初夏のある日の昼下がり。インタビューのためにセッテングした広く換気のいいスタジオに、トム・ブラウンのジャケットを着たスタイルで現れた高橋幸宏さん。立木義浩さんによるポートレート撮影のあとにインタビューがスタート。約1時間半にわたって、「衣・食・住・遊」について語ってくださいました。
4つの物語の始まりは、半世紀近く傍にいたという「Y」と「T」のカフス・ボタン
「衣」のページは、“大切なとき”によく着けているというカフス・ボタンの物語。1970年代にロンドンで買ったというそのカフス・ボタンは、タイプライターのキーの「Y」と「T」をそろえたもの。昨年6月の細野晴臣さんのロスアンゼルスでのコンサートを観にいったときにも着けていったとか。長い友だちのことを話すように語ってくれました。
「食」のページのビジュアルは、意外なことに、刃渡りの長い柳葉包丁。食にまつわる思い出の中で、ひときわ楽しげだったのが、趣味の釣りで釣った魚の話。料理はしないのだけど「魚を下ろすことはできる!」と胸を張っていました。
「住」のページのビジュアルは、高橋さんのインスタグラムからお借りした写真。フォロワーにはお馴染みの犬の縫いぐるみ“サーディン”が登場しています。30歳になる前くらいから、今、そして、これからの「家」についての話です。最後は、クスッとするエピソードで締めくくられます。
最後の「遊」は、長いキャリアをもつ趣味の釣りのはなし。とくに、ここ20数年夢中というフライフィッシングに対する思いを語ってくれました。北海道に住むロッドビルダーの手による特注のバンブーロッドと、ハーディーのアンティークのリールが、このページのビジュアルになっています。
最新情報!METAFIVEが、ニューシングル「環境と心理」を配信リリース
4年ぶりに、METAFIVE(高橋幸宏+小山田圭吾+砂原良徳+TOWA TEI+ゴンドウトモヒコ+LEO今井)が再始動。シングル「環境と心理」をリリースしました。
7月11日に「METAFIVE. STILL ALIVE.」と題した映像をYouTubeに突如公開。コメント欄には「待ってました」と喜びの声が続々。7月24日にリリースされた「環境と心理」は、すでに大きな話題となっています。
- TEXT :
- 堀 けいこ ライター
- PHOTO :
- 扉/立木義浩