オールラウンダーな高機能美容液
これまではとても遠くにあるような存在だった男性美容という言葉が、ここ数年でずいぶんと身近になってきた。もちろん、肌に手をかけたり、化粧品を購入することへの気恥ずかしさから、「自分には関係ない」、「そもそも美容なんてやりたくない」と、拒否反応を起こす読者も多いかもしれない。
しかし、ここ数年でアンチエイジングという概念が定着するにつれ、年齢を重ねても「若々しくありたい」、「老けた見た目にはなりたくない」といったニーズが急増。充実した日々を過ごすために、肌や体に手をかけることが欠かせない習慣になりつつある。その傾向は加齢感を感じさせない、フランス男のルックスにも見てとれる。
たとえば、深いシワがあっても、白髪をそのままにしていても、色気を漂わせていたのがセルジュ・ゲンズブール。バイタリティあふれる彼の見た目には、老け感は微塵も感じられない。また、年齢とともにダンディズムを発揮していったジャン・ギャバンも然り。凜とした目ヂカラのある眼差しや、ハリがみなぎる肌には伊達男としての風貌が備わっていた。
彼らに共通しているのは、無理に若づくりをしていない、という魅力。顔には年齢相応の深いシワが刻まれており、目の下を見れば、そこにはくまやたるみという年齢サインが現れている。一般的にはそうした肌トラブルは疲労感や活力の低さというマイナス印象を誘発するものだが、彼らにとってはマイナス印象どころか、人々を魅了する色気として、プラスの要素になっているから不思議だ。
深いシワは色気にも、加齢感にもなり得る
では、顔に同じような深いシワが刻まれていても、見た目印象では加齢感と色気という、天と地ほどの差を与えてしまう原因は、いったいどこにあるのだろうか。
それは肌をじっと見つめてみるとわかる。その正体とは、シミやくすみによる肌色のムラや、乾燥によるごわつきなのだ。肌印象を暗く沈んだ印象に見せてしまう肌トラブルであり、それらが存在するために、色気を醸し出すはずのシワが、老けた印象を助長する加齢要素としてカウントされてしまうのである。
そう考えると、若々しい見た目を維持するためには、まずは肌全体の印象を底上げしなければならないことに気づく。そのために40歳を過ぎたら取り入れたいのが、今回紹介する高機能美容液だ。
このアイテムは、複数の化粧品を使い分けるのが面倒な男性のために開発された製品。通常のスキンケアでは、化粧水、美容液、保湿クリームなど、いくつかの手順を踏まえていくが、この高機能美容液には、それらの機能が集約されているため、洗顔後に1本使うだけで、凜とした伊達男肌へと導くケアができる。
肌触りがなめらかになったり、シェービング後のダメージが少なくなったりと、見た目印象でも肌効果でも明らかな違いを実感できるはずであり、エイジングケアの入門としてもふさわしいアイテムなのだ。
アンチエイジングというと、なんだか自分が老け込んでいくことを認めるようで、気が重くなるかもしれない。しかし、アンチエイジングとは決して年齢に抗うことではない。そうではなく、肌や体に凜々しさを与えることで、深いシワを魅力に変えたり、ファッションをさらに楽しむ余裕を育んでいくことが本意。
軽やかな人生を楽しむために、生きる情熱を与えてくれる手段。それこそがジェントルマン的なアンチエイジングなのである。
世界の伊達男が心酔する、珠玉の美容液
■シスレイオム「シスレー」
高機能美容液を代表する1本、肌活力を呼び覚ます!
高機能美容液を使い続けていると、明らかに肌印象が改善されていく。肌に品格が宿るようになり、周囲からもそれを指摘されるようになるだろう。それが美容液の威力。伊達男たちが密かに使う、身だしなみアイテムだ。
※価格は2013年秋号掲載時の情報です。
- TEXT :
- 加藤智一 美容ジャーナリスト
- BY :
- MENS' Precious2013年秋号 ジェントルマン的・顔と体のエイジング道より
- クレジット :
- 撮影/小寺浩之 構成/加藤智一