2階はまるごとブティックVIP専用…贅沢すぎる空間を擁する「ウブロブティック銀座」とは?
1980年にスイスで創業したウォッチブランド、ウブロ(HUBLOT)。ゴールドのケースにラバーのストラップを組み合わせるという、今では見かけることも多くなったデザインを初めて生み出した先駆者です。
「The Art of Fusion(異なる素材やアイデアの融合)」をコンセプトに、常識にとらわれない素材開発やデザインを追求し続けるウブロは、世界中のセレブリティや時計ファンに愛され、瞬く間にトップブランドへと駆け上がりました。
そんなウブロが、中央通り沿いに面した「ウブロブティック銀座」をグランドオープンしたのは、2020年5月のこと。
「ウブロブティック銀座」のオープンはPrecious.jpでもお知らせしていて、その記事を担当したのは私。残念ながらブティックに伺うことはできず、プレスリリースをもとにご紹介したのですが、そのときから気になっていたのが、「2階はウブロブティックのVIPのためのサロン」という記述。
ラグジュアリーな時計やジュエリーのブティックにVIPのためのスペースが設けられていることは珍しくありませんが、フロアすべてがVIP用というのはなかなかありません。しかも「バーが併設されている」と書いてあるではありませんか!
いったい「ウブロブティック銀座」のVIPサロンとはどんな空間なのか、そこでVIPのみなさんはどのように過ごしているのか…そんな好奇心をウブロのPR担当の方にぶつけたみたところ、「ぜひ体験しにいらしてください」と優しいお返事が。ということで、ひとときのセレブ気分を味わいに行ってまいりました!
銀座三丁目交差点近く、漆黒の「ウブロブティック銀座」へ!
東京メトロ銀座駅A13出口の階段を上がり、銀座三丁目交差点の信号を渡ったところにあるマットブラックに彩られたクールかつモダンなビルが「ウブロブティック銀座」です。ファサードは中がよく見える大きなガラス張りで、意外と敷居の高さを感じさせません。
このご時世ですから、手の消毒と検温を行ってから店内へ。エントランスから見渡す店内は、すっきりとシンプルな印象。2階まで吹き抜けになっているので、日差しがたっぷりと入り、明るい空間です。
限定モデルも多数。国内最大級の品揃えを誇る1階も拝見!
VIPサロンへと向かう前に、まずは1階のブティックで気になる時計をチェック。ウブロというと、チタンやサファイアクリスタルなどの新素材を独自に開発して取り入れたり、アーティストとコラボしたコレクションも多く、インパクトのあるダイヤルやビス留めのベゼルが有名です。
がっしりと男性的な時計のイメージが強かったのですが…、もちろんそういったモデルが多数ある一方、シンプルかつエレガントなウォッチもたくさんあることにびっくり! これはぜひとも、後ほど試着させていただかねば。
私がいちばん意外だったのが「クラシック・フュージョン」コレクション。アイコニックなビス留めベゼルで、全体的にすっきりとしたデザインでつけやすそう! レディースは33mmと38mmのケースサイズがラインナップされていて、価格も100万円前後のものが多く取り揃えられています。
挑戦的な素材使いやメカニカルなモデルが多い「ビッグ・バン」コレクションですが、レディースサイズである38mmケースは、ミニマムなデザインにまとめられています。なかでもダイヤモンドがセットされたベゼルは、女性らしい華やかさ。ウブロらしさとエレガンスのバランスが絶妙です。
サファイアクリスタルを用いたスケルトンウォッチもウブロならでは。こちらは透明なモデルですが、ブルーやレッドなど鮮やかな色出しを実現したモデルもあり、新作の発表を待ち望んでいるコレクターが世界中にいるとのこと。
さまざまな分野のアーティストとコラボレートすることも、ウブロならではの“フュージョン”のひとつ。イギリスのタトゥースタジオ「サンブルー ロンドン」とのパートナーシップモデルは、幾何学モチーフのディスクが回転し、時刻を指し示すデザインがエクスクルーシブな存在感!
まるでおしゃれなバー!上質感と寛ぎが両立した開放的なVIPサロン
1階でひと通り時計をチェックしたら、いざ2階のVIPサロンへ! 左手には気になっていたバーカウンターがあり、その向かいや奥にはゆったりとしたソファーセットが配置されています。
全体的に優しいグレージュトーンでまとめられていて、ゴージャスというよりシック。ウブロらしく時計をモチーフにしたカラフルなポップアートもちりばめられていますが、決してサロン全体の落ち着いたムードを壊すことはなく、程よいアクセントに。
一番奥には1階からの吹き抜けがあり、その高さは10m弱。天井から吊るされたモダンなシャンデリアを目の前に見ることができ、さらに大きな窓からは中央通りを眺めることができます。この空間と景色を独り占めしているという贅沢感に、しばし酔いしれてしまいました。
コミュニケーションも楽しむ場としての特別な空間
それでは、VIPのみなさんはここでどのように過ごしているのかを教えていただき、私もセレブ気分を味わってみましょう。
接客をしてくださったのは、ショップマネージャーの渕上朋功(ふちがみ・ともなり)さん。すらっと長身でスタイリッシュなルックスながら、ソフトな口調と気さくな語り口なので、初対面でも余計な緊張感なしにお話できました。
このサロンはVIP専用ということですが、広いですよね。みなさんどのように過ごしているのでしょう?
「そうですね、ウブロブティックのVIPの方々をお迎えしているサロンです。ウブロは銀座のほかに伊勢丹新宿店と京都、大阪にブティックがありますので、そちらのVIPゲストの方々もお見えになります。
お客様にはこちらでゆっくりお過ごしいただきながら新作などをご紹介するのですが、その際のスタッフとのコミュニケーションも楽しみにご来店くださる方が多くいらっしゃいます」(渕上さん)
バーカウンターがあるのも、そういった目的のためなんですね! それでは私も、ここで渕上さんおすすめの時計を試着させていただきましょう。
自分の手元がセレブに変わる…ラグジュアリーなウォッチの数々を試着!
最初に試着するのは、意外なシンプルさが魅力だった「クラシック・フュージョン」のレディースモデル。日本限定モデルのネイビーです。メンズのクロノグラフにも同じ限定モデルがあり、さりげなくペアでつけることができます。
「実はメンズの人気モデルは、『クラシック・フュージョン』のクロノグラフなんです。かっちりとしたスーツでも、休日のカジュアルスタイルにでもマッチするので、仕事でもプライベートでも使いたいという方におすすめです。レディースはよりシンプルなタイプが人気です。こちらはベゼルにダイヤモンドがセットされているので、女性らしい華やかさも備わっています。ともに黒ではないので重くなりすぎないところもポイントですね」(渕上さん)
確かに黒い時計はクラシカルで素敵だけれど、ネイビーだと軽やかさがあってかしこまりすぎない印象。ケースがゴールドではなくチタニウム製で、ダイヤルがマットな質感なのも、すごく今っぽいエレガントウォッチという感じです。心なしか、ネイビーが肌の色に透明感を出しているような気も…。
「ストラップにとても柔らかいアリゲーターレザーを使っているのですが、裏をしっかりラバーでライニングすることで、快適なつけ心地と耐久性が実現されています」(渕上さん)
そう!レザーストラップはデリケートなので、摩擦や汗で傷みやすいのが悩みどころ。その心配を解消してくれているのはありがたいですよね。
次に渕上さんがおすすめしてくれたのは、ロンドンのタトゥースタジオ「サンブルー」とのコラボレートモデル。ドバイで今年1月に発表された最新作で、1階でも目を引いたウォッチです。
「針ではなく、ディスクが時刻を示すデザインで、ディスクの先端にある大小の三角で時刻を表示します。幾何学モチーフをテーマにしていて、メンズでもとても人気が高いのですが、女性にとってはお花のようにも見えるのではないでしょうか?」(渕上さん)
「ストラップとダイヤルが少しダスティなピンクですよね。これまでウブロにはあまりなかった、このようなニュアンスを含んだ色が今年の新作の特徴です」(渕上さん)
ケースに採用されているゴールドは、ウブロを代表する独自の素材、「18Kキングゴールド」。プラチナの配合率を独自の割合にすることで、赤みがかった柔らかな色に仕上がり、経年変化も起こりにくいという長所も備えているそう。
こちらはまさに「ウブロらしい」インパクトのあるデザインですし、ケースサイズも39mmとやや大きめ。でも、色合いによってとても女性的な印象がして、ウブロ初心者でもつけやすく感じました。
続いては「ビッグ・バン」コレクションから日本限定モデルの2本を試着。ひとつはシルバーのアリゲーターストラップに、サンレイ仕上げのダイヤルとベゼルにあしらわれた大きめのダイヤモンドが輝きを添えるデザインです。
「シルバーは本当に何にでも合わせられる万能カラーですよね。こちらのストラップはパール加工が施されているので、さらに上品なタッチになっています。ケースサイズは38mmと少し大きめですが、ドレスにも合いますし、白いシャツや今日着ていらっしゃる淡いベージュのようなニュアンスカラーにも映えます。大人の女性におすすめの1本です」(渕上さん)
もう1本は、ラバーストラップとマザーオブパールの組み合わせが新鮮なオールホワイトのデザイン。グレーと比較したかったので、こちらは右手につけていただくことに。
「両手につけて見比べる方もいらっしゃいます。この2本は同じシリーズでケースサイズも一緒ですが、ストラップやダイヤルの色だけでなく、白い方は小さなダイヤモンドが2連になっているので、そういった点も実際につけて比較することで違いがわかりやすくなりますよね」(渕上さん)
最後に、メンズモデルの「スピリット オブ ビッグ・バン」から世界限定100本というサファイアクリスタルのモデルを見せていただくことに。こちらは1千万円超えなので…手にするのもドキドキです。
「もともとが透明なサファイアクリスタルに製造工程で色を入れていくのですが、そこにとても難しい技術を要します。特にブルーは色が黒く沈みがちなので、明るい色を出すことは長年の課題でした。内部のコンプリケーションを見て楽しめるスケルトンという点でも人気があります。また、サファイアクリスタルは軽くて丈夫という点もメリットですね」(渕上さん)
素材が異なるラバーストラップとも完璧に色合わせされているところにも、ウブロの並々ならぬこだわりが感じられます。
「ウブロは今年40周年で、時計の世界では比較的歴史が短いブランドです。新しいからこそゴールドとラバーを合わせるという、それまで誰も思いつかなかった挑戦ができたとも言えますし、そういった新たな取り組みが今も続いています。
たとえばサファイアクリスタルも、ゴールドに価値があるという常識からは外れた存在です。透明で、伝統的な貴金属ではない素材を採用した結果、どこにもなかった時計を作り上げることができました。
このVIPサロンに時計が一切置かれていないということにも、最初は私も驚きましたし(笑)。でも、そんな遊び心や余裕、そして常識にとらわれない柔軟な発想を大事にしているのがウブロなんです」(渕上さん)
およそ2時間半、じっくりとウブロの世界を堪能させていただいた私。最後はあのバーカウンターで、渕上さんとおしゃべりを。残念ながらこの後に仕事があったため、シャンパンは諦めてスパークリングウォーターをいただくことに。本当に残念…。
「ウブロブティック銀座」では、たとえお目当ての時計が決まっていなくても、今回の私のように「何かおすすめを試着してみたい」というリクエストもウエルカムだそう。
「洋服に比べて時計やジュエリーはなかなか試着されない方が多いのですが、やはりケースに入った状態を見ているだけではわからないですよね。もっと気軽に試して、ご自分のファッションや日常に合った時計を探していただければと思います」(渕上さん)
以上、Precious.jpエディターKによる「ウブロブティック銀座」VIPサロン体験レポートをお届けしました。
常時多くのバリエーションを取り揃えている「ウブロブティック銀座」。VIPのなかにはあえて時計がたくさんある1階で選びたいという方も多いとか。ラグジュアリーウォッチだからと気構えずに、銀座を訪れた際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
「ウブロブティック銀座」
- 住所/東京都中央区銀座3-5-9
営業時間/11:00~20:00 不定休
TEL:03-3538-5055
問い合わせ先
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- 田中麻以
- EDIT&WRITING :
- 谷 花生