンハムスター」が1位になりました。

そんな人気のジャンガリアンハムスターの特徴や魅力、飼育のポイントを、小動物専門病院ケーズペットクリニックの院長で獣医師の、山崎貫太先生にお話をうかがいました。

ジャンガリアンハムスターの生態とその魅力

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小さくて行動もかわいいジャンガリアンハムスター

ハムスターのなかでも、特に人気のジャンガリアンハムスター。中国のジュンガル盆地(ジャンガリア)に生息していることが名前の由来とされ、シベリアや中国、カザフスタンに主に住んでいるネズミの一種です。

その多くの人を惹きつける魅力はどこにあるのでしょうか? 山崎先生にお聞きしました。

小さいサイズ感や動きのかわいさ

「容姿や食べている様子、行動のかわいさや、小さくて手にのせてかわいがることができるなどが、一番の魅力かと思います」(山崎先生)

ジャンガリアンハムスターは、ハムスターのなかでも小さく、体長7〜12cm、体重30〜45gほどといわれています。

慣れさせることができる!

「手の中で優しく抱っこしてあげたり、頭をなでてあげたりする習慣をつけたりして、慣れさせることができます」(山崎先生)

おとなしくて飼いやすい傾向

「ジャンガリアンハムスターの性格は比較的おとなしいので、飼いやすいといわれます」(山崎先生)

飼う人への負担の少なさも人気の理由

「餌やりやケージ内の掃除くらいで、人の生活への負担が少ないのも特徴です。数日ならお留守番させることができることもできます」(山崎先生)

また、ジャンガリアンハムスターは、数あるハムスターのなかでも安価で、およそ500円~1,000円ほどで販売されています。これも多くの人が親しみやすい理由かもしれません。

ジャンガリアンハムスターを飼うときのポイント

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たくさん触れ合おう

続いてジャンガリアンハムスターの飼い方について、山崎先生に教えていただきました。

骨折リスクの少ない飼育環境をそろえて

ケージ、餌入れ、水入、トイレ、回し車、巣箱、砂場など。

「市販のハムスター用の飼育セットは、かわいさや利便性に富んでいますが、金属製の部分によって、不正咬合になったり、骨折するリスクがあります。骨折リスクに対応するグッズも豊富ですので、探してみてください。当医院では、事故の少ない、背の高い衣装箱をすすめています」(山崎先生)

専用フードのほか、野菜や果物もOK

「市販のハムスター用のペレットを中心にして、そのほか、さまざまなシード類、季節のお野菜、果物、野草などを与えてください」(山崎先生)

慣れさせることで触れあいもできるように

「付き合い方は、人それぞれ。手のひらに抱っこしてたくさん触りたい方は、小さなころから訓練して、それに慣らすとよいでしょう。

もちろんまずは病気にならないようにしなくてはいけませんが、最低でも、万が一病気になったとき、投薬することがストレスにならないように、触られたり握られることが平気になるように慣らしておくとよいです」(山崎先生)

ジャンガリアンハムスターを飼うときの注意点

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日々健康観察を行って

ジャンガリアンハムスターは、飼育しやすいハムスター。そのかわいさから、飼ってみたいと思っている人もいるのでは?

実際に飼うとすれば、どんなことに注意すればいいでしょうか?

「ネットなどの間違った情報に惑わされずに、正しい知識を得て飼育しましょう。飼育をはじめたらすぐに、かかりつけの病院を見つけておき、検診や飼育の相談をしておくと安心です。

また日ごろより、病気の早期発見に努め、体重や食べる量、排尿排便の観察を怠らないようにしてください」(山崎先生)


ジャンガリアンハムスターは、小さくてふわふわでかわいいうえに、人になつきやすく、飼いやすい特徴があることがわかりました。

気になる人、その魅力に惹かれた人は、ぜひ健康管理のことまで想定して飼ってみてくださいね。

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この記事の執筆者
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WRITING :
石原亜香利
EDIT :
安念美和子、榊原淳
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