「ベース型さんにとってNGなのが、直線で顔周りを囲むこと。顔型を強調することになるので注意が必要です」と教えてくれたのは、kakimoto arms 自由が丘クレオ店 スタイリストチーフ・山本真実さん。
「顔型をカバーするなら、顔周りにレイヤーを入れて菱形フォルムを作るのがおすすめ。顔型を補整しつつ、レイヤーによる動きのある毛先が輪郭をぼかしてくれます。前髪を作る場合は、隙間ができるように短い部分を作り、サイドにむかって斜めにカットすると菱形に」(山本さん)
他にも、レイヤースタイルには、40代にうれしい効果がいっぱい。
「顔周りにしっかりレイヤーを入れることで、リフトアップして見せることもできます。トップにもレイヤーを入れれば、根元がふんわり立ち上がりやすくなるので、ボリュームダウンも解消可能。お顔の印象が柔らかくなる効果もあるんですよ」(山本さん)
また、トップカラーリスト・伏木麻弥さんによると、大人のレイヤースタイルには、繊細な極細ハイライトがおすすめだそう。
「極細のハイライトを入れることで、髪全体に透明感のあるツヤを演出できます。カラーリングでシルキーなツヤ感を出せば、軽やかなレイヤースタイルがしっとりとした大人っぽい印象に。なめらかな質感に見せられるので、秋冬にもなじむと思います」(伏木さん)
■髪型:短め前髪でカジュアルに。くびれで補整するウルフミディ
ベース型のミディアムヘア代表:奴田聖子さん(46歳/ビジネスプロデューサー)の場合
奴田さんのHAIR CHART
- やわらかさ(柔→硬)★★★
- ボリューム(少→多)★★★★
- 髪の太さ(細→太)★★
- うるおい(乾→潤)★★
- 白髪の量(多→少)★★★
「くせがあり乾燥しやすいので、広がりが出ないように重みを残しながら、トップと顔周りにレイヤーを入れています。前髪はななめにカットして、全体を菱形フォルムに。マスクをつけると髪が重く見えやすいので、軽やかに見えるウルフシルエットは、おしゃれな人から人気が高いですよ」(山本さん)
「秋冬に人気の、透明感のあるシルキーグレージュ。レイヤースタイルに合わせて、繊細で極細なハイライトをブレンドしました。ツヤを演出できるうえ、白髪をぼかす効果もあります」(伏木さん)
■スタイリング:ボリュームダウンはNG!ブローでツヤとなめらかさをプラス
「トップはボリュームが出るようにレイヤーを入れているので、根元に空気を入れて乾かせば、ふんわり仕上がります。レイヤースタイルは軽さが出る分、パサついて見えると年齢を感じやすくなります。ブローで髪表面にツヤを出し、スタイリング剤で潤いをプラスして」(山本さん)
■1:根元をふんわり乾かす
■2:トップにマジックカーラーを巻く
■3:表面の髪をブロー
■4:アイロンで毛先を巻く
■5:バームをもみ込む
〈ベース型×ミディアムヘア スタイリングのコツ3か条〉
- トップの根元はボリュームが出るように乾かす
- スタイリング剤で柔らかい毛先の動きを作る
- ブローでツヤとなめらかな質感を出す
「40代のレイヤースタイルは、ボリュームダウンNG。スタイリングも、そこを意識するといいと思います。乾燥感が出ないように、仕上げには髪に潤いを与えてくれるバームタイプのスタイリング剤がおすすめです」(山本さん)。
問い合わせ先
kakimoto arms 自由が丘クレオ店
住所:東京都目黒区自由が丘1-7-13CREOビル2F
TEL:03-3724-7790
営業時間:10:00~20:00
定休日:年中無休
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- 高嶋佳代
- EDIT&WRITING :
- 山本二季
- DIRECTION :
- 青木 笑