秋ファッションに取り入れたいのが、グレージュ色。落ち着きのあるカラーだからこそ、色合わせによっては、垢抜けないスタイリングにならないの?などと感じている女性もいるでしょう。
カジュアルさの中にも、洗練さがプラスされたグレージュスタイルを完成させるには、引き締めカラーや旬のスパイスでコントラストを効かせることが重要。そこで、グレージュと合わせる「ブラック」「オータムカラー」「ミドルグレー」のコントラスト配色術をご紹介します。
■レッスン1:知性や上品な女性らしさを感じさせる「グレージュ×ブラック」
曖昧なグレージュを黒で引き締めるメリハリ配色は、ほかの色は入れず、2カラーだけで辛口シックにまとめるのが成功の秘訣。着慣れたベーシックカラー同士の組み合わせなので、シーンを問わず、気負いなく着られるのもうれしいポイントです。
ダークグレージュのライダースジャケットのインに黒のタートルニットを着て、ペールグレージュのタイトスカートを合わせたスタイル。少量でも目立つ黒は、着こなしの印象を左右するため、カジュアルなデザインで軽やかさを出しましょう。バッグはフォルムやディテールに今どき感のあるものを選び、靴は黒で引き締めます。
ロング丈のシルクカシミアニットに、細身のブラックデニムとインテッドトウの靴を合わせることで、メリハリを効かせたスタイルが完成します。
曖昧グレージュのパンツも端正な黒シャツで着こなすと、カジュアルでモードな雰囲気に仕上がります。トリコロールカラー配色のクラッチバッグと、レタリング刺しゅう入りスリッポンで、よりセンスアップを狙いましょう。
■レッスン2:きれい色とのコントラスト「グレージュ×オータムカラー」
グレージュと合わせるオータムカラーは、秋のムードを後押しする、少しビターな色調のきれい色を選びましょう。グレージュとオータムカラーの比率は、1:1が原則です。
ベーシックなグレージュのパンツに合わせるのは、秋色イエローのバルーンスリーブブラウス。こちらのイエローのように、少々くすんだニュアンスを含むカラーが、グレージュ・カジュアルに秋のエッセンスをプラスします。着こなし自体はシンプルなので、カラーブロックバッグでアクセントを加えています。
オレンジのダブルフュースのAラインスカートに、グレージュのメランジ調ニットアンサンブルをコーディネート。配色の持つ効果や雰囲気が生きるフレンチシックな装いです。
グレージュのタートルニットと、スカイブルーの細身パンツの魅惑的なコントラスト。個性的な配色バッグからグレージュベルトの時計、トラッドローファーの存在感がより際立ちます。
■レッスン3:コントラストは小物使いで効かせる「グレージュ×ミドルグレー」
主役のグレージュアイテムにかけ合わせるグレーは、淡すぎず濃すぎずのミドルグレーを選ぶのが正解です。この配色の軸がしっかりしていれば、小物で差すコントラストカラーは、メリハリをつくる色ならほとんどがOK。白や黒の小物なら表情のある素材感を、色のインパクトを表現できる小物なら鮮やかなきれい色を選びましょう。
グレージュで揃えたニットとバッグ、グレーのストールとパンツで全体をニュアンストーンでまとめます。そこにクリアな白のスニーカーとゴールドジュエリーを追加することで、少量でも印象深いメリハリが生まれます。
表がグレージュ、裏がグレーのダブルフェースのカシミアガウンコートを主役にしたスタイル。バッグやフラットシューズといった小物を黒で統一することで、全体を引き締めつつ、トラッド感を追加します。
グレージュベースのミックスツイード素材のスカートに、インパクトのあるオレンジ色のバッグを合わせることで、若々しい印象に仕上がります。ネックレスのパールホワイトで、抜け感を添えましょう。
以上、カジュアルなグレージュの着こなしを成功させる3つのコントラスト配色術を『Precious10月号』より一部、お届けしました。コントラスト配色を効かせることによって、グレージュに新たな表情を生み出します。カジュアル・グレージュにチャレンジし、秋のお出かけをさらに楽しくさせましょう。
【関連記事:Precious10月号紹介/人が素敵に見える色、それは「グレージュ」です】
- PHOTO :
- 長山一樹(S-14/人物)、佐藤 彩(静物)
- STYLIST :
- 髙橋リタ
- HAIR MAKE :
- メイク/川原文洋(UM)、ヘア/Tomo Tamura(Perle)
- MODEL :
- LIZA
- COOPERATION :
- BACKGROUNDS FACTORY
- WRITING :
- 岡本治子、下村葉月、世古京子・遠藤智子・望月琴海(Precious)