イタリアを代表するジュエリーブランドと、ロシア史上最後の王朝ロマノフ家の末裔とがコラボレート。

「フィオーリ ダランチョ」のティアラをつける。ニコレッタ・ロマノフ
「フィオーリ ダランチョ」のティアラをつける。ニコレッタ・ロマノフ

ダミアーニは1924年、ジュエリーの町として知られるヴァレンツァで創業しました。以来、父から子へ、そして孫へと3世代にわたって、ジュエリーの創作や貴金属の加工といった技術面だけでなく、宝飾への情熱を今に伝えています。

一方、ニコレッタ・ロマノフは、ナターシャ・ロマノフ王女を母として誕生。ロシア皇帝ニコライ1世や、かの有名な女帝エカチェリーナ2世、そしてピョートル大帝の血統をもちながら、現在は女優として活躍の場を広げています。

マスターピースは、ニコレッタの祖母の名前から「ティアラ スヴェーヴァ」と名付けられた
マスターピースは、ニコレッタの祖母の名前から「ティアラ スヴェーヴァ」と名付けられた

過去から現在、そして未来へとつながっていくふたつの流れが合流して生まれたのが、「フィオッコ」と「フィオーリ ダランチョ」のジュエリーコレクション。

イタリア語でオレンジの花を意味する「フィオーリ ダランチョ」は、ニコレッタのファミリーにデザインソースを見出しています。彼女の祖父であるニコライ・ロマノフが、スヴェーヴァ・デッラ・ゲラルデスカ伯爵夫人と結婚したとき、新婦が身につけたティアラ…それは花嫁を幸せに導くとされたオレンジの花がモチーフでした。

左/ニコライ・ロマノフとゲラルデスカ伯爵夫人の挙式風景 右/ゲラルデスカ伯爵夫人が着用した、蝋細工のティアラ
左/ニコライ・ロマノフとゲラルデスカ伯爵夫人の挙式風景 右/ゲラルデスカ伯爵夫人が着用した、蝋細工のティアラ

このときのティアラは、スヴェーヴァ自身のアイディアからつくられた蝋細工のブーケでしたが、ダミアーニはこれをダイヤモンドとパールとゴールドで表現。繊細で可憐なオレンジの花を立体的に形づくり、モダンに仕上げています。

左から/リング¥2,310,000・ピアス¥2,125,000・ネックレス¥2,500,000(すべて税抜)
左から/リング¥2,310,000・ピアス¥2,125,000・ネックレス¥2,500,000(すべて税抜)

デザインとモデルの構築、貴金属の成形、宝石のセッティングから最終的な仕上げに至るまで、豊かな技術をもつ職人がハンドメイドでつくりあげているダミアーニのジュエリー。オレンジの花が花嫁を幸せにするように、心を込めてつくられたそれは、身につけるすべての女性に幸福をもたらしてくれるはずです。

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クレジット :
文/吉川 純