「回を重ねるごとににおもしろくなる」と話題の、綾野剛さん＆星野源さんＷ主演の金曜ドラマ『MIU404』（TBS系にて放送中）。限られた時間の中で、事件解決を目指す初動捜査のプロフェッショナルである「機動捜査隊」（通称：機捜）の活躍が描かれるノンストップエンターテインメントドラマとあって、目を離す暇もないほどの濃密なドラマとなっています。
機捜は基本的にバディで動いており、綾野剛さん演じる伊吹藍（いぶき・あい）と星野源さん演じる志摩一未（しま・かずみ）は、常にふたりでパトロールや捜査にあたっています。
プロデューサー・新井順子さん、監督・塚原あゆ子さん、脚本・野木亜紀子さんは、ドラマ『アンナチュラル』以来のタッグ。第3話では『アンナチュラル』に登場した刑事たちも登場し、両作の世界が繋がっているともとれる演出にファンも歓喜。
タイトルの「分岐点」になぞらえたストーリーが展開された、第3話のあらすじをおさらいしてみましょう。
「分岐点」となるのはどこだった？第３話振り返り
西武蔵野署管内で「黒い帽子の男に追いかけられている」と、女性からの110番通報が。西武蔵野署の刑事・毛利（大倉孝二さん）と向島（吉田ウーロン太さん）は、「通報したプレイヤーが警察から逃げ切ったら勝ち」というネットゲームを模倣したイタズラ通報だと言います。
イタズラは数回行われており、いずれも犯人は逃げ切っているそう。同時に、1年前から女性がスタンガンで襲われて体を撫でまわされる強制わいせつ事件も起きていることが判明。
伊吹（綾野剛さん）は、イタズラ通報の犯人を捕まえるべく、西武蔵野署管内を志摩（星野源さん）とパトロール。タイミングよく通報があり、現場に到着した伊吹は必死で追いかけますが、犯人は逃亡。落ち込む伊吹は署に戻り、「犯人はひとりではなく、角で交代していた」と4機捜のメンバーに訴えます。
信じてもらえない伊吹でしたが、「犯人は4人いて、同じ格好をしていたのを車から見ていた」と志摩。さらに彼らはカメラの付いた「みまもり自販機」でジュースを買っていたので、顔も判明します。
毛利と向島は、虚偽通報の犯人が陸上経験のある可能性が高いとして近隣のバシリカ高校を訪ねますが「うちの生徒ではない。陸上部はない」と即答する校長に違和感を覚えます。
西武蔵野署の依頼で虚偽通報の犯人探しのヘルプにまわる4機捜は、バシリカ高校には以前は陸上部があったものの廃部になっていることを知ります。
他校の生徒への聞き込みから、「トローチのような妙なものを売りつけられそうになったので、バシリカ高校とは関わらないようにしていた」との情報を得る伊吹と志摩。陣馬耕平（橋本じゅんさん）によると、それは「ドーナツEP」と呼ばれるドラッグ。
成川岳（鈴鹿央士さん）はじめとする元陸上部のメンバーは「陸上部のことについて何も答えてはいけない」と校長に口止めされます。彼らは先輩が薬物を使用していたことから、連帯責任で陸上部に復帰することができなかったのです。
最後にもう一度虚偽通報を行うことにした元陸上部のメンバー達。4機捜のメンバーがパトロールしているところに通報が。伊吹は、リレー方式で逃げる犯人を追います。九重世人（岡田健史さん）と陣馬は、犯人のひとりを確保。
志摩も自転車で犯人を追いかけているその時、虚偽通報に協力していたマネージャー・真木（山田杏奈さん）がスタンガンで襲われる事件が起きます。110番通報すると、声が虚偽通報のものと同じだったため最初は疑われますが、切迫感があったことから、その場にいた4機捜のメンバーが駆けつけることに。
伊吹は、追っていた元陸上部メンバーの勝俣（前田旺志郎さん）に事情を話し現場に連れていきますが、九重は成川を追うのをやめ現場に向かいます。勝俣は、成川と自分が中心になり、真木に協力を頼みイタズラ通報を繰り返していたと供述。真木を助けてほしいと頭を下げます。
真木を捜索する警察と陸上部のメンバー。落ちていた真木の靴を見つけた志摩は伊吹を走らせ、現場に向かいます。犯人（岡崎体育さん）は、自分を捕らえようとする志摩と伊吹をスタンガンで攻撃。そこに陣馬が現れ、間一髪のところで犯人は確保されたのでした。
その後捕まった元陸上部メンバーはネットで実名＆顔写真が拡散され、私的制裁を加えられていることが判明。ドーナツEPの件も名簿が削除されていたことから、別の課が動くことになります。
イタズラ通報と強制わいせつ事件はまとめて解決しましたが、成川岳は行方不明のままという消化不良な結果に。逃げた成川は、目の前に現れた謎の男（菅田将暉さん）に「大変やったな、俺は君の味方。全部忘れて楽しもう」とトローチのような穴の開いた物体を見せられて……。
今後を思わせる演出に思わず鳥肌！
見逃せないシーンばかりとなった第3話。特に志摩が九重に「人によって障害物の数は違う。正しい道に戻れる人もいれば取り返しがつかなくなる人もいる。誰と出会うか、出会わないか」とピタゴラ装置の話をしているシーンが印象的だったという方が多かったよう。
伊吹は落ちてくるパチンコ玉をキャッチしましたが、別のシーンで九重がパチンコ玉を落としてしまうシーンが描かれ、「犯人を捕まえた伊吹と取り逃がした九重を重ねてるってことかな」「演出とストーリーがリンクしていて震えた」などの感想も。
さらに桔梗（麻生久美子さん）が言った「日本語の表現は柔らかくて美しい。だけど重大な問題までオブラートで包んでしまう」、「罪を裁くのは司法の仕事、世間が好き勝手に私的制裁を加えていい理由にはならない」などのセリフや、少年法について自身の考えを語るシーンが印象深かったという投稿も。社会について考えさせられる言葉に、みなさんハッとさせられたようです。
謎だらけの新キャストにも注目集まる！
まさに話の分岐点となった第3話。桔梗に息子がいることが判明した他、その息子と一緒にいた謎の女として、黒川智花さんも出演。彼女に興味を抱いた視聴者も多かったようで「謎の女は敵ではない？ 桔梗さんの親族とか知人なのかな」と関係性が気になる人や「顔を隠す仕草が気になる」「そういえば逃げた成川もネックウォーマーで顔を隠す仕草をしていたけど関連があるの？」などの考察も寄せられていました。
彼女は、4機捜と深く関わっていく役どころとなっており、彼女の登場で4機捜のあるメンバーの過去が紐解かれることになるのだとか。
そして、成川に近づく素性の知れない男として、菅田将暉さんが予告なしで登場！ 成川が今後のストーリーに深く関わっていく重要な人物であることから、この男もまたキーパーソンとなりそうです。
「今後の展開がより一層に楽しみになった」などの声のみならず、「野木さんは単発の事件の奥で、物語全体を通し大きな事件を紐解いていくのがお得意。このドラマの面白さがわかるのはこれからなのは間違いない！」との声も寄せられ、ストーリーの続きが気になってたまらない人が溢れていましたよ。
また、強制わいせつ事件の犯人として岡崎体育さんがサプライズ登場していたことも話題になりましたね。ドラマ公式アカウントでは、綾野さん＆星野さんとのスリーショットや、手錠をかけられてしょんぼりしている姿も公開されました。
なんとも豪華サプライズの連続だった第3話でした！ 次回、第4話のタイトルは「ミリオンダラー・ガール」。気になるあらすじを先取りしてみましょう。
大金を持った女は誰から逃げているのか!? 第４話あらすじを先取り
拳銃を使用した殺人未遂事件が発生し、通報が入ります。被害者となったのは、元ホステスの青池透子（美村里江さん）。加害者男性も彼女も、現場から立ち去ってしまったといいます。
通報を受けた伊吹（綾野剛さん）と志摩（星野源さん）は、透子が駆け込んだ付近の薬局店へ急行することに。そこの店主の証言によると、彼女は店内で銃創の応急処置を受けた際に、大金の入ったスーツケースを持って姿を消したというのです。
透子は、過去に裏カジノ事件に関与しており、逮捕され執行猶予が明けてからも身を潜めて暮らしているという背景が。そのことを知る桔梗（麻生久美子さん）の指示で、伊吹と志摩は透子の行方を追うことになりますが……。
タイトルの「ミリオンダラー・ガール」の通り、透子は1億の大金を持っているという役どころ。果たしてこのタイトルに込められた意味は、それだけなのでしょうか？ 伏線の多い本作だけに、気になりますよね。
次回の放送は、7月17日（金）22時から。ぜひお見逃しなく。
番組詳細
- MIU404
- 2020年7月10日（金）22:00スタート予定 TBS系
