ジャケット/ebure ニット/M・fil パンツ/インコテックス バッグ/ロエベ
ジャケット/ebure ニット/M・fil パンツ/インコテックス バッグ/ロエベ

【11月1日(水) 予報:曇のち晴れ 予想気温(最高):21℃ (最低)11℃】

もともとジャケット、特にテーラードジャケットは
好きなアイテムなのですが、
シーズンによっては、
まったく着たくならないときがあります。
実際、昨年の秋冬からこの夏は
本当に遠ざかっていたのですが、
この秋は俄然、ジャケット気分!
おそらく少しシルエットが大きめの
モードなジャケットが新鮮に見えたからかと…。
とはいえ身長152.7㎝(なぜかこの年になって
1㎝背が伸びました!)の私にとって
このオーバーサイズのジャケットは
選びがとても難しいと思っていました。
ところが展示会巡りの最中に、
これなら!?と思える一着に出合い、
めったにしないことなのですが、その場で注文。
それが“ebure(エブール)”の黒ジャケットでした。
ウールとシルクの混紡で、
適度にハリとツヤのある素材が
体をすっきりシャープに見せてくれます。
さらに細身のパンツを合わせれば、
小柄でも安心な着こなしのできあがり。

長らく止まったままになっていた母の時計。修理に出したところ、“オメガ”は制作したすべての時計について、ムーブメントのパーツを保存しているとのことで、古いものでも見事に復活。思い出深い品でもあったので、その喜びもひとしおでした。
長らく止まったままになっていた母の時計。修理に出したところ、“オメガ”は制作したすべての時計について、ムーブメントのパーツを保存しているとのことで、古いものでも見事に復活。思い出深い品でもあったので、その喜びもひとしおでした。

…と、ちょっとモード感のある着こなしが
気になっているこの秋は、
時計の選びが変わってきました。
今、毎日のようにつけているのが
おそらく’60年代に、母が愛用していた“オメガ”。
アンティーク感のある華奢な佇まいが、
ともすると怖くなりがちなモードな着こなしに
優しさをもたらしてくれる気がするのです。
おしゃれって本当にバランスなんだな…と、
改めて心する、秋の始まりです。

(写真/エディターM&J 文/エディターJ)

この記事の執筆者
美しいものこそ贅沢。新しい時代のラグジュアリー・ファッションマガジン『Precious』の編集部アカウントです。雑誌制作の過程で見つけた美しいもの、楽しいことをご紹介します。