男が香りにこだわることに、未だに抵抗を感じる方は少なくないと思う。それはバブル時代の、わかりやすくキツい香りに対する拒絶反応かもしれない。現代は、より繊細な香りが合うし、そもそも男の香りはさりげないくらいがちょうどいい。その点、「リナーリ」のフレグランスはジェントリーだ。ルームフレグランスも揃うドイツ生まれの香りは、自分のスタイルを確たるものとするうえで、大いに役立つ。
繊細な香りを漂わせるのが今の気分
男が香りにこだわることに、未だに抵抗を感じる方は少なくないと思う。それは1980年代の、肩パッドを強調したダブルスーツにフレグランスをたっぷりと付けてブイブイいわせていたヤングエグゼクティブ(以上、化石語)の記憶が、あまりにも強いせいかもしれない。そんな昔の話を持ち出さなくても…と思うかもしれないが、臭覚は記憶と密接な関係にあるといわれているし、バブル時代の影響は、きっと少なからずある。
対して現代は、より体型にフィットし、とくにパンツのシルエットはプリーツ入りのスリムテーパードがトレンドという風に、以前よりもずっと繊細な差異で美しさを表現するようになっている。香りもファッションの一部と考えるなら、極端にワイルドでセクシーさを強調したわかりやすいものではなく、重層的でバランスのいい香りをほのかに感じさせるのが今の気分といえる。
今年、日本上陸10周年を迎えたリナーリ(LINARI)は、そんな現代の空気に寄り添う、バブル世代が知らないドイツのラグジュアリー フレグランス ブランド。この秋からは、程よく香りが持続するオードパルファムの新作「カペリ ドーロ」が発売される。香りの第一印象であるトップノートはフレッシュでフルーティー。核となるミドルノートは、柑橘系のブレンドとマグノリアが明るい印象を与える。そして余韻となるベースノートは力強いムスクにモダンなシダーが彩りを添える、ユニセックスで官能的な香りだ。
ルームフレグランスにもこだわる紳士へ
上質な香りをたたえたボトルも美しい。イタリアンガラスを使ってミニマルなデザインに仕上げ、表面には金箔の幾何学模様をプリント。そしてボトル台にもなるキャップは、エキゾチックで衝撃にも強いアフリカ産のウエンジ材だ。このように、香りとデザインを高度に融合させたのがリナーリ最大の魅力であり、ブランドの創業者にてクリエイティブデザイナーでもあるレイナー・ディエシェは、かつてインテリアセレクトショップを運営していたことから、空間における香りの重要性を重視した商品づくりを哲学としている。
実はリナーリ、ルームフレグランスの世界ではつとに有名で、ハイエンドホテルの空間演出にも重宝されている。旅や仕事で疲れた体を癒す至高の香りを自宅で楽しめる新しいシリーズ「ロンビ ライン」も発売されるとあれば、自宅に取り入れずにはいられない。香りとはファッションであり、生活の一部であり、インスピレーションの源である。どんなときも同じ香りに包まれていられるリナーリなら、揺るぎなきスタイルを実現させるための、男にとって不足のないブランドだ。
(問い合わせ先)
■リナーリ LINARI
TEL:03-6447-4980(ブルジョン)
http://linari.jp
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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