2020年Precious12月号の「好きなコーディネート」1位~10位を発表します

ラグジュアリーファッション誌『Precious(プレシャス)』12月号をお読みいただいた方へのアンケート調査(ネットアンケート&郵便はがき)にて、「好きなコーディネート」に選ばれた着こなしを、その理由とスタイリングのコツを交え、ランキング形式でご紹介します。

12月号表紙
Precious12月号(11月7日発売)の表紙、カバーモデルは大政 絢

今回10位~1位に選ばれたコーディネートは、シンプルながらも洗練された佇まいを演出する「ベーシックニット」や「上質コート」を使った着こなしが多数ランクイン。誰でも取り入れやすいカラーリングを、丈のバランス感や、ブーツやスカーフなどの小物で今の気分にアップデートさせるテクニックが注目されたようです。

それではさっそく、10位から順を追って1位まで見ていきましょう(※)。このなかに、あなたがこれからの着こなしに取り入れてみたいコーディネートはありますか?

※3位は2つ、5位は4つのコーデが同順位のため、4位、6位、7位、8位は存在せず

【10位】黒タートルニット×ふんわりロングスカート

10位 P71
ニット¥166,000(ロロ・ピアーナ ジャパン) スカート¥46,000(ebure GINZA SIX店) ピアス¥6,300,000(TASAKI〈TA SAKI〉) バッグ¥390,000(デルヴォー・ジャパン) ブーツ¥123,000(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン) [Precious2020年12月号71ページ]  撮影/浅井佳代子

「さりげなくかっこいい」「飽きがこないコーディネート」と好評だったのが、冬の定番アイテム「黒タートルニット」使ったこちらの着こなし。

体のラインをきれいに見せる程よい厚みと着丈にこだわったカシミアのタートルニットは、ふんわりしたロングスカートとも好相性。さらに、斜めがけしたビッグバッグや重量感のあるロングブーツで遊び心をプラスすることで、着慣れたはずのモノトーンが新鮮に更新されています。

「すっきりした縦長シルエットで細見えする」と、スタイルアップできる点を評価した方も多くいらっしゃいました。

【9位】黒のコート×タートルニット×ツイードスカート×ロングブーツ

9位 P147(右)
ニット¥25,000(スローン) スカート¥89,000(イザ〈ヌメロ ヴェントゥーノ〉) コート¥128,000(スローン) ピアス¥178,000・ネックレス¥258,000・ブレスレット/上から¥680,000・¥357,000(TASAKI) バッグ¥321,000(セラピアン 阪急うめだ本店) 靴¥130,000(ピエール アルディ 東京) [Precious2020年12月号147ページ]  撮影/小林美菜子

シックなブラックコーデに、バッグやネックレスで少量の白を効果的にちりばめることで、大人のかわいさを引き立てた着こなしが9位にランクイン。

ツイードスカートとロングブーツでつくるジャッキー風のグッドガールな装いは、「スカートとブーツのバランス感が好き」という声が多く寄せられました。

長すぎず、短すぎないコートの長さも、「洗練された冬のブラックコーデ」という反響を呼んだ重要なポイント! スカートとぴったり合った丈感が、野暮ったく見せない秘訣です。

【5位】グレーニット×黒のクロップドワイドパンツ×ロングブーツ

5位(8位) P111
パンツ¥55,000(Vince 表参道店〈Vince〉) ブーツ[ヒール9㎝]¥312,000・バッグ¥813,000・ストール¥149,000・ピアス¥200,000(エルメスジャポン) ニット¥25,000(ワンドコーポレーション〈クイリシア〉) ジャケット¥139,000(三喜商事〈ピアッツァ センピオーネ〉) [Precious2020年12月号111ページ]  撮影/水田 学(NOSTY)

ベーシックを基軸にしながら、着こなしをどう更新するかはプレシャス世代にとって毎シーズンの大きな関心事。そのひとつの回答として新たに提案されたのが、ボトムの新星「クロップドワイド」です。

ワイドパンツを短くしたようなシルエットは、クラシックな女らしさとアクティブな軽やかさが今の気分にぴったり。足元に今季人気が復活したロングブーツを合わせれば、すっきりとしてモード感のある洗練スタイルを実現できます。

「スタイルがよく見える」「すぐに真似できそうなコーデなのに新鮮」といったコメントが集まったほか、「スカーフの使い方が素敵」「バッグの差し色がきいている」など、小物使いに着目した方も。この着こなしを参考に、ぜひ新ボトムを取り入れたコーデに挑戦してみてください!

【5位】黒のジャケット×タートルニット×きれい色スカート

5位(7位) P75
ニット¥116,000(ロロ・ピアーナ ジャパン) 「アルビーノ テオドロ」のジャケット¥160,000・「マレーラ」のグローブ¥21,000(三喜商事) スカート¥120,000(ミカコ ナカムラ 南青山サロン〈MIKAKO NAKAMURA〉) 時計¥1,452,000・ペンダント¥2,418,000・リング指先から/¥193,000・¥75,000(ヴァン クリーフ&アーペル) バッグ¥510,000(デルヴォー・ジャパン) [Precious2020年12月号75ページ]  撮影/黒沼 諭(aosora)

「ひと目見たら忘れられない印象的な色合わせ」と多くの読者の心を射止めたのは、鮮やかなきれい色スカートが主役のコーディネート。遠目にも「あの人、素敵!」を実現する装いです。

着こなすのが難しそうな主張の強い色も、スカート以外のアイテムを黒で統一することで、クールな大人のスタイル仕上がっています。

さらに「洗練されたおしゃれスタイル」と支持された理由のひとつとなっているのが、レディライクな端麗ハンドバッグなどの格調高い小物を合わせた点。品格が必要なシーンでも好印象を与えてくれるアイテムは、ラグジュアリーな大人の貫録をさりげなく表現するための心強い味方ですよね!

【5位】ボタニカルプリントのシアーワンピース×黒ブーツ

5位(6位) P69
ワンピース¥350,000・バッグ¥340,000・ブーツ¥200,000(フェラガモ・ジャパン〈サルヴァトーレ フェラガモ〉) ピアス¥440,000・ブレスレット¥2,560,000・リング¥260,000(ポメラートブティック 銀座店) [Precious2020年12月号69ページ]  撮影/浅井佳代子

「ふんわりとしたワンピースと重厚感のあるブーツとの合わせ方が新鮮!」「エレガントなだけでなく存在感がある」など、意外性のある掛け合わせで注目されたのが、こちらのコーディネート。

上品な色香を醸すシアーなシルクワンピースは、襟元のボウ+ギャザーがブラウスに匹敵する美人効果を発揮。シックカラーのボタニカルプリントが、ウエストにアシメトリーに寄せたギャザーやイレギュラーなすそのラインでエアリーに華やぐのも魅せるポイントです。

そんなエレガントな一枚を、カジュアルな印象がある重ためのショルダーバッグやロングブーツで外すのが、モードを知る大人のセンスの見せどころ! このバランス感を取り入れれば、手持ちのワンピースも新たな表情で着こなせるのではないでしょうか?

【5位】黒タートルニット×デニムパンツ×アクセント小物

5位(5位) P67
ニット¥166,000(ロロ・ピアーナ ジャパン) デニム¥31,000(三喜商事〈マレーラ〉) スカーフ¥24,000・ペンダント¥52,000(エルメスジャポン) [Precious2020年12月号67ページ]  撮影/浅井佳代子

一見するとありがちなコーディネートながらも、こだわりがふんだんに詰まっているのが「黒タートルニット」×「デニムパンツ」の着こなし。

一番の決め手は、極上素材として知られるベビーカシミアのニットにあります。心解き放たれる着心地のよさ、体のラインをきれいに見せてくれるフィット感が、誰もが愛する永遠のベーシックスタイルをクラスアップ。さらに、きれい色のスカーフをちらりと首元からのぞかせたり、インパクトのあるペンダントを加えることで、おしゃれを楽しむ遊び心も香らせて。

「難しくないシンプルコーデなのに、小物使いで格段に変わる」「少しだけ見えるスカーフの分量感が絶妙」などのほか、「洗練された上品カジュアルのお手本にしたい」という回答がたくさん寄せられました。

【3位】黒コート×ベージュのAラインスカート×キャメル小物

3位(4位) P145(左)
コート¥128,000(スローン) ニット¥18,000(ワンドコーポレーション〈クイリシア〉) スカート¥68,000(ドゥロワー 六本木〈ドゥロワー〉) バッグ¥240,000(トッズ・ジャパン) 靴¥225,000(ジャンヴィト ロッシ ジャパン) スカーフ¥69,000(エルメスジャポン) グローブ¥27,000(真下商事〈デンツ〉) [Precious2020年12月号145ページ]  撮影/小林美菜子

次にランクインしたのは、「コートとスカートの丈感はこれが正解だと思う」「マンネリになりがちなコートスタイルが違って見える」「キャメルカラーをアクセントにする方法を真似したい」などの反響があったコーディネート。

ダブルブレストのコートと、ベージュのAラインスカートでつくったジャッキー風のトラッドスタイルは、足元を黒のロングブーツで引き締めるのが今の気分。襟元にコンパクトに巻いた鮮やかなスカーフが、明るい印象をもたらします。

より今年らしく仕上げるポイントは、グローブとバッグで加えたキャメルカラー。黒とのコントラストで完成する、端正かつ新鮮な装いに魅力を感じた方が多かったようです。

【3位】グレージュのコート×プリント柄のボウタイブラウス×細身パンツ

3位(3位) P137
コート¥450,000・ブラウス¥113,000(キートン) パンツ¥36,000(トレメッツォ〈ビューティートリノウーマン〉) リング/指先側から¥312,000・¥276,000(ピアジェ) サングラス¥30,000(プロポデザイン) グローブ¥27,000(真下商事〈デンツ〉) バッグ¥643,000(デルヴォー・ジャパン) 靴¥99,000(ブルーベル・ジャパン〈マノロ ブラニク〉) [Precious2020年12月号137ページ]  撮影/生田昌士(hannah)

肩からふわりとまとったグレージュのコートが、大人の余裕を演出する装い。プリント柄のボウタイブラウスが着る人の個性を際立たせ、細身のパンツとフォルムが美しいハイヒールで凛とした佇まいを導きます。

こちらのコーディネートには、「かっこよさに惚れ惚れする」「ベージュ系のトーンでまとめた色合わせが素敵」などのメッセージが。

品格漂うトップハンドルバッグのゴールド金具も、着こなしの切れ味を高めるための見逃せないポイント。冷たい風が吹くなかでも、颯爽と歩きたくなる着こなしではないでしょうか?

【2位】フォックスファーのジレ×白のウールパンツ

2位 P144
パンツ¥32,000(スローウエアジャパン〈インコテックス〉) ジレ¥400,000(クルチアーニ) ニット¥28,000(リーミルズ エージェンシー〈ジョン スメドレー〉) ¥440,000 ブレスレット各¥680,000(TASAKI) サングラス¥33,000(グローブスペックス ストア〈オリバー・ゴールドスミス〉) バッグ¥216,000・靴¥86,000(トッズ・ジャパン) [Precious2020年12月号144ページ]  撮影/生田昌士(hannah)

ほかとは少し趣の違う、アクティブなムードのコーディネートが2位にランクイン! シックなニュアンスカラーを重ねた装いが、冬の週末カジュアルにふさわしい洗練されたリッチ感をもたらします。

クリームベージュのフォックスファーのジレと、白のウールパンツですっきりとしたIラインを演出。活動的に過ごす日だからこそ、キャメル色のレザーバッグを斜めがけして軽快に。ニットとローファーはビターなブラウンで統一すると、キリッと引き締まります。

「難しいファーのジレをおしゃれに着こなしている」「カジュアルスタイルをゴージャスに仕上げる上級コーデ」「旅スタイルのお手本にしたい」などがお気に入りの理由として寄せられました。

【1位】キャメル素材のコート×スカート

1位 P88
コート¥557,000・ブラウス¥51,000(マックスマーラ ジャパン〈マックスマーラ〉) スカート¥57,000(三喜商事〈イレブンティ〉) ピアス¥1,572,727(ブシュロン) バッグ¥643,000(デルヴォー・ジャパン) 靴¥79,000(ジャンヴィト ロッシ ジャパン) [Precious2020年12月号88ページ]  撮影/撮影/石倉和夫

圧倒的な差をつけて1位を獲得したのは、「丈のバランスや色合い、素材感などすべてが上品かつラグジュアリーでパーフェクトな装い」という高評価を得たコーディネート。ファーのあしらいもリッチさを際立たせているキャメル素材のコートを使い、トレンドのキャメル系カラーでまとめた着こなしでした。

実はこちらのコーディネートには、「コートのすそからのぞくスカートは野暮と心得よ!」という教訓が盛り込まれているのです。

ここ数シーズン、スカート丈のトレンドは「少し長め」に移行しているため、コートのすそからスカートが「チラ見え」している女性が増殖中。「ベーシックなカラーとデザインのひざ丈コートなら、インナーを選ばず、何にでも合わせられる」という安易な思い込みと、「たった数cmだから、まぁいいか」という妥協こそが、あなたの印象を一気に洗練から遠ざけてしまいます。

「大人の女性はこうでありたいと思わせてくれた」というメッセージも頂戴したこのコーデを参考に、これからのコートスタイルは、”丈”にも意識を向けて楽しんでみてはいかがでしょうか?

以上、ファッション誌「Precious(プレシャス)」2020年12月号の読者アンケート調査で、好きなコーディネートに選ばれたスタイリングを10スタイル、お見せしました。

このなかに、あなたが真似してみたいスタイリングは、ありましたか?

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