スラックスに合わせるスニーカーはシンプルなデザインが基本だが、それ以上に気をつけたいのが、スニーカーのボリューム感とパンツのすそ幅である。カジュアルなパンツとは違い、スラックスの場合は裾まわりはすっきりと履くことが定石だ。そこで今回は、スラックスにも合わせやすいスニーカーを、タイプ別の3種類を用意し、その組み合わせを実践してみる。
スニーカーとスラックスのバランスはこう合わせる!
ローカットスニーカーは、セミワイドシルエットでリラックス感を!
スニーカーの代表とも言えるコンバースのオールスター。往年のキャンバス素材もありだが、大人らしく履くのならオールスターの意匠を継承しつつより大人らしく洗練された「レザー オールスター クップ OX」を。クッション性に優れたカップインソールを採用しているため、快適な履き心地を実現している。
ローカットスニーカーは、比較的どんなシルエットでも合わせやすいが、今季的な気分で穿くならややボリューム感のあるパンツとすっきりとしたコンパクトなスニーカーで、リラックス感のある足元をつくりたい。ただし、色が入ることで悪目立ちするので、モノトーンですっきりとまとめるのが大人らしく履きこなすには最適だ。
ボリュームのあるローカットスニーカーは、パンツもボリュームを持たせて足元に存在感のある履きこなしを!
1999年に1000番台最後のフラッグシップモデルとして登場した「M1700」は、アウトソールにラバーコンパウンド製「N durance」を採用し、耐久性が飛躍的にアップグレードした高機能モデル。従来のニューバランスが持つ「ENCAP」・「C-CAP」・「ABZORB」の機能も搭載されており、同ブランドの中でも履き心地は最高と言わしめるほど。
ニューバランスのようにボリューム感のあるスニーカーをスラックスに合わせるなら、パンツが貧相に見えないようにワイドシルエットで同じくボリューム感を持たせたものを合わせるのが最適。ニューバランスのグレーは、スラックスのグレーと相性がいいので、トーンを合わせた履きこなしがおすすめ。
ハイカットスニーカーはすっきりシルエットで、スマートな足元を!
「アーティファクト バイ スペルガ」は、アーカイブをベースとしたクリエーションを元に「ミル・スペック」・「ワークス」・「デッキ」の3つのメインカテゴリーに分けた、現代的に再解釈されたスペルガのカプセルコレクション。その中のワークスにカテゴリーする「W-23」は、ブリスベン・モス社のモールスキンをアッパーに、1970年代に使用されていたソールのデザインを採用したビンテージ感溢れる玄人好みの1足だ。
ハイカットはスマートなシルエットが特徴ゆえ、パンツにもスマートなものを合わせてコンパクトな足元にするのが正解だ。また、ボリューム感がないから多少の色遊びも効かせられるのがこの組み合わせである。ここでは、オリーブのソール裏に合わせて、パンツもオリーブにし、さりげなく配色を合わせてみた。
いかがだっただろうか。スニーカーのボリューム感とパンツの裾幅の関係性は、コーディネートを綺麗に見せるためのキモでもあるので、ぜひこれを参考にスラックスとスニーカーの合わせを試してみてほしい。
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