ムートンコートは暖かいだけでなく、裏地と表地が異なるため、自然と装いに立体感を授けることができる頼れるアイテムです。

また重厚感も備えており、リッチなムードまでも醸せるのが魅力です。カジュアルスタイルにかけ合わせ、大人のこなれた着こなしを実現してみてくださいね。

■1:カイア・ガーバーは…ぴりっとした黒とのメリハリで様になる大人カジュアルへ

颯爽と歩く姿が絵になる、フェミニンなムートンコートと黒アイテムの組み合わせ。
颯爽と歩く姿が絵になる、フェミニンなムートンコートと黒アイテムの組み合わせ。

2020年2月、NYのSOHOにてキャッチされたモデルのカイア・ガーバー。膝下まで防寒してくれるロング丈のムートンコートを、カジュアルスタイルの好アクセントとして取り入れていました。

裾にかけて緩やかに広がるコートとフレアデニムパンツなら、カジュアルに女性らしさを加味することができます。またトップス、バッグ、シューズで黒を取り入れれば、全体にバランスよく引き締めカラーが散らばりぐっと大人顔にクラスアップすることに成功。

トップスは深く細いVネックで装いにシャープな切れ味をプラス。バッグはクラシカルなワンハンドル、そしてブーツはノーズの長いシルエットを選び、スタイリッシュにまとめあげています。

■2:ベラ・ハディッドは…オールベージュは異素材合わせと爽快小物で地味見え回避

無難にまとまりがちなベージュアイテムも、異素材ミックスなら「感度が高い」に変わります。
無難にまとまりがちなベージュアイテムも、異素材ミックスなら「感度が高い」に変わります。

ファッションウィーク中にNYの街中でキャッチされたモデルのベラ・ハディッドは、ベージュを使って旬のニュアンスカラーコーディネートを堪能していました。

表地がライトベージュ、裏地が濃いベージュでメリハリ高く仕上がるムートンコートは、ショート丈なので脚長効果を発揮できます。そこにほんのりスパイスを加えてくれるレザーパンツを投入して、穏やかなベージュにモードなエッセンスをオン。さらに畝のあるニットプルオーバーをストール感覚でプラスすれば、ぬくもりと立体感を上乗せすることができます。

小物はライトブルーデニムのバッグと白スニーカーの瑞々しい配色を意識して、冬の装いを軽やかに仕上げていたのがお見事!

■3:ダーシャ・ダニシェンコは…キャメル×ブルーで好印象な冬の大人カジュアルを体現

暖色×寒色の互いの色を引き立てる組み合わせで、2色のみの装いもこんなにメリハリたっぷり。
暖色×寒色の互いの色を引き立てる組み合わせで、2色のみの装いもこんなにメリハリたっぷり。

ツーカラーでも抜群の立体感を演出できる、ムートンコートの威力を証明したモデルのダーシャ・ダニシェンコ。優しい色のキャメルとムートンの生地感が、寒い冬にぬくもりを灯してくれます。

ロング丈のムートンコートが着膨れしないよう、スマートなシルエットを選んで大人らしさを確保。袖の切り返しやパイピングが縦長ラインにメリハリを授けてくれるデザインです。そこに、色をリンクさせた上質レザーの筒型クロスボディバッグを合わせ、リッチなムードとこなれ感をプラス。

暖色コートに映えるよう、トップスとボトムスは寒色のブルーをセレクト。胸元からちらりと覗くストライプが、リズミカルな着こなしへと導いてくれます。

仕上げに足元にはローテクの白スニーカーで抜け感を与え、気負わない雰囲気でフィニッシュ。こなれた大人カジュアルを作る際に参考にしたいですね。


アウターはコーディネートの主役となるので、それ一枚でメリハリが叶うアイテムを選びたいところです。

ムートンコートは防寒力だけでなく、抜群の立体感も備えているのが嬉しいですよね。新たなアウターを迎える際に、是非参考にしてみてくださいね。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
阿部芙美香