ラグジュアリーマガジン『Precious』にこれまで掲載された記事のなかから、「グレージュ」を楽しむためのポイントをご紹介している人気シリーズ。今回は、「グレージュ」を使ったスタイリングのコツを、『Precious』で活躍する3人のスタイリストが直伝! 大西真理子さん、戸塚野かおるさん、髙橋リタさんのそれぞれの個性が映える、「グレージュ」のコーディネートを披露していただきました。

秋冬コーデがもっと楽しくなる、私的「グレージュスタイル」を公開!

誰にでも似合うけれど、一歩間違えると野暮ったくなるところが「グレージュ」の難しいところ。そこで、プロのスタイリストによるアドバイスとともに、旬の「グレージュスタイル」をご紹介します。

■1:大西真理子さんのグレージュスタイル

グラデーションで肝心なのは、つなぎの「白」。リッチ感もぐんとアップします

カーディガン・カットソー(ウールン商会〈ファビアナ フィリッピ〉)、パンツ(エスカーダ・ジャパン〈エスカーダ スポート〉)、ストール(キートン)、バッグ(コロネット〈ニナ リッチ〉)、靴(ハイブリッジ インターナショナル プレスルーム〈Amb〉)

淡いグレージュのコーディネートは、冬の白にも匹敵する、リッチ感が楽しめるスタイル。ただ、同じグレージュだけでコーディネートするのはくすみがちなので、グラデーションにするのが正解です。グレージュでも黄み、赤みが強いもの、とそれぞれトーンが異なるので、そこは吟味して選ぶのが重要。さらに、同系色でありがちな、ぼんやりした印象にならないよう、つなぎ色で「白」と「ネイビー」を投入。メリハリを加えて、モダンで引き締まったイメージに仕上げています。

■2:戸塚野かおるさんのグレージュスタイル

カラフルな「差し色」を投入して、冬グレージュだって、地味に終わらせません

ニット(三喜商事〈イレブンティ〉)、パンツ(ウールン商会〈ファビアナフィリッピ〉)、ストール(Theory luxe)、バッグ(J&M デヴィッドソン 青山店)、靴(ロンハーマン〈マノロ ブラニク〉)

冬だからといって地味色だけになるのはつまらない。思い切って艶やかなピンクとイエローを差し色に、ワントーンでまとめないのが私流です。このとき「いい仕事」をしてくれるのがダークブラウンのパンツ。淡いグレージュ×鮮やか色だけでは浮きがちなので、引き締め色のブラウンがつなぎ役になっています。さらに色の明度と彩度を合わせれば、ちぐはぐな印象になりません。実は4色とも同じトーンの延長上。そこさえ守れば難易度が高そうに見えて、案外簡単です。配色の妙が、非凡なベーシックスタイルへと導きます。

■3:髙橋リタさんのグレージュスタイル

「こなれ感」と「今どき感」があれば、旬のリッチカジュアルに!

スキン ヴァレーのジレ・バルムールのストール(ウィム ガゼット 青山店)、ニット(VINCE 表参道店)、パンツ(Theory luxe)、バッグ(アマン〈ペリーコ〉)、サングラス(オリバーピープルズ 東京ギャラリー)、グローブ(シップス 渋谷店〈カリデイ〉)、バングル(デペッシュモード恵比寿本店〈ペリーニ〉)、靴(トッズ・ジャパン)

ニット、ファージレ、小物をすべて同系色のグレージュに統一。このとき重要なのが、ムートンファーやカシミアなど、表情豊かな上質素材をかけ合わせること。これが、テロッとしたとろみ素材だけだと老け感が増すので要注意です。さらに、冬のリッチカジュアルに欠かせない白をパンツやスニーカーに、少量のゴールドを効かせれば、旬のグレージュコーディネートが完成します。

 

ファッションのプロ、スタイリスト3人によるグレージュのコーディネートを3つをご紹介しました。一歩間違えると野暮ったくなってしまうのがグレージュの難しいところ。しかし、しっかりとスタイリングのポイントをおさえることで、周囲とはひと味違うグレージュスタイルに挑戦することができるのです!

PHOTO :
佐藤 彩
STYLIST :
大西 真理子、髙橋 リタ、戸塚野 かおる
EDIT&WRITING :
土橋 育子
RECONSTRUCT :
難波 寛彦