ファッション誌のイメージを「1枚の写真」だけで表現する、表紙コーディネート。その1冊の世界観、大きな特集がどのようなものか?を一瞬で伝える代表選手であり、名刺とも言える存在です。
そんな大切なコーディネートがどんなイメージでつくられていったのか、ラグジュアリーマガジン『Precious(プレシャス)』の2020年10月号より紐解きます。
表紙スタイリングを担当したのはスタイリスト・大西真理子さん。表紙で何を表現したのか?を直撃取材しました。
2020年10月号の「Precious(プレシャス)」の表紙は、ベーシックなワンピースに、インパクト小物でメリハリをつけて
ワンピースをきれいに見せるために
「10月号はワンピースが大特集のテーマでしたので、この号の表紙では、大政さんにワンピースを着ていただくことになっていました。
通常、表紙は顔のアップになることが多いのですが、担当編集との打ち合わせの中で、アイテム自体を大きく見せる方がいいということになりまして、全身カットで、『フェミニンだけど、躍動感のある』ワンピースを表現することになりました」
撮影現場では、大政さんが何度もジャンプ!
「清楚で静かなワンピースのイメージでなく、ワンピースで動きやアクティブさをどう表現するか?となると、やはり、ワンピースが風をはらんだ一瞬を捕らえる必要が出てきて、大政さんには、なんどもなんどもジャンプしていただきました。大政さんは大変だったと思います…笑」
「スカートのふんわり感が美しく、ワンピースはこちらにしました。Preciousらしいベーシックな色味を、と思い、色味はネイビーを選びました」
「表紙の迫力出すべく、印象的なゴールドベルトを選びました。コーディネート全体にメリハリをつけつつ、ウエストマークをすることで、スタイルアップも狙えるアイテムです」
「今季注目の『太めのロングブーツ』を足元に持ってくることで、着こなしにモードなエッセンスを加えました」
【明日のコーディネート役立つ一言】「ベーシックアイテム+旬の小物で、着こなしがアップデートされます」
「ベーシックなアイテムは、トレンドの小物と合わせると、一気に今年らしくアップデートされます。ベーシックなアイテムこそ、可能性は無限大です。
皆さんもクローゼットで眠っているアイテムをもういちどチェックしてみて、新作小物と合わせてみてください」
このようにして、表紙の衣装は決まりました。表紙のコーディネートをつくる上で、どのような想いが込められているのかがわかると、さらに興味深く雑誌を眺めてみることができるのではないでしょうか?
※掲載した商品の価格はすべて税抜です。
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- Precious.jp編集部