2020年1月25日（月）に、ディオールの2021年春夏オートクチュールコレクションが発表。前回の2020-21秋冬オートクチュールコレクションに引き続き、今季もフィルム形式にて公開されました。
タロットカードの世界を表現したコレクションフィルムには、思わず溜め息が漏れるほどの緻密な技巧を凝らしたドレスの数々が登場します。
タロットカードの神秘的な世界に引き込まれる！ディオールの「2021年春夏オートクチュールコレクション」が話題
今季のオートクチュールコレクションでは、タロットカードの神秘的な世界が表現されています。
占星術やタロットなど、運命の兆しを大切にしていたという創設者のクリスチャン・ディオール。現クリエイティブ ディレクターのマリア・グラツィア・キウリが手がけるコレクションにおいても、占いやタロットがメゾンのコードとして息づいています。
今回、イタロ・カルヴィーノの小説『The Castle of Crossed Destinies （宿命の交わる城）』にインスピレーションを得て製作されたというフィルムでは、タロットカードを引いた一人の女性が、占いに導かれ城のなかを冒険するようにストーリーが進行します。
繊細で緻密な技巧が光る、ドレスの数々！新たな表情を見せてくれた「バージャケット」にも注目
今季のオートクチュールコレクションには、クチュリエの緻密な技巧に圧倒されるドレスが多数登場しています。どれもフィルムの世界観にマッチした、絶妙な古色感が印象的。
2020-21秋冬オートクチュールコレクションで注目を集めた新生「バージャケット」も、ベルベットやサテン素材で新たな表情を見せています。
ここでは、印象的なドレスやジャケットを厳選してご紹介します。
ザクロの花を描いた圧巻のガウン
フィルムのなかで主人公の女性が纏っていた、ザクロの花が描かれたガウン。
このガウンは、18世紀に用いられていた「ラッカポヴェラ」という技法を用いて製作されています。「ラッカポヴェラ」とは、家具にあしらわれる漆塗りを、彫版を使って真似るというもの。
着色はすべて手作業でなされ、各パーツを熱で接着、刺繍をしてさらにペインティングをしてつくり上げられたガウンは、フィルムの中でも圧巻の存在感を誇ります。
ゴールドカラーを纏ったアイコニックドレス「Miss Dior （ミス ディオール）」
メゾンのアイコニックなドレス「Miss Dior （ミス ディオール）」のゴールドカラーを纏ったルックも印象的です。
コルセット風のコンパクトなトップに、ワイヤーメッシュと花モチーフをあしらったドレスが組み合わされています。
さまざまな形の花モチーフを立体的にあしらうことで、躍動感のある表情に。ゴールドラメでありながらマット感のある絶妙なカラーが、神秘的な世界観をより際立てています。
構築的な美しさが際立つ「バージャケット」
2020-21秋冬オートクチュールコレクションにも登場し、注目を集めた新生「バージャケット」。今季は、ベルベットのスモーキングジャケットをイメージし、マスキュリンな表情にアップデートした姿を見せています
エレガントなドレープ入りツイストジャケットが特徴の、スレートグレーのトータルルックにも注目です。
赤裸々公開！マリア・グラツィアがタロットカードに告げられた事実とは？
コレクションフィルムのみならず、フィルム製作やアトリエの舞台裏など、貴重な映像も公開されています。
なかでも、クリエイティブ ディレクターのマリア・グラツィア自身がタロット占いを体験する映像は必見。愛について知りたいという彼女が選んだカードは何だったのか？下記より、ぜひチェックしてみてくださいね。
今季も、時代に寄り添う新しいコレクションの形を体感させてくれたディオール。一連の映像には、心を豊かにしてくれるパワーがあります。そのパワーをぜひ、体感してください。
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- TEXT ：
- Precious.jp編集部
- WRITING ：
- 池尾園子
- EDIT ：
- 石原あや乃
