ここ数年、各国のリーダーたちが選ぶファーストレディーは、仕事を持ち、キャリアを重ねてきた女性が多く見られるようになりました。キャリア女性ならではな知性あふれるコーディネートは、私達が今すぐ取り入れられるヒントやアイディアにあふれています。
今回注目したいのは、トレンドに浮上している「ロングジャケット」。気になる腰回りもしっかりカバーしてくれるのに、テーラードジャケットやノーカラージャケットより数段おしゃれ上級者に見せてくレル優秀アイテムです。
お仕事スタイルの定番ジャケットスタイルが垢抜けるトレンドアイテムのお手本にしたいのは、おしゃれに定評のあるフランス首相夫人であるBrigitte Macron(ブリジット・マクロン)さん、次期アメリカ大統領夫人として世界が期待を寄せるJill Biden(ジル・バイデン)さん、英国首相の婚約者として注目を集めるCarrie Symonds(キャリー・シモンズ)さん3名のスタイリングテクニック。さりげなく国民性も感じさせるトレンディーでノーブルな着こなしをチェックしていきましょう。
【ブリジット・マクロンさん】「バーガンディー」を挿し色に!パリジャンらしいエイジレスな着こなし
マクロン大統領とのロマンス、また大統領より二回りも年上という事実に就任当時は話題となりましたが、現在はそのチャーミングな人柄や圧倒的なおしゃれさで世界中から愛されているフランスのブリジット・マクロンさん。オフィシャルな場面では、スカートスタイルが主流のファーストレディーですが、スキニーパンツやデニムスタイルは、パリジャン・ブリジット流おしゃれの真骨頂。
こちらは、マニッシュなチャコールグレーのロングジャケットにスキニーパンツを合わせたシックな着こなし。バーガンディーのストールを挿し色にして、女性らしい華やかさと落ち着きを表現しています。細身でさりげなくメリハリのあるジャケットは、腰高に見えて脚長効果も抜群です!
【ジル・バイデンさん】米国らしい華やかさ!大粒のドット柄ドレスに重ねて、存在感をアピール
第49代アメリカ大統領夫人に就任されるジル・バイデンさん。ファーストレディーになっても自身の教職の仕事を続けることを公言し、今の時代を象徴する新しいファーストレディーの在り方に、世界中から期待が集まります。
オバマ大統領時代にはセカンドレディーも務め、ミシェル・オバマさんとともに、そのおしゃれにも注目されてきました。教師という職業柄、きちんと感あるジャケットスタイルはお得意ですが、真面目だけでは終わらせないのが彼女のポリシー。大胆な花柄や水玉柄などのワンピースと合わせるのが定番です。
この日は、大粒のドット柄のワンピースに燕尾服風のロングジャケットを羽織ってフェミニンな装いに。腰まわりをカバーしてくれるロング丈を味方につけて、スタイルアップも意識しています。ウエストラインでボタンを留めてメリハリあるシルエットをアピールするのも、アメリカ人らしい着こなしです。
【キャリー・シモンズさん】全身ブラックスタイルでもモード過ぎない!エレガントを薫らせるのが英国流
英国史上初のファーストガールフレンドとして注目されているのが、英国ジョンソン首相の婚約者であるキャリー・シモンズさん。昨年4月にはベビーも誕生し、エリザベス女王からも祝福のメッセージを受けました。元保守党職員で現在は環境活動家としても活躍する彼女は、親しみやすい笑顔とエレガントな着こなしで、英国国民からも支持を集めています。
彼女の着こなしが素晴らしいのは、プレーンな黒のロングジャケットであっても、おしゃれに見せることのできる、上級スキル。全身黒のスタイルなのにモード過ぎない、エレガンス薫るシルエットや重ねるアイテムのセレクトが、上品に見せるポイントです。腰高な切替えで脚長に見えるのもポイント。全体的にスレンダーなシルエットで、ほっそりしたボディーラインに仕上がりました。
今回は、パートナーを支えつつ、自身の個性もアピールする新しい時代のファーストレディーやファーストガールフレンドたちの「ロングジャケット」の着こなしに注目しました。それぞれの国民性が映えるスタイリングからは、私たちの日常にも役立つテクニックが満載。
新定番として注目されている「ロングジャケット」を迎えて、真面目一辺倒になりがちなジャケットスタイルに、新しいムード取り入れてみませんか?
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 阿部有希
- EDIT :
- 石原あや乃