流行のワイドパンツは、シンプルにブラウスと合わせるだけでキマる優秀アイテム。今や、大人女性のワードローブに欠かすことのできない存在です。

でもシンプルな分、合わせるトップスの配色に悩むことも。ボリュームがあるだけにバランスも難しいと思われがち。着こなしがワンパターンに陥ってしまって冒険しづらい、という人もいるのでは?

ラグジュアリーマガジン『Precious』が提案するのは、「色」から考えるワイドパンツのコーディネート術。ここでは、色合わせが難しいニュアンスカラーの代表格「グレー」&この季節だからこそ楽しみたいオータム カラーのワイドパンツの着こなしをレッスン。マスターすれば、ワイドパンツの可能性がぐんと広がりますよ!

■正統派だけど難しい! ニュアンスカラーの優等生・グレーパンツはこう攻める

ブラウス・パンツ・ジャケット・バッグ(マックスマーラ ジャパン〈マックスマーラ〉)、スカーフ(マックスマーラ ジャパン〈エス マックスマーラ〉)、サングラス(リエート〈バートン ペレイラ〉)、靴(JIMMY CHOO)

ニュアンスカラーでも優等生的存在・グレーには、スモーキーなニュアンスカラーのブラウスがマッチ。やわらかな色合わせで女らしさと上品さをプラスできます。

こちらのコーディネートは、ウエスト部分がラップデザインになった個性的なパンツが主役。ブラウスには、タイのように見えるタックデザインのものをセレクト。ディープなカーキグリーンが全体を引き締めます。

小物も、ブラウスと同系色のスモーキーカラーがマッチ。1点だけ投入した黄色のインパクトで、マンネリ対策もばっちり。

ブラウス(アオイ〈マントゥ〉)、パンツ(チェルキ〈トモウミ オノ〉)、ファー(オンワード樫山〈ジョゼフ〉)、リング・ネックレス(シャンテクレール 東京店)、ベルト(ザ シークレットクロゼット丸の内〈メゾン ボワネ〉)、バッグ(トッズ・ジャパン)、靴(セルジオ ロッシ)

全身のトーンをそろえて淡めのグラデーションを作るコーディネートもおすすめ。主役のワイドパンツは、使い勝手のよい明るめのグレー。深めの股上がヒップをすっぽりと丸く包み、落ち感のあるシルエットが脚線をまっすぐに見せてくれる優秀アイテムです。

ブラウスには、甘さを上品に抑えたスモーキーピンクがフィット。シルク100%のナチュラルな光沢と胸元のギャザーが、立体的なボディーラインを際立てます。

全体のゆるいグラデーションを意識してスモーキーなグレージュベルトを投入すれば、大人の女性らしいコーデの完成です。

ブラウス(三喜商事〈イレブンティ〉)、パンツ(アクアモーレ〈トマソ ステファネリ〉)、ネックレス(シャンテクレール 東京店)、バッグ(コロネット〈ニナ リッチ〉)、靴(JIMMY CHOO)

シルエットを工夫すれば、グレージュのワントーンも単調に見せないコーデが可能です。主役はセンタープレスのワイドパンツ。チャコールグレーはニュアンスがあるぶん、黒パンツよりも奥行きを与えてくれます。太めのベルト芯で、はき心地に安定感も。

合わせるブラウスは、デコルテの品のいい肌見せが抜け感を与える進化系のボウブラウス。あえてリボン結びはせず、さっとひと結びし、さりげなく垂らして。シックなグレージュトーンの大人コーデの完成です。

■コクのある色味のパンツには秋色のブラウスを合わせて脱マンネリ!

ブラウス・パンツ・ジャケット・バッグ・靴(クリスチャン ディオール〈ディオール〉)、時計(DKSHジャパン〈ベダ&カンパニー〉)、ピアス・リング(TASAKI〈M/G TASAKI〉)

ちょっとハードルが高いのが、バーガンディやマスタードイエローなど、コクのある色味のワイドパンツ。でも上品な発色なので、ブラウンやベージュの延長として考えれば、実は合わせるブラウスの色を選ばないんです。

おしゃれ経験値の高さを物語る、こんな深い赤のワイドパンツには、うっとりするほど美しい、繊細なレース素材のブラウスを。同系色のキャメル色ショートジャケットを肩がけにして、クールな大人コーディネートの完成です。

ブラウス(三喜商事〈バンフォード〉)、パンツ(PT JAPAN〈PT01〉)、各ネックレス(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、バッグ(ドゥロワー 丸の内店〈J&M デヴィッドソン〉)、靴(ヴィア バス ストップ ミュージアム〈ヴェロニク ブランキーノ〉)

マスタードカラーには、渋めの茶系を合わせてメリハリを効かせるのが旬。主役のワイドパンツは、一見すると鮮やかなイエロー。でも渋味のある秋色だから、ワードローブになじみやすいんです。シルエットはセンタープレス入りで、カジュアルになりすぎないのも秀逸。

ブラウスには、赤みの少ないビターなカーキをセレクト。シルクの艶があればぐっとリッチに。ウエストにぺプラム風の切り替えがあるので、ボトムインでもアウトでも、すっきりと着こなせます。バッグと靴も、さりげなくパープル系の色味でそろえて統一感を演出しましょう。

ブラウス(キートン)、パンツ(ADORE)、サングラス(ジョルジオ アルマーニ ジャパン〈エンポリオ アルマーニ〉)、ベルト(SANYO SHOKAI C.R.室〈マッキントッシュ ロンドン〉)、バッグ(ロベルタ ディ カメリーノ ファーイースト)、靴(アオイ〈ロートル ショーズ〉)

主張の強い色同士でもエレガントさを失わないのがワイドパンツ×ブラウスのコーディネートの魅力。ワイドパンツ上級者ならこんな冒険もおすすめです。

パンツはクラシカルな表情が新鮮な、コニャックブラウン。暖かみのあるウールのマットな質感が秋の装いを盛り上げます。ブラウスは、あえてパンツの存在感に負けないくらいビビッドなピーコックブルーをチョイス。

艶のあるシルクだから発色も抜群。パンツ、ブラウスともに濃い色でも彩度がそれほど強くないので、全体に統一された印象に。洗練された配色で、周囲の視線を独り占めしちゃいましょう。

難しいと敬遠しがちのニュアンスカラーや秋色も、ワイドパンツならエレガントな雰囲気を失いません。コーディネートにテーマを持たせれば、冒険だって怖くないんです! 秋ならではのカラーでワイドパンツ×ブラウスの旬なおしゃれを楽しんでみてはいかが?

PHOTO :
熊澤 透(人物)、小林美菜子(静物)
STYLIST :
戸野塚かおる
HAIR MAKE :
重見幸江(gem)
MODEL :
内海誓子
EDIT :
木村綾乃、喜多容子(本誌)