ファッション誌のイメージを「1枚の写真」だけで表現する、表紙コーディネート。その1冊の世界観、大きな特集がどのようなものか?を一瞬で伝える代表選手であり、名刺とも言える存在です。
そんな大切なコーディネートがどんなイメージでつくられていったのか、ラグジュアリーマガジン『Precious(プレシャス)』の2020年11月号より紐解きます。
大政絢さんが登場の表紙スタイリングを担当したのはスタイリスト・青木貴子さん。表紙で何を表現したのか?を直撃取材しました。
2020年11月号の『Precious(プレシャス)』の表紙は、大政絢さんの身体が美しく映える今季らしい「主役級コート」がテーマ!
「編集部との打ち合わせの中で、11月号の表紙のテーマは、『ケープコートやマントなど、今年らしい主役級アウターでドラマティックに!』という話しになりました。このキャメルの他、甘いのにきりりとした印象のピンクのコートや、構築的なシルエットブラックのコートなどを、ご提案させていただいていました。
そうした中、最終的にはPrecious読者が好むベーシックさをキープしながらも新鮮さがある、こちらのコートに決まりました。大政さんの身体に美しくフィットした瞬間、これだ!と思いました」
「王道なエッセンスを進化させた新鮮なシルエット、上質な素材感、全体的なボリューム感を表現するために、表紙は正面でなく、横振りにして撮影しました」
【コーディネートのポイント】ベーシックカラー×きれい色で引き立てあって
「メインのキャメルが引き立つよう、対比色のアイスブルーのパンツを選びました。
顔周りは、黒タートルで引き締め、さらに、大政絢さんの髪もまとめてきりっと。そこに、揺れるイヤリングでフェミニンさを加えて、新しいバランスに」
このようにして、表紙の衣装は決まりました。表紙のコーディネートをつくる上で、どのような想いが込められているのかがわかると、さらに興味深く雑誌を眺めてみることができるのではないでしょうか?
※掲載した商品の価格はすべて税抜です。
- TEXT :
- Precious.jp編集部