「髪のボリュームが気になる……」、そんな悩みを感じたことはありませんか? 年齢を重ねたから仕方ない、髪質だから治らないと考えている人も少なくないですが、実は悩みの原因は、髪質ではなく体質に由来することも。体の不調は、髪にも影響を及ぼします。
今回は、ヘアケアに特化した整体サロン『いいねヘアケアラボ』の院長・熊崎達郎さんに、髪のボリュームで悩む大人の女性に向けた体質改善方法ついて教えていただきました。
ヘアケアに特化した整体師がおすすめする、「髪のボリュームアップ」セルフケア3選
緊急事態宣言で生活環境が変わり、体にストレスをかけてしまう人も多いのではないでしょうか。体の不調は、薄毛にも影響を及ぼします。おうち時間がたっぷりある今、自宅でできるセルフケアで髪を健やかに整えてみませんか?
内臓の調子が悪いと爪が割れたり筋が入るのと同じく、自律神経の乱れや血流の滞りは、ダイレクトに髪に影響を及ぼします。犬や猫などの動物も、きちんと生活しいていると毛並みが豊かに艶やかになってきますよね。人間も同様、髪の毛のボリュームや毛質が、体のバロメーターになっています。
ヘアケアに特化した整体サロン『いいねヘアケアラボ』は、元々、薄毛に悩む整体師が開業したサロン。薬を試したこともあったそうですが、副作用が気になっていたそう。そこで、薬に頼るのではなく体質改善することで薄毛の悩みを改善できないかを追求してきました。自身も体質改善したことで髪のボリュームアップを実感したことから、サロンの施術に生かしています。
今回は、そんな整体サロン『いいねヘアケアラボ』の院長・熊崎達郎さんに、体質改善の視点からアプローチするセルフケアのポイントを3つ伺いました。
■1:低めの温度でゆっくり入浴し、自律神経を整える
長引く外出自粛による環境の変化で、体に負担をかけてしまう人も少なくないのではないでしょうか。そんなときは毎日の入浴時間を上手に使って、睡眠の質を深め、リラックスできる体質に変えていきましょう。
体の緊張をほぐすためには、入浴時の温度が鍵となります。熱い温度だと自律神経が興奮してしまい、体が深く休まらないことも。そうならないために、40度くらいのお風呂に15~20分入浴し、体の緊張をほぐていきましょう。
低めの温度でゆっくり入浴することで、副交感神経が優位に働くといわれています。体の芯まで温まるため、全身の血流がよくなり、良質な睡眠をとることが期待できます。
こうして体を整えることで、頭皮の皮脂が収まり、髪のボリュームアップへと繋がることも。
■2:血流改善に効果的! 入浴の最後は、冷水シャワーで締める
入浴時、お風呂の最後に、冷水シャワーを10〜20秒程浴びて全身の巡りの良い体質を目指しましょう。
入浴で全身が温まると、頭皮も汗をかくようにゆっくり毛穴が開きます。このタイミングで冷水を浴びることにより、頭皮の血管が拡張した状態から一気に血管が収縮。血管のポンプ作用が働いて、血行促進に役立ちます。サウナの後に水風呂に入るイメージで、入浴時間を冷水で締めると全身の巡りがよくなりますよ。
■3:体の緊張感をほぐす、2箇所のツボ押し
ライフスタイルの変化で、知らず知らずストレスを溜め込んでしまうことも。そんなときはツボ押しで、体の緊張感をほぐしてあげましょう。
ポイントは、足の内くるぶしから指4本分上に位置する「三陰交」と、足の親指と人指しの間をなぞっていって指がとまるところに位置する「太衝」と呼ばれる2つのツボ。この三陰交と太衝のツボを1分ほど、気持ちいいと感じる程度にマッサージしましょう。
三陰交は万能のツボと呼ばれ、生理不順や月経痛などのホルモンバランスの症状や、便秘や下痢などの消化器症状、足のむくみなどにも効果的と言われています。また、太衝はストレスやイライラが溜まっている時に指圧すると痛みが出やすい部分。ストレスに対してのケアや、女性に起こりやすい入浴時の「のぼせ」症状を緩和させてくれますよ。
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ヘアケアに特化した整体師がお伝えする、体質改善視点のセルフケアはいかがでしたでしょうか? 長引く外出自粛で、いつの間にか不調になってしまう人も多いはず。そんなときは、自宅で簡単にできるセルフケアで、体質改善を目指してみてくださいね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT&WRITING :
- 加藤朋子