マザーオブパールの虹彩を引き立てる、バゲットカット・ダイヤモンドのアラベスク
1775年にパリで創業し、天才時計技師として知られるアブラアン‐ルイ・ブレゲによって時計の歴史を変えるほどの傑作を次々と生み出してきたブレゲ(Breguet)。
ウォッチ業界の最高峰ブランドに位置づけられるその技術力は、革新的な複雑機構だけでなく、壮麗なハイジュエリーウォッチにも大いに発揮されています。
2020年の新作「マリーン ハイジュエリー 9509 ポセイドニア」を見てみましょう。
濃密な虹彩をもつタヒチ産マザーオブパールのダイアルに、地中海の海底に生息する海草「ポシドニア・オセアニカ」のアラベスクがダイヤモンドで描かれているのですが、実はこれ、一枚のマザーオブパールのプレートの上にダイヤモンドを載せているのではありません。
マザーオブパールのパーツを、アラベスクの文様にぴったり合うようマルケトリ(寄木細工)の技法ではめ込んでいるのです。
自然の産物ゆえにひとつひとつが異なる虹彩模様をもっているマザーオブパールが調和するよう慎重に選び、隙間なくはめ込む作業には、専門的で繊細な技術が必要不可欠。
一方、ダイヤモンドで描かれたアラベスク文様にも、高度な職人技が用いられています。
惜しみなく埋めつくされたダイヤモンドのクリアな輝き
85個のバゲットカット・ダイヤモンドを、石を留める爪が見えないインビジブルセッティングであしらうことで、優美な曲線と、まるで深い海の底へ降り注ぐ太陽の光のようにクリアな輝きを実現。洗練された表情を醸し出します。
さらに、ストラップを固定するラグにもアラベスクにつながるようダイヤモンドがセットされているという、細部まで計算しつくされたデザインも見事です。
また、バゲットカット・ダイヤモンドをセットしたベゼルには、12時間を示すインデックスとしてトリリアントカット・ダイヤモンドを配置。ケースの側面やリュウズ、ストラップのバックルにも、選りすぐりのダイヤモンドが惜しみなくあしらわれています。
「マリーン ハイジュエリー 9509 ポセイドニア」のスペックをチェック!
1815年に、創業者のアブラアン-ルイ・ブレゲがフランス王国海軍のマリンクロノメーター製作者の称号を得たことに由来している「マリーン」コレクションが、アーティスティックかつラグジュアリーに表現された新作ハイジュエリーウォッチ。
透明なサファイア・ケースバックからは、超薄型の自動巻ムーブメント「キャリバー591C」を眺めることができます。
そのブリッジに手作業のギヨシェ彫りで施されているのは、船のデッキから着想を得た「マリーン」のモチーフ。ホワイトゴールド製のローターにも、ダイアルと同じくタヒチ産マザーオブパールとダイヤモンドがあしらわれています。
以上、ブレゲの新作ハイジュエリーウォッチ、「マリーン ハイジュエリー 9509 ポセイドニア」をご紹介しました。
ブレゲの徹底したクラフツマンシップと美意識により表現された、神秘的な海の世界。洗練を極めたタイムピースの魅力を確かめに、ブティックへ足を運んでみてはいかがでしょうか?
※掲載した商品はすべて税抜です。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 谷 花生