世界各地で「統合型リゾート」を運営するラスベガス・サンズが、10月4日にパレスホテル東京でプレスイベントを開催。サッカー選手のデビッド・ベッカム氏も会場を訪れ、日本における統合型リゾートについて、パネルディスカッションを行いました。
日本にもエンターテイメントの発信地となる「統合型リゾート=IR」を!
ラスベガス・サンズは、シンガポールのマリーナベイ・サンズなどに代表される統合型リゾート(Integrated Resort、以下IR)を運営している米国企業。IRとは、カジノを中心に宿泊施設、会議施設、テーマパーク、商業施設などが一体となった複合施設を意味し、日本でも2016年にIR推進法が施行され、話題となったのは記憶に新しいところ。
10月4日にパレスホテル東京で開催されたプレスイベントには、同社のプレジデント兼COOのロバート・G・ゴールドスティーン氏をはじめ、アメリカのロックバンド、イーグルスのリードギタリスト・ジョー・ウォルシュ氏など、スポーツや音楽のライブエンターテイメント業界を代表する面々が登壇。日本におけるIRの展望や、その大きな可能性についてのパネルディスカッションを行いました。
ゴールドスティーン氏は、「日本はスポーツ・音楽といったライブエンターテイメント業界における重要なマーケットですが、それを行えるだけの十分な施設は残念ながら少ない。だからこそ、世界へのエンターテイメント発信地となるようなIRが日本にも必要なのです」と、日本進出への可能性についても言及していました。
続いて行われたトークセッションには、同社のグローバル親善大使、デビッド・ベッカム氏が登場。20年ほど前から何度も日本を訪れているというベッカム氏は、「日本は私が大好きな国のひとつで、2002年にイングランド代表として出場したFIFAワールドカップなど、思い出がたくさんあります。ラスベガス・サンズは、シンガポールのマリーナベイ・サンズにおいて地域の活性化を行っているなど、ローカルコミュニティに対しても情熱のある企業。私も、親善大使として日本文化の発信に貢献していきたいです」と、IRを通した日本の活性化にも意欲を覗かせていました。
日本では現在、2016年に施行されたIR推進法を皮切りに、カジノ解禁に伴う法規制などを定めた実施に関する法案を策定中。2020年の東京オリンピックに向け、インバウンド需要も期待されるIRに、ますます注目が集まっていくことでしょう。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT&WRITING :
- 難波寛彦