気温も上がり、緑がきれいな季節となりました。クローゼットも初夏物に衣替えですね。しばらくは外出を自粛する日々が続くかもしれませんが、家の中でも初夏のおしゃれを楽しんで、少しでも明るい気分で過ごしたいものです。ところで皆さん、洋服と一緒にブラジャーも衣替えしていますか?
「イエス!」と答えた方はかなりの下着上級者。「ブラジャーに季節ってあるの?」と思われた方がほとんどかもしれません。確かに、汗や湿気対策で夏用の肌着を着る方は多いかもしれませんが、夏用のブラジャーといわれても「?」ですよね。
ブラジャーを衣替えすることで、どんなメリットがあるのか、ランジェリーのプロである川原好恵さんにレクチャーしていただきましょう。
くたびれたブラジャーを処分して気分一新!これからの季節を快適にする「夏用ブラ」をプラス
ブラジャーの衣替えを始める前に、まずは手持ちのブラジャーのチェックから。以前、この連載内で、ブラジャーの買い替えどきの見極め方と洗濯の方法を紹介しましたので、まずはそちらでおさらいを!
次に収納の仕方も確認を。ブラジャーはカップを重ねるようにして収納するのが基本。詰めて収納すると、カップの形崩れの原因になるため、ゆったりと収納しましょう。これは洋服を保管するときも同じですが、湿気が少しでも残っていると、カビや変色の原因になるので、よく乾かしてから収納します。
例年、今ぐらいの季節から本格的な暑さが到来する6月にかけて、夏用のブラジャーが主要ブランドから発売されます。その主な特徴は「汗対策と通気性」。汗ばんだ時にブラジャーのカップがバストにペタッと張り付いたり、カップのなかが蒸れたりする、あの不快感。それが軽減されるよう工夫をこらしたのが夏用のブラジャーです。それはブラジャーに使用する素材や資材の開発力の賜物で、日本企業の得意分野でもあります。
高い機能性を備えた夏用ブラジャー5選
汗対策と通気性に優れた「夏用ブラ」のなかから、川原さんがセレクトしたのは、この5点。それぞれに高い機能性を備えています。
■1:汗が溜まりやすいバスト下をメッシュにして通気性アップ
カップ内が蒸れにくいように、発汗量の多いバージスライン(バストの底辺)がメッシュになったブラジャー。さらに、カップ裏のパッド受けは吸汗速乾性の優れた素材を使用、汗が溜まるアンダーとカップ脇上辺には汗消臭テープを使用するというこだわり。幾何柄のレースが爽やか。
■2:ブラジャーはもちろん、ペアショーツも暑さ対策をしっかり装備
通気性に優れたカップを使い、背中部分はメッシュ素材で蒸れにくく、軽い着け心地。コーディネートできるショーツも夏向けの素材を使用。スタンダードなハイキニショーツは後ろ身生地に吸放湿性に優れたベンベルグ、股上の浅いヒップハンガーショーツは後ろ身生地にひんやりとした肌触りのタッチクール機能メッシュ素材をそれぞれ使い、快適です。
■3:前も後もすっきりシルエットで、夏のおしゃれに大活躍
滑らかなシルエットで、細身のトップスとの相性も良い夏におすすめのブラジャー。通気性の良い「涼かるカップ」を使用し、カップ裏は吸汗速乾の綿混素材を使用しています。さらに、肌側にはデオドラント加工を施すという徹底ぶり。背中のアンダー部分はゴムやテープを使っていないヘム仕様なので、段差ができにくくすっきり。
■4:累計販売枚数190万枚を突破! 軽い・涼しい・すぐ乾く「涼ブラ」
「ビー・ブイ・ディ レディース」人気NO.1を誇るのが、「軽い・涼しい・すぐ乾く」の3つの特徴を兼ね備えた「涼ブラ」シリーズ。吸水速乾メッシュ素材を使用し、カップの通気性も抜群。32g(ハーフトップMサイズ)という軽さも魅力で、着けているのを忘れそう。洗濯後の乾きが早いから何かと便利です。
■5:新開発の特殊な3D素材を使用した「未来形ブラ」
スペイサーファブリックという新開発の特殊な編素材を使用した新商品。通気性に優れた素材で、非常に軽いことから「未来形ブラ」なんて呼び名も。縦・横・斜めに伸びるその伸縮性は今までにない着用感。進化した快適性は夏こそ実感できそうです。
体全体から見るとブラジャーが覆う面積は小さなものですが、それを変えることで不快感はかなり軽減されます。吸湿速乾の機能が優れた夏用の肌着と一緒に着用すれば、さらなる快適性が期待できます。「ブラジャーの衣替え」今年は実戦してみませんか?
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- TEXT :
- 川原好恵さん ランジェリーライター
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- WRITING :
- 川原好恵
- EDIT :
- 石原あや乃