新型コロナウイルス感染症の影響に配慮し、テレビ局各局のドラマの撮影も休止が相次いでいます。新作ドラマを楽しむ機会が減ってきていますが、なんとNHKでは『今だから、新作ドラマ作ってみました』の放送が決定。5月上旬にNHK総合にて3夜に渡り放送されます。

テレビ番組_1,ドラマ_1,stayathome_1,リモートワーク_1
『今だから、新作ドラマ作ってみました』

第1夜「心はホノルル、彼にはピーナツバター」は、2020年5月4日(月)23:40〜0:10放送。

テレビ番組_2,ドラマ_2,stayathome_2,リモートワーク_2
第1夜「心はホノルル、彼にはピーナツバター」に出演する満島真之介さん(写真左)と前田亜季さん(右)

ドラマ『毒島ゆり子のせきらら日記』(TBS系)の脚本でも知られる矢島弘一さん作で、出演は、満島真之介さんと前田亜季さん。遠距離恋愛中のカップルを演じます。

第2夜「さよならMyWay!!!」は、2020年5月5日(火)23:15~23:45放送。

テレビ番組_3,ドラマ_3,stayathome_3,リモートワーク_3
第2夜「さよならMyWay!!!」に出演する小日向文世さん(写真左)と竹下景子さん(右)

NHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』のスピンオフドラマの脚本を担当した池谷雅夫さん作で、出演は小日向文世さんと竹下景子さん。ドラマ『70才、初めて産みましたセブンティウイザン。』(NHK・BSプレミアム)で夫婦役を演じているおふたりが、こちらでも夫婦役として出演します。

第3夜「転・コウ・生」は、2020年5月8日(金)23:40~0:10放送。

テレビ番組_4,ドラマ_4,stayathome_4,リモートワーク_4
第3夜「転・コウ・生」に出演する柴咲コウさん(写真中央)、ムロツヨシさん(左)、高橋一生さん(右)

朝ドラや大河ドラマなど幅広い作品の脚本を手掛ける森下佳子さん作で、音楽はドラマ『伝説のお母さん』(NHK総合ほか)でも音楽を担当した宮崎誠さん。出演は、柴咲コウさん、ムロツヨシさん、高橋一生さんです。

こちらはドラマ『おんな城主 直虎』(NHK総合ほか)の脚本家とキャストが再タッグを組むとあって、視聴者から「最高……!」「絶対観る」と楽しみにする声が多数寄せられていました。

NHKで「テレワーク」ドラマ3本を制作!?その舞台裏とは

こんな状況下の中で、どうやって収録をするのだろう?とお思いの方も多いかと思いますが、なんと「テレワーク」でドラマを制作しているのだとか。 打ち合わせやリハーサルのみならず、本番収録もすべて直接会わずに行うテレワーク。

情報が公開されるやいなや、SNSでは「素敵な企画!」「楽しみにしている」「ゴールデンウィーク中の楽しみができた」など放送を心待ちにする声や「どうやって撮影するの?」と疑問に感じる声が寄せられていました。

制作スタッフのブログによると、第3夜「転・コウ・生」の撮影方法は携帯のカメラと、ぽんぽんのついたマイク、手軽な三脚のみ。柴咲コウさんは公式インスタグラムで「セッティングも、ロケーションも、ヘアもメイクも服も撮影も自前です!!!」と撮影の様子を発信。動きの指示などもすべてテレビ電話越しに行われたそう。

2日に渡って行われた撮影後には、公式Twitterで「ヘトヘトです 全部自分でセッティングするなんて前代未聞です初めてです」と呟くと、ムロツヨシさんも「ヘロヘロですありがとう、お疲れ様でした、殿」とツイート。

それもそのはず、回線の不調、演者頼みのカメラセッティングでカメラが回っていないなど、テレワークならではのトラブルが多発。困難な状況をいくつも乗り越えて、制作されていったそうなんです。

過酷な状況ながら生み出された物語に期待が膨らみますよね。「こんな状況だからこそ、ホッとできる時間をドラマでお届けしたい!」との想いで生まれた3つのドラマは、不安が募る毎日に「ほっこりしたり、じんわりしたり、腹を抱えて笑ったり」できる時間を届けてくれるそう。気になるそれぞれの物語のあらすじを、NHKさんご協力のもと、先取りしてお届けします。

■1:第1夜 「心はホノルル、彼にはピーナツバター」では、遠距離中のカップルが題材に

テレビ番組_5,ドラマ_5,stayathome_5,リモートワーク_5
第1夜「心はホノルル、彼にはピーナツバター」での一幕

神林五郎(満島真之介さん)と森本千明(前田亜季さん)は婚約中のカップル。しかし、五郎の転勤のため遠距離恋愛中のふたり。この春予定していた人生最大のイベント、ハワイでの結婚式は中止になってしまい、うまく事が運ばないイライラと会えない寂しさが募っていきます。

テレビ番組_6,ドラマ_6,stayathome_6,リモートワーク_6
第1夜「心はホノルル、彼にはピーナツバター」での一幕

そんなやり場のない気持ちを抱えながらも、唯一の連絡手段となったビデオチャットを今日も楽しむふたり。ラブラブトークが始まりますが、些細な行き違いからふたりの隔たりが露わとなって、まさかの破局にまで発展してしまい……。

■2:第2夜 「さよならMyWay!!!」では、死んだはずの妻が画面に現れる!

テレビ番組_7,ドラマ_7,stayathome_7,リモートワーク_7
第2夜「さよならMyWay!!!」での一幕

宍戸道男(小日向文世さん)は40年連れ添った妻・舞子(竹下景子さん)を脳卒中で見送ったばかり。悲しみに耐えながらも、自ら営む保険代理店の仕事を今日も真面目に誠実にこなしていました。

テレビ番組_8,ドラマ_8,stayathome_8,リモートワーク_8
第2夜「さよならMyWay!!!」での一幕

その時、業務用のパソコンに一件のビデオ電話がかかってきます。画面の向こうにいるのは……なんと、死んだはずの舞子だったのです! 驚がくの展開はこれだけには留まらず、画面越しに舞子は、離婚届を突き付けてきます。いったい妻は何のために幽霊となって道男の前に現れたのでしょうか。

■3:第3夜 「転・コウ・生」では、「会いたい」と思った人と魂が入れ替わる!?

テレビ番組_9,ドラマ_9,stayathome_9,リモートワーク_9
第3夜「転・コウ・生」での一幕

外出自粛で家の中で過ごす時間が多くなると、「あの人に会いたいな」という気持ちが募りますよね。そんな気持ちを抱えていると、なぜか「会いたい」と思った人と魂が入れ替わる珍事が発生!

シバサキコウ(柴咲コウさん)がむろつよし(ムロツヨシさん)と入れ替わり、今度は、タカハシイッセイ(高橋一生さん)とも入れ替わって大混乱が巻き起こります! 「会いたいってこういうことじゃないんだ!」――果たして3人は元の体に戻れるのでしょうか? 抱腹絶倒のファンタジー・コメディーです。

第3夜 「転・コウ・生」脚本・森下佳子さん、主演・柴咲コウさんからのコメントも紹介!

森下佳子さんコメント

「非常時においてのアートやエンタテイメントの役割のひとつは、心のワクチンであることだと思ってます。こんな中でもドラマをつくることに携われる、そんな幸運に恵まれましたからには、笑ったり、ほっこりできたり、少し優しい気持ちになれたり……そんなドラマにしたいなぁと思っております。お楽しみいただければ幸甚です。よろしくお願いします」

柴咲コウさんコメント

「最近、実は思考そのものが自分の認識する世界をつくっているんじゃないか。無意識のような私たちの『想い』が、この世界をつくり上げているんじゃないか。そんなことを考えるのです。想像すること、そして『何を想像するのか』がとても大切なのだと。相手を想うことから展開してゆくこのストーリー。演者である我々の珍妙なやりとりと、垣間見える私生活をお楽しみください」


今この状況だからこそ生まれた、テレワークドラマという新しい試み。どんな映像になっているのか気になりますよね。待ちに待った新作ドラマで、おうちタイムがもっと楽しくなりそうなゴールデンウィーク。夜になったらテレビをつけて、楽しいひとときをお過ごしください!

番組情報

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。