2017年に会社創立256年を迎える、世界最古の文房具メーカー・ファーバーカステル社(ドイツ)。その最高級筆記具ラインが「ファーバーカステル伯爵コレクション」です。代々ドイツの伯爵家によって経営されており、8代目アントン・ヴォルフガング・ファーバーカステル伯爵によって開発されたため、「伯爵コレクション」と冠されています。厳選された希少素材のみを用い、伯爵家ならではのシンプルで上品なデザインに、優れた機能美をプラスした唯一無二のコレクションです。
前回の記事では、1万円越えの最高級消しゴムをご紹介しました。デスク映えと機能を考えてつくられた、ラウンド型イレーサーは優美ながら遊び心にもあふれている逸品。
【関連記事:消しゴムが1万円超え!本物の伯爵が作った「ファーバーカステルの最高級文具」とは】
今回新たにご紹介するのは、「ファーバーカステル伯爵コレクション」の5万円の最高級ペンシル。その最高級たる由縁を、実物をお借りして体験してみました。
ファーバーカステル伯爵コレクションの「鉛筆」の書き心地は?
こちらが、お借りした「ファーバーカステル伯爵コレクション」のパーフェクトペンシル(¥50,000)。スターリングシルバーのキャップの重さが、安定した手元にひと役買います。
鉛筆のボディー部分には、木目のそろったカリフォルニア杉のみを使用。節の少ない木材に施されたのは、滑りにくく美しいリブパターンの溝。そして、全体を蜂の巣から採取した天然ワックスで何層にもコーティング。手のひらに伝わる木のぬくもりは、素朴なそれではありません。しっとり滑らかな、まるでよく手入れされた高級木製家具のよう。
でも家具と違う点は、これはあくまでも鉛筆。使用とともに、この美しいボディーは削られていく運命なのです。
鉛筆のお尻の部分は、キャップを外すと消しゴムが。汚れた部分を外に出しっぱなしにせず、美しい見た目を守ります。書き心地は、あくまでも普通の鉛筆でした。確かに、芯の素材が変わってしまうと、鉛筆とは呼べなくなってしまうので、あくまでもベーシック。
今度は「パーフェクトペンシル」を全体的に太くボリュームを持たせた「パーフェクト ペンシル マグナム」(¥45,000)に持ち替えてみました。こちらはよりしっかり握ることができる太さがあり、芯も太いのでスケッチなどにも使いやすそうです。
キャップを外すと、そこにはなんと鉛筆削りが。「パーフェクトペンシル」の名は、「書く・消す・削る」の3役を備えていることから名付けられたものだったのです!
実際に鉛筆を削ってみて驚きました。その削る感触の滑らかさ、そこまで優美なのです。不要な力を入れなくても削れるので、削りすぎることも、力を入れすぎて折れることもなさそうです。
エンドキャップにはファーバーカステル伯爵家の紋章が刻印されています。消耗品にもかかわらず、このこだわりが凝縮された、贅沢でエレガントさがつまったつくり。まさに「貴族がつくった文具」の名にふさわしい逸品でした。
パーフェクトペンシル全7種類をご紹介
この大切な人へのギフトにもぴったりな、「パーフェクトペンシル」シリーズは種類が豊富。色が違うとがらりと印象が変わるので、プレゼントしたい相手の好みにぴったりの1本を見つけて。
■1:パーフェクトペンシル スターリングシルバー(ブラウン)
キャップの先がダブルリングになっているものは、パーフェクトペンシル スターリングシルバー。925の数字も刻まれています。ブラウンのみの展開です。
■2:パーフェクトペンシル プラチナコーティング(ブラウン)
キャップの先がシングルリングになっているものは、プラチナコーティングのもの。
■3:パーフェクトペンシル プラチナコーティング(ブラック)
シックで遊び心を感じるブラック。こちらは、リフィル用の鉛筆や消しゴムがついたデスクセットです。
■4:パーフェクトペンシル プラチナコーティング(ライトグレー)
グレーの表面に施されたのは、細かいギロシェ模様。シャープな印象のペンシルに、色香を漂わせています。
■5:パーフェクトペンシル プラチナコーティング(ナイトブルー)
グレー同様、精緻なギロシェ模様があしらわれたナイトブルー。ほんのり個性漂うカラーは、大人の男性にぴったり。
■6:パーフェクトペンシル マグナム(ブラウン)
しっかり握りやすいマグマムサイズは、手の大きめな男性に喜ばれそう。
■7:パーフェクトペンシル マグナム(ブラック)
軸の削れた部分も含め、徹底したオールブラック。それぞれの質感の違いが際立つ、最高にクールな1本。
ただの「色違い」「太さ違い」ではなく、それぞれが違う個性を放っているパーフェクトペンシルシリーズ。絵を描く方はもちろん、美術館へよく行く方など、鉛筆を使う方ならどんな人にも喜ばれる、最高級の鉛筆なのです。
※掲載された商品の価格はすべて税抜です。
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT&WRITING :
- 安念美和子