スポーツバイクの走りのよさを、モーターによるペダリングアシストによって気軽に味わえるe-bike(電動アシスト自転車)へ関心が高まっている。e-bikeは、スポーツ用に開発された専用のドライブユニットを搭載しているのが特徴。さらにフレームの軽量化や変速ギアにこだわることで、乗り味がとてもスポーティだ。
なかでも40代以上に支持されているのが、各メーカーの経験や技術力を注ぎ込んだハイエンドモデル。安定した操縦性や乗り心地のよさ、急こう配での高い走行性を徹底的に追求していることに加え、1回の充電で長距離を巡行できる長寿命バッテリーも備えているため、ビギナーでも無理なく、険しい登り坂、トレイルやダートを走ることができる。
誰でも無理なく快適に乗りこなせる!
ニュースタンダードなライフスタイルの中では、ラッシュ時の密を避けて通勤に使ったり、近場の街中ライドでリフレッシュや運動不足の解消に役立てるなど、e-bikeの活躍シーンは着実に広がっている。
世界的な人気の盛り上がりに合わせ、スポーツバイクの名門メーカーが続々とe-bike市場へと参入したことにより、独自開発のモデルが充実。国内ブランドではヤマハとパナソニック、海外ではトレックとキャノンデールのハイエンドモデルが人気で、一流のドライブユニットメーカーと組んだ、完成度の高い性能はプロライダーにも高く評価されている。
「自分の力だけで走ってこそ自転車」という考えにとらわれず、最新の技術を借りることで、体力だけに依存しない気持ちのいいライドが体験できる。
外出が楽しくなるハイエンドe-bike 4選
パナソニック XM-D2 V
起伏の激しいオフロードで、驚異的な操縦安定性と走破性を発揮する本格的な前後サスペンション(フルサス)を搭載。フロントサスペンションフォークはロック機構付きで、リヤショックユニットには効率のいいペダリングをサポートするスレッシュホールド機構を装備し、快適なオフロード走行を可能にする。
スポーティなスタイルを損なわない740mm幅のアルミ製フラットバーとダウンチューブと一体化したセミインテグレーテッドバッテリー、走破性が高いハイエアボリュームの27.5×2.80HEワイドタイヤを装備。雨の日でも安定する制動性能の高いたシマノ前後油圧式ディスクブレーキや、遠くまで照射できるスポーツLEDビームランプで安全性も確保される。走りながらサドルの高さを調整できるドロッパーシートポストにより山道でも乗り降りがしやすく、急な下り坂も最適な姿勢で走行できる。変速はフロント内装2段×リア外装11段で、独自の内装2段変速ユニットは素早い変速に対応する電子シフト式。険しい登坂ライドも快適だ。
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ヤマハ YPJ-MT Pro
ヤマハのモーターサイクル技術から着想した、トップチューブとダウンチューブが、それぞれ2 本に分かれた「ヤマハ デュアル ツイン フレーム」が、高い車体剛性と最適な重量バランスを実現。減衰力調整可能なフロントサスペンションをはじめ、路面追従性を追求した前後サスペンションなどにより、急こう配やハードなコースでも安定感は抜群だ。
パワフルでシャープなペダリングレスポンスは維持しながら、より高いクランク回転数に対応する小型・軽量ドライブユニット「PW-X2」を搭載。スムーズかつ、パワフルでレスポンスのよいアシストフィーリングを体感できる。ディスクブレーキは、高い制動力を確保する大径油圧式。ギアは11段変速で、ドライブシステムには6モードから選択可能なヤマハ独自の「PW-X2」を採用。e-bikeらしさが感じられる立体的なデザインも魅力だ。
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トレック レイル 9.7
トレックの独自技術と繰り返し行われる高基準の試験を実現された、より強度のあるカーボンフレーム採用で、21.8㎏の軽量性と推進性を両立。パワフルなボッシュ製の新型ドライブシステムは、急坂も駆け上がるTurboモードなど4つの走行モードが選べる。前後にサスペンションが付き、滑りやすい路面や悪路での旋回も安定したコントールが可能。
下り坂でも着実に止まるブレーキシステムやリモコンで上下できるドロッパーシートポストも装備する。ボッシュ社の「パワーチューブ」バッテリーをフレーム内に内蔵することで、すっきりとしたスタイリングとバッテリーの保護を両立。工具不要で着脱ができ持ち運びやすいハンドルなど、実践的な機能も充実する。転倒時にハンドルバーが回り切るのを防ぎ、ホースの絡みや、トップチューブレバーに類が当たることのない「ノックブロック」など、プロユースにふさわしい安全性も取り込まれている。変速はリア12段。
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キャノンデール トップストーン ネオ カーボン 3 レフティ
舗装された平地のみならず、ダート走行も可能にする、“グラベルロードバイク” の最高峰。軽量で耐久性のあるカーボンフレームと、パワフルなボッシュ社製のモーターユニットがロングドライブをアシスト。さらにフレーム前面のパイプを1本で支える、特徴的なサスペンションフォーク「レフティ オリバー」が、バンプの衝撃を和らげ、オフロード、オンロードを問わず、スムーズなハンドル操作を可能にする。
「レフティ オリバー」のチャンバーダンパーには、路面状況を確実にとらえ、ペダリング時に起こる車体のボビングを最小限に抑える設計を採用。レバーひとつで簡単にロックアウトをオン/オフできる工具不要のブレーキマウント「ストップロック」も装備する。変速はトラブルの少ない1段 ×11段を採用。
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※価格はすべて税抜です。
- TEXT :
- 安藤政弘 ライター