ファッション賢者が、Preciousアーカイブのなかから厳選! 時代を経ても色あせない「不朽の名品」

創刊以来、Precious に登場した多くの「名品」のなかから、永遠に色あせることのない「名品」とは何か、を改めて、ファッションプロのみなさんが厳選。

「名品特集」がスタートしたのは今から16年前の、Precious創刊号から。ファッションプロの方々に推薦していただいた「名品」候補アイテムを、スタッフが実際にお店に出向いてリサーチし、心から納得できたものだけを、「名品」として選定。

商品の歴史やつくり手の思いまでを伝えるこの特集は、当時女性ファッション誌として、画期的なものでした。 試行錯誤の結果、たどり着いたひとつの結論は、「名品」とは、観賞に値する美しさだけでなく、実用性も含めた実力を兼ね備えたアイテム、流行に左右されない不変のアイテム、ということ。

優雅で遊び心あふれるデザイン。エルメス(HERMES)の『カレ』

スカーフ_1
Precious2018年10月号掲載[Precious2020年8月号74ページ]

正方形スカーフの元祖、『カレ』第1号の誕生は1937年。フランス語で正方形を意味するこのスカーフは、「エルメス」の創造性、方向性を指し示すアイコンアイテム。理想的な大きさとして考案された90cm角の中に、優雅で遊び心あふれる物語が展開される。

過去の図案も進化して再登場するとはいえ、多くの図柄はそのシーズン限り。『カレ』の絵柄に過去の出来事を思い出すファンは数知れず。ここ数年は素材も進化し、より魅力的に。


「不朽の名品」で掲載した商品は、過去のPreciousで掲載した記事からの転載なため、現在は買えないものも含まれています。ブランドへのお問い合わせはご遠慮ください。

WRITING :
河西真紀
EDIT&WRITING :
兼信実加子、喜多容子(Precious)