仕事とプライベートも充実したワークライフバランス、確かな審美眼に裏打ちされたモノ選び。私たちが心を奪われる方々の魅力を紐解くと、何気なく取捨選択されたモノ・コトの中に、その人なりの哲学を感じることが多いものです。そんな「スタイル」がある人の魅力やその個性が凝縮されたバッグとその中身をご紹介するのがこの連載。第2回目となる今回、バッグと中身を拝見させていただいたのは、トータルビューティサロンukaの代表でトップネイリストの渡邉季穂さん。お客様ありきのお仕事に加え、常に多くのプロジェクトを抱えて、多忙を極める仕事柄、バッグの中には自分が心地よく過ごせるように周到に用意されたアイテムが充実していました。

エルメスのバーキン

ずっと憧れ続けたバーキンは夫からのプレゼント

学生時代からいつかは欲しいと思い続けていたというエルメスのバーキン。20代で初めて手にした赤のトリムやコンスタンスなど、エルメスのバッグ自体は今までも持っていたものの、バーキンだけはずっと特別な存在だったのだそう。「いつか海外スナップに出てくるように、デニムとTシャツにさらりとバーキンを持ちたい、自分自身がバーキンに似合うようになったら手に入れたい、そう思い続けていました。そうしたら、52歳の誕生日に主人が“そろそろいいんじゃないか?”とプレゼントしてくれました。誕生日だからといって、特別にプレゼントを贈り合う習慣もなかったのでとても驚きました。しかも私が欲しいと言っていた色やサイズなどを覚えていて、探してくれたのだそう。私的にはこれがふさわしい女性像にはまだまだたどり着けていないけれど、これから一緒に歩んでいきたいと思っています」

セリーヌの財布

愛用の財布はセリーヌ。使いやすさもデザインも秀逸

2、3年前に買ったというセリーヌの財布。「これはスタイリッシュな黒で、中がイエローというデザインに惹かれました。でも一番気に入っているのは使いやすさ。どうしてもカードを使うことが多いから、手前にカード入れが付いているのがとても便利です。所作がスマートかどうかって大事ですから。運気を左右するといわれるものを新調する時は2月の寅の日におろすと決めていて、財布もそのひとつ。特に財布は1年ごとに買い換えるのがいいと聞くので、その日に合わせて探すことが多いのですが、これ以上のものに出合えずにいます」

愛用歴は6年。名刺入れは赤のゴヤール

ゴヤールの名刺入れ

買い物はインスピーレション重視という渡邉さん。「バッグの中に入れて持ち歩くものは、特に自分が好きと思えるものがいいなと思っています。そうすると、どうしても手にしてみた時に感性に引っかかるかどうかが大事に。ゴヤールの名刺入れも赤の色味が気に入っています。マチがかなり深くて、たくさん入るところも手放せない理由です」

iPadは必需品。筆箱もApple Pencilの入るものを

iPad
筆箱

外での打ち合わせなども多いので、iPadは欠かせないとか。「iPadケースにしているのはZARAで買ったポーチです。なかなかこれというものが見つからずに探していた時に、偶然ショップで発見。iPad専用ではないものの、地厚なのでいいかなと(笑)。頻繁に使うからこそ、気に入ったものがいい。これはシンプルながら華もあるシルバーに惹かれました。アルミ缶のデザインが可愛い筆箱は、ノベルティーで頂いたもの。私はApple Pencilも使っているので、それがぴったり入るサイズ感も絶妙でした。この中にKOBAKOのコンパクトニッパーも常備しています」

スケジュールもモバイル派。携帯バッテリーが必須に

猫のカバーをつけたiPhone
携帯バッテリー

簡単なメールチェックはもちろん、数年前からスケジュール管理もモバイル派になったという渡邉さん。「iPhoneは本当に肌身離さず持っている物のひとつ。壊れるのも怖いから、ケースにしっかり入れる派です。このケースは、私の猫好きを知る友人がプレゼントしてくれたもの。携帯用充電池は、可愛いリンゴ型にひと目惚れして思わずネットで買ってしまいました。ネットサーフィンも今のニーズを肌で感じる仕事のひとつ。いいかもと思ったものは、ネットでもよく購入します」

いつからか、フルメイク一式を持ち歩くように

化粧ポーチ

化粧ポーチは友人からのプレゼントとか。突然の会食なども多く、一度荷物を置きがてら家でメイク直しをしようと思っていたのに時間がなくなってしまったなど、数々の失敗を経てメイク用品は一式持ち歩くようになったそう。「最近のスタメンは、MiMCのミネラルパウダーサンスクリーンや、発色のいいアディクションのフェイスカラーとリップグロス、ルブタンのマスカラです。メイクアップアーティストのyUKIさんが手がけたメイクブラシ“yUKI BRUSH”も使い心地がとっても良くて愛用中。GINZAシックス限定のネイルオイル“ma/6(マロ)”も、香りが良くて癒されます」

体調管理も仕事のうち。サプリメントを常備

美容ポーチ

ハワイのセレクトショップで買ったというポーチにも、メイク以外の美容グッズがズラリ。「体調を整えるのも重要。松倉クリニックで処方していただいている、鉄・ビタミン・カルシウムなどのサプリメントも欠かせません。また、会食も多いので、シンプリスのパーフェクトビューティプラスにお世話になることも」。その他にも爪ヤスリや、リップ&ネイルの兼用バーム、頭皮マッサージでリフレッシュしたいときに使うスカルプブラシ“KENZAN”、HACCHIの日焼け止めスプレーも。そしてここにもukaのネイルオイルが。「いざ使いたい時に持っていないのがストレスになるので、必要になりそうなものは持ち歩くようにしています」

ノートやカードは見た目重視。かわいいものをストック

ノート
カード入りポーチ

「手帳は持ち歩かなくなったぶん、何かとメモをするためのノートが欠かせなくなりました。行く先々でかわいいノートがあると買ってストックしています。ちょっとしたお礼などを書くためのカードも同じく。ピエール アルディのポーチに入れています」。色違いのもうひとつのポーチは、領収書入れに。渡邉さんがポーチ好きなので、よくプレゼントされるそう。このピエール アルディも、去年のクリスマスプレゼントだそう。

3年前に老眼鏡デビュー。使っているのはプラダ

老眼鏡

「どんな服にも合うように、初めての老眼鏡はシンプルなブラックを。毎日持ち歩くので、もうそろそろふたつ目が欲しくて物色中。次に買うなら茶系がいいなと思っています」。そしてここにもネイルオイルが。すぐに付け忘れてしまうから、目に付くいろいろなところに忍ばせておくのがポイントだそうです。

車派のキーホルダーはエルメス

エルメスのキーホルダー

「愛用中のエルメスのキーホルダーは主人からのお下がりです。茶色の大きなタッセルに大人の遊び心を感じます。今まではすぐにバッグの中で行方不明になっていたのですが、これに変えてからは大きいタッセルで存在感があるので、見つけやすくなりました」

疲れを癒すには甘いモノ。ついついパケ買い!

チョコレート

夕方になるとつい血糖値が下がってくるもの。そんなときに力を与えてくれるのがチョコレートだとか。「これは打ち合わせで行ったTRUNK HOTELで見つけ、パッケージの可愛さに惹かれて買ってしまいました。ちょっと気の利いたものなら、誰かに差し上げるのに出しても恥ずかしくない。自分的にも見るたびにテンションが上がります」

基本的に荷物が多めなのは、車派なのも大きいと思うと語る渡邉さん。スケジュール変更も日常茶飯事。時間に追われることのほうが多いからこそ、ちょっとした空き時間も有効に使う前向きな姿勢も素敵でした。持ち物は基本はシンプルなものが好きだけれど、その中でも自分自身が可愛い! いい! と思う感覚を大切にしたい。友人からのギフトも大切にしたい。バッグの中身からも、渡邉さんが多くの人に愛される理由がわかるような気がしました。

PROFILE
渡邉季穂(わたなべ きほ)さん
トータルビューティサロンukaの代表であり、トップネイリスト。サロンワーク・撮影を中心に活動し、セミナー等の講師を務め後進ネイリストの育成にも尽力。各人の個性を活かしライフスタイルをも考慮したナチュラルかつシンプルなネイルスタイルには定評があり、各界著名人やビューテイ関係者からの信頼は厚い。その他にもブランドの立ち上げや商品開発のディレクションも務め、その活躍は多岐にわたる。
この記事の執筆者
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PHOTO :
大石葉子(TENT)
EDIT&WRITING :
塚田有紀子