ダンディズムを伝える存在感のある目元
ダンディズムを体現している男たちの目元には、力強いハリとなめらかな艶感が宿っている。特にスクリーンを見る者すべてに、表情豊かに語りかける映画俳優の目元がそうだ。年齢相応の深いしわが刻まれていても、肌そのものに存在感があるために疲労感がない。演じている役柄に魂を込めて、説得力を与えるためにも、力強い眼差しは不可欠なのだ。
そう考えると、我々も目元の印象には、もっと意識を向けたほうがいい。人は相手の表情を窺うとき、鏡を見るように真正面から捉えることは少ない。
ほとんどの場合は左右のどちらかに振った角度で見られていたり、あるいは、じっと横顔を見つめられることもある。そんなとき、目元を日常的にケアしているかどうかで、眼差しの強さが違ってくるからだ。コレこそ、老け顔を改善する、斜め横の法則なのである。
目元は年齢を重ねるほどに、小じわやたるみが目立ってくる。20代のころは目尻がキュッとあがった精悍な眼差しだったのが、40歳を過ぎるころから上まぶたがたるんで重たい印象になり、さらにクマやくすみなどの加齢サインが増加してしまう。
すると、目元からハリや艶感が損なわれて、活力のない印象になってしまうのである。
そうなれば、いくらお洒落にこだわっていても、伊達男のオーラは半減してしまう。服が持っている凜々しさやエレガントな雰囲気に、肌が負けてしまうことで、釣り合いがとれなくなってしまうからだ。
たるみ、クマ、くすみ…複合的な悩みに働きかける
だから年齢を重ねた目元ほど、肌のメンテナンスをていねいに行ったほうがいい。乾燥から守り、うるおいをめぐらせることで、力強くシャープな目元を維持する必要がある。
目の周辺は顔のなかでも最も皮膚が薄い部位のため、小じわやしみ、クマ、くすみ、たるみなど、数多くの老化現象が複合的に現れてしまう。全顔をケアするよりも高い機能性が必要なことから、配合成分の組み合わせの妙により、目元だけに効かせていく美容液やクリームなどが開発されている。
今回の特集で取り上げた目元用は、そんなデリケートな目元の存在感を支えてくれる製品だ。
濃密な目元用クリームが、伊達男のシャープな眼差しをつくる
ラボ シリーズ マックス LS
インスタント アイ モイスチャーリフト
その肌効果を実感するには、1日2回、朝晩の洗顔後の肌に、適量を上下のまぶたやこめかみ、眉間にやさしく塗り広げればいい。
目元と聞くと「まぶただけに塗る」と思うかもしれないが、それだけでは不十分。目の表情は眉間やこめかみ、額にまで及ぶために、眉間の縦じわや目尻のしわにもしっかりと塗布したほうが、目元の若々しさが加速する。
また、朝晩の1日2回のほかに、日中や夕方など、目元の乾燥が気になったときにはワンプッシュぶん程度の量を目元全体に使うことができればパーフェクト。目元が老けないポイントはうるおいを絶やさないことにあるため、目元全体のハリや艶感が目に見えてよみがえるだろう。
瑞々しく力強い目元が、男の内面を語り尽くす
目元はその表情によって、本人の心身状態や内面性も把握できてしまうほど雄弁。男としての胆力も、そこに現れる。オーダーで仕立てた服には、シャープな目元がよく似合う。そんな男なら、スーツを着くずしたとしても、エロティックな印象が漂うはずだ。ディテールまで手が届いている男こそ、真の伊達男と呼ぶに相応わしいのである。
※価格は2014年春号掲載時の情報です。
- TEXT :
- 加藤智一 美容ジャーナリスト
- BY :
- MEN'S Precious2014年春号 ジェントルマン的・顔と体のエイジング道より
- クレジット :
- 撮影/小寺浩之 構成/加藤智一