24のオブジェ『エンブレム・コレクション』日々の愉びを紡ぐ永遠の美の哲学
艶やかな輝きのサテンは全14色
パウダリーなタッチのマットは全10色
『ルージュ・エルメス』という響きを、どこかで耳にしたことがある、実はそういう方もいるのではないでしょうか?
1984年に誕生、日本人の調香師が手がけた赤いボトルのフレグランスが『ルージュ エルメス』でしたし、レザーの独特な赤を語る名もまた同じ。実は最初に『ルージュ エルメス』という色をメゾンにもたらしたのが3代目のエミール・モーリス・エルメスでした。それまで黒とブラウンが定番だったレザーの世界に、初めて陰影を帯びた独特な赤を創り出し、以来、メゾンの名を冠した「特別な色」として大切に守ってきたのです。
そんな貴重な名を刻んだ新しいメチエの第一章『ルージュ・エルメス』の『エンブレム・コレクション』は、全24色。実は、ここにもまた、特別なストーリーが存在します。
1880年に、シャルル・エミール・エルメスがマドレーヌにあった本拠地を、フォーブル・サントノーレ24番地へと移転。以来、1世紀以上にもわたり、メゾンの歴史を刻んできた原点が24というナンバーなのです。
『エンブレム・コレクション』は、24色それぞれに物語をひもとくネーミングがつけられています。とりわけエルメスを象徴するのが、Hの頭文字がつけられた「ルージュH」、青い陰影を含んだ赤の「ルージュ・カザック」、オレンジボックスを思わせる「オランジュ・ボワット」の3色です。本能のままに手に取る一色が、オブジェという存在から鮮やかな色彩の旅へと誘い、日常に数々の美しいシーンを届けてくれるとしたら? 24の人生の美学、それが『ルージュ・エルメス』の本質なのかもしれません。
リップブラシとリップケースも登場
※掲載した商品は、すべて税抜です。
問い合わせ先
- TEXT :
- 安倍佐和子さん ビューティエディター
- BY :
- 『Precious5月号』小学館、2020年
- PHOTO :
- 戸田嘉昭(パイルドライバー)
- STYLIST :
- 小倉真希
- EDIT :
- 五十嵐享子(Precious)