年齢を重ねるごとに髪にコシがなくなり、スタイリングに時間と手間がかかっていませんか。そんな髪悩みには、スタイリングの最初のステップが重要なようです。

ACQUA aoyamaのディレクター伊藤和明さんは「本当は朝、シャンプーをしてからスタイリングするのが望ましいのですが、『それはちょっと…』という方が多いですよね。それならば、スタイリング前に髪を濡らすときは、根元からしっかり湿らせてください。ドライヤーをかけるときは、根元を中心に髪を逆立てるように手ぐしでかき上げながら乾かすのがポイントです。『こんなにぐちゃぐちゃにしていいの!?』というぐらいがベストです」

伊藤さん直伝のプロ技を教わります。

【お悩み】時間が経つとペタッとするトップのふんわり感を長持ちさせたい!

ショート代表:渡辺理美さん(38歳/会社員)のお悩みを解消するには…

■髪型:フェイスラインのエイジング毛を目立たせないように前髪をつくる

完成
完成
サイド
サイド
バック
バック

渡辺さんのHAIR CHART

  1. やわらかさ(柔→硬)★★
  2. ボリューム(少→多)★★
  3. 髪の太さ (細→太)★★
  4. うるおい (乾→潤)★★★★★
  5. 白髪の量 (多→少)★★★★

髪が細くて柔らかいので、ボリュームが出にくい渡辺さんの髪。「40代になると髪が細くなるエイジング毛が増えてきます。渡辺さんの場合、フェイスラインにエイジング毛が多いので、どうしても寂しい印象になってしまいます。前髪をつくっておくとエイジング毛の多い生え際をカバーでき、雰囲気も明るくなります」(伊藤さん)

■スタイリング:「立ち上げすぎ?」と思うくらい根元を立ち上げる

「すぐにペタッとしてしまう髪をスタイリングするのは大変。朝、スタイリングをする前に髪を根元からしっかり濡らしてから、手で地肌を擦るように乾かしてください。『髪が爆発しているみたい!』と思うくらいが、実はちょうどいいんです。あとは落ち着かせたい部分を手ぐしで整えれば、時間が経っても頭頂部がペタッとしません」(伊藤さん)

スタイリング前
スタイリング前

■1:髪の根元をしっかり濡らす

表面ではなく根元をしっかり濡らすこと。
表面ではなく根元をしっかり濡らすこと。

■2:根元を立ち上げることを意識してドライヤーをあてる

根元を立ち上げるように前後左右に髪をかき上げながらドライヤーをあてる。
根元を立ち上げるように前後左右に髪をかき上げながらドライヤーをあてる。

■3:トップをつぶさないようにして、バームやワックスをなじませる

両手のひらにバームやワックスをなじませたら、髪に空気を含ませるようにしてなじませる。
両手のひらにバームやワックスをなじませたら、髪に空気を含ませるようにしてなじませる。

<老け見えを食い止めるポイント3カ条>

  1. 顔まわりの髪が細くなったら前髪をつくる
  2. スタイリング前に髪を根元から濡らす
  3. 『立ち上げすぎ』と感じるほど、根元からしっかり立ち上げる

「立ち上がりをキープしながらツヤ感も出すには、スタイリングもできるクリームやバームがおすすめです」(伊藤さん)

伊藤さんのおすすめは、『モイ バーム ウォークインフォレスト』¥2,600 37g(ルベル)。「トップを揉み込んだ後は、手に残ったバームで前髪をつまんで束感を出してください」 (伊藤さん)

ACQUA aoyama ディレクター・伊藤和明さん。2歳の雄猫と7ヶ月の雌猫と同居中。「猫を愛でながら酒を飲む。これは最強の組み合わせですね」Instagramアカウント@kazkaz22
ACQUA aoyama ディレクター・伊藤和明さん。2歳の雄猫と7ヶ月の雌猫と同居中。「猫を愛でながら酒を飲む。これは最強の組み合わせですね」Instagramアカウント@kazkaz22

問い合わせ先

ACQUA aoyama
住所/東京都港区南青山4-20-20
TEL:03-3478-3131
営業時間:平日11:00~21:00 土10:00~19:00 日・祝日10:00~18:00
定休日:月曜(月曜祝日の場合は火曜定休)

実力派スタイリストが数多く在籍。ひとりひとりの髪悩みや髪質、骨格に合わせてスタイルを提案してくれる。
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
高嶋佳代
EDIT&WRITING :
中島 祐美
DIRECTION :
青木 笑