地球規模の自然危機に取り組む「ライオンズシェア基金」とは?

「ライオンズシェア基金」へ加盟したカルティエ
© Cartier カルティエは地球規模の自然危機に取り組む「ライオンズシェア基金」への加盟を発表

ライオンズシェア基金は、2018年6月に国連開発計画(UNDP)により設立されました。国連開発計画(UNDP)と企業および国連パートナーが主導となり、生物多様性の喪失に歯止めをかけ、生息環境を保護することを目的とした基金です。

動物が登場する広告キャンペーンを展開するたびに、広告媒体費の0.5%を同基金に寄付することを広告主に求め資金を募っています。

今後5年以内に、年間1億ドルを超える資金を募ることを目指しているとのこと。

今年2月には、オーストラリアの大規模な森林火災に対し、野生動物保護を目的とした助成金を送るとともに、ニューサウスウェールズ州各地の傷ついた野生動物の治療とリハビリ、カンガルー島のスミントプシスを絶滅から守るための取り組みを行うなど、集まった資金は動物保護や生息環境の喪失、気候危機に取り組む全世界のプロジェクトに分配されています。

カルティエ インターナショナル プレジデント & CEOのシリル・ヴィニュロン氏の加盟への想い

ライオンズ基金への加盟を発表したカルティエ
© Cartier

今回の「ライオンズシェア基金」加盟に際し、カルティエ インターナショナル プレジデント & CEOのシリル・ヴィニュロン氏は次のようにコメントしています。

「自然界の美は、カルティエのタイムレスな作品にとって常にインスピレーションと創造性の源となってきました。この世界に生きるものとして、生物多様性を守り、野生動物を保護することはカルティエの務めだと確信しています。これは、 ライオンズシェア基金のような画期的なパートナーシップに対する私たちの支援を強化し、未来の世代のために世界の自然的遺産を保護すべく力を合わせることを意味します。」 

パンテール(豹)をはじめ、創業当初から数多くのアニマルモチーフを生み出し続けているカルティエ。創造源となってくれた野生動物たちへの想いはもちろんのこと、170年以上もの歴史を持つ、世界有数のラグジュアリーメゾンとしての未来への強い想いを感じます。


現在動物が登場する広告は、世界の広告全体の約20%にも及ぶそう。それにもかかわらず、動物たちは必要な支援を必ずしも受けることができていないのが現状です。ライオンズシェア基金の詳細については、 TheLionsShareFund.comからも確認できます。ぜひ、チェックしてみてください。

問い合わせ先

カルティエ カスタマー サービスセンター

TEL:0120-301-757

この記事の執筆者
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WRITING :
池尾園子