日本にビリヤードを広めたのは、ハリウッドスターのポール・ニューマンだという事をご存知ですか? ビリヤードを題材にした映画「ハスラー」で主演を勤めたポール・ニューマン。その華麗な姿に憧れ、当時どのくらいの方々がビリヤードに夢中になった事でしょうか? 現在は閑散としているビリヤード場ですが、やってみると意外と楽しいもの。今回はビリヤードを知らなくても楽しめるゲーム『ネオナインボール』について少し紹介します。

ネオナインボールとは?

普段目にする一般的なビリヤード台をつかったゲームの中で人気の高いナインボールのルールを、簡単にしたゲームをネオナインボールと言います。

覚えるルールが少なく、親しみやすいゲームなので日本国内で非常に人気があります。公式ルールではないので、あくまでもビリーヤードの遊びのひとつです。

ナインボールでは番号順に的球を狙い、最後に9番ボールを落としたプレーヤーが勝ち。映画「ハスラー」のなかで、このルールで賭け勝負を挑み、大金のプレッシャーに押されて負けてしまったのがポール・ニューマンです。日本ではビリヤードをする人のことを「ハスラー」と言いますが、本来の意味は「詐欺師」「賭けをする人」など、ギャンブラーを意味する言葉なのです。映画の内容を観ればその意味も納得です。

一方、ネオナインボールは9番ボール以外なら1番~8番の番号に関係なく、どれでもポケット(ビリヤード台の四隅と長辺の真ん中に2つ、合計6つあるボールを落とす場所)して良いのです。9番以外の落としやすい球から狙って打って良いので、邪魔になるボールを除けて打つなどの、難しいテクニックは必要ありません。

また、自分が打つボールを、いったんそのほかの(9番以外の)的球に当ててから9番を落とせば、そこでゲーム終了。ボールがいくつ残っていても、9番のボールを落としたプレーヤーが勝者です。偶然が必要ですが、1回打つだけで勝てるかもしれないのが面白いところです。

時代の流れと共に閑散としてきたビリヤードやダーツですが、ルール自体はそう難しくないもの。本格的に始めようとすると大変ですが、遊びとして楽しんでみてはいかがでしょう。

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