CHANEL(シャネル)の2021/22秋冬 プレタポルテ コレクションのショーフィルムが公開され、注目を集めています。
シャネル2021/22秋冬 プレタポルテ コレクションのテーマは、パリの伝説的なクラブ「カステル」
長い間ショーの会場とされてきたグラン・パレの修復工事により、今回会場に選ばれたのはパリの伝説的なクラブ「カステル」。
「コントラストをつくることが好きだ」と語るアーティスティックディレクターのヴィルジニー・ヴィアールは、敢えてこのコンパクトな空間を選択したそう。
ボリューム感のある冬のアイテムとコンパクトな空間を組み合わせることで、彼女の好むコントラスが表現されています。
「今の時代のせいかもしれませんが、より温かみや活気を感じられる何かが欲しかったのです。」と話すヴィルジニー・ヴィアールは、以前カール・ラガーフェルドが話していたモデルたちが自ら着替えやメイクアップを施していた、かつてのショーに思いを馳せたといいます。
オランダ人フォトグラファー デュオのイネス & ヴィノードがディレクションを手掛けたショーのフィルムのなかには、クロークにコートを預けフロアを行き来し、メイクを自ら施すモデルたちの姿が収められています。
スキーリゾートの要素と1970年代のパリジャンシックを調和させたルック
ヴィルジニー・ヴィアールが愛してやまないというスキーリゾートの雰囲気と、1970年代から今に続くクールなパリジャンシックを調和させたという本コレクション。
ツイードのロングコートにフェイクファーのボリューム感のあるブーツを組み合わせ、素足を覗かせたスタイルや、ブラックツイードのパンツスーツに、繊細なパールのサスペンダーとソートワールのネックレスをレイヤーしたスタイルなど、ボリューム感や素材、スピリットのコントラストを感じさせるルックが登場します。
ジッパーを外すとシルバーヒールのブーティーが現れるという、ダウンジャケット風のツートンブーツも印象的。
白のキルティングやフューシャのツイードを使ったサロペットスキースーツなど、ウィンタースポーツを彷彿とさせるアイテムも目を引きます。
シャネルのミューズ「ステラ・テナント」へのオマージュを捧げたルックたち
今回のコレクションには、2020年12月にこの世を去ったシャネルのミューズ「ステラ・テナント」の面影を感じさせるルックも多数登場します。
シルバーラメのバレリーナシューズをはじめ、ネックレスのように首から掛けられる、ストラスがあしらわれたミノディエール。
紺色のラメ糸で仕立てられたスーツに白襟とカフス付きの黒いメンズシャツを組み合わせたスタイルや、 玉虫色の糸で装飾されたニットのジャンプスーツにツイードのキルトスカートを上から重ねたスタイルなど、彼女ならではの着こなしが表現されています。
コロナ禍の混沌とした状況に直面する中でも、温もりや前向きなメッセージを感じさせてくれた本コレクション。コレクション ショーのフィルムは、シャネルの公式サイトをはじめ公式SNSでも公開されているので、ぜひチェックしてみてください。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 池尾園子
- EDIT :
- 石原あや乃