ただ防寒のためだけと思って、黒のダウンコートを無難なコーディネートに仕上げていてはもったいないのではないでしょうか。
せっかく取り入れるのなら、より今っぽく見えるデザインをセレクトしてみたり、引き締まって見えるスマートな着こなしアレンジをチェックしましょう。

■1:イリーナ・シェイクは…Aラインのロング丈コートで迫力十分な辛口のモードが完成

アウター_1
ボリュームソールのロングブーツは白。ハッとする印象的なモードさが際立ちます。

2020年12月11日にN.Y.の街中でSNAPされたモデル、イリーナ・シェイクのコーディネートです。
ボーダーのタートルトップスにフィット感あるレギンスを合わせて、ロング丈のダウンコートを羽織っていました。
ひざ下のロング丈ですが、ウエストが高めの位置でシェイプされたAラインなので、脚長シルエットを実現。
しかもダウン自体が薄手なので、着膨れせず美スタイルをつくり出しています。
ロング丈のダウンをセレクトするときは、こんな薄手タイプにすると重たく見えず、軽快さがあっておすすめです。
インの着こなしと小物がモノトーンということも、黒ダウンの持ち味を生かしたモードスタイルに仕上がります。

■2:オリビア・パレルモは…コンパクトタイプをジャケット感覚でスマートに着こなして

アウター_2
パンツの丈が短めのときには、ブーティーが活躍します。レースアップのデザインなら端正な雰囲気に。

パリにてオールブラックの着こなしでキャッチされていたのは、SNAPの常連、オリビア・パレルモ。
ざっくりタートルニットにコンパクトなダウンジャケットを羽織り、レザー調のパンツを愛用していました。
オール黒でまとめていても、さまざまな素材感をミックスさせていて、パンツの光沢感がメリハリとなって華やかです。
ニットに合わせているダウンはジャケットのようで、ジャストウエストかつボディラインにぴったりフィットするタイプ。
カジュアルなダウンの風合いはありながら、きちんとした雰囲気に着こなせます。
胸元にコサージュを付けて、女性らしいアクセントにしているところもさすがです。

■3:テレーズ・へルストレムは…ウエストをマークしたアレンジが細見え効果抜群のデニムスタイルに

ハットをプラスすると、一瞬にしてドラマティックなムードがアップ。鮮やかなブルーだから華やかな印象にも。

ファッションディレクターとして活躍する、スウェーデン出身のテレーズ・へルストレムは、2020年10月初旬にパリでキャッチされていました。
フレアシルエットのデニムの上に、ひざ丈のダウンコートを羽織って軽やかに。
着方はウエストをベルトでマークし、Xラインに仕上げています。
襟がないデザインなので、フロントを閉めるとすっきり見えてシャープです。
キルティングがダイヤ型にあしらわれていたり、袖のデザインがふわっとしていたりと、細かなディテールに凝っている一着は、今っぽくスタイリッシュさが際立っています。
コーディネートのポイントとしては、ひざ下から見えるデニムとも好バランスで、くるぶし丈のデニムから細く締まった足首が強調されて確実にスタイルアップできています。


黒のダウンコートを取り入れていた3人の着こなしは、スマートさが光るアレンジをしていたり、センスが感じられる今どきのデザインを選んでいました。
シーンを問わず着られる万能さに加え、着回し力も抜群なので、セレブのコーデを参考にしてこの冬も軽快に仕上げてみてください。

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
佐野有紀