いつもは最新セレブリティファッションについてご紹介している本スナップシリーズですが、今回は少しスローバックして、今もなお変わらず愛されるジャクリーン・ケネディ・オナシスの1970年代の着こなしをセレクトしました。
「ジャッキースタイル」には、アイコニックな小物の存在があります。シンプルだけれど洗練された上質なコートに合わせた、永遠の品格を感じさせるコーディネートを冬の装いの参考にご覧ください。
■1:キャメルコート×フープピアス…ドラマティックなアクセサリー使いに注目!
1972年3月に「パパラッチの元祖」と呼ばれるロン・ガレラに対する訴訟で裁判所から出てきた際にキャッチされたジャッキーのコーディネートです。
キャメルのベルテッドコートにダークカラーのタートルネックを合わせたベーシックな装いに、アクセサリーはフープのピアスのみ。大ぶりなゴールドは顔まわりに華を添え、シンプルなコートスタイルを女性らしく仕上げています。
コートのインにダークカラーのタートルネックを選んだことで、上質なコートの素材感が引き立ち、一点豪華主義的に添えた、フープピアスの存在感が増しています。レザーグローブとさりげなくカラーがリンクしている点も端正な雰囲気を醸し出し、知的なコーディネートが完成しています。
■2:ネイビーコート×ビッグサングラス…チャーミングに顔を彩り、オーラたっぷりに
1970年9月、ニューヨーク便へ搭乗前にヒースロー空港でキャッチされたジャッキー。ゴールドのボタンが特徴的な、ネイビーコートにブラックのタートルネックをコーディネートしています。
タイトなシルエットのコートは、まるでユニフォームのようなトラディショナルムードですが、大きな開襟とブランドロゴで遊び心が加味されています。
さらにジャッキーらしさを添えているのがビッグフレームのサングラス。顔まわりにチャーミングなアクセントを添えて、上品ながらもオーラ溢れるスタイルに。
■3:ファー襟コート×パールジュエリー…大ぶりパールでファーに負けない絶妙バランス
1972年3月、マンハッタン・ミッドタウンにある、歴代大統領はじめセレブリティ御用達レストランとして有名な「21クラブ」に現れたジャッキー。3月とはいえ、時には氷点下になることもあるニューヨーク。ボリュームあるファー襟のコートで、暖かさとラグジュアリー感を兼ね備えた装いです。
大きなパールをゴールドが花びらのように囲むイヤリングは、ファーの迫力に負けない存在感で、一気に華やかなコートスタイルに。わずかに開いた襟元にはイヤリングと同じ、パール&ゴールドのコンビネーションのネックレスをチラ見せし、エレガントさをさらに重ねて。
ダークカラーで暗い印象になりがちなコートスタイルを、パールの輝きで柔らかくフェミニンな印象に仕上げています。
今なお、色褪せない私たちのファッションアイコンであり続ける、ジャクリーン・ケネディのコートスタイルにクローズアップしました。
シンプルで上質なコートにアイコニックな小物をセレクトすることが、ジャッキースタイルの要。彼女のエレガントシックなスタイルを参考に品格ある装いを楽しんでください。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 神田朝子