オイルドクロスの風合いと機能性、そしてスーツとの相性も抜群なバブアー。朝晩の肌寒さが本格化するこれからの季節、通勤や週末のお供にぴったりのアウターだ。渋谷にある旗艦店は、2階建ての約116㎡のスペース全体に、クラシックとモダンが融合した現代のロンドンの街中をイメージ。店頭では、1950年代当時のオイルド コートが出迎える。店内には、人気定番『ビデイル』や『ビューフォート』をはじめとする約60型のモデルが並ぶ。ハットやバッグなどの小物も顔をそろえ、圧巻だ。まだ一着もお持ちでない方は、ぜひ足を運んで欲しい。

 週末にハンティングやフィッシング、乗馬などで時間を費やす英国のカントリージェントルマン。彼らは悪天候でさえ、優雅に楽しみ、受け流す。「使えるギア=服」があればいいのだから。

 そこでバブアーの出番だ。1894年、イングランド北東部、サウスシールズ生まれのこのブランドの服は、船乗りや漁師など海洋関係者の防水服として生まれた。使われるオイルドクロスの防水力は第二次世界大戦時に、英国海軍の潜水艦搭乗員の制服に採用されたことで実証済み。

英国紳士的週末のお供に、オイルドジャケットを一枚いかが!?

 1974年エディンバラ公、’82年女王陛下、’87年チャールズ皇太子からと、それぞれのロイヤル・ワラントを賜るほどに、上流階級に浸透している。時代を経ても変わらぬ質実さを備えつつ、ロンドンの老舗ビスポークテーラー「ノートン&サンズ」とのコレクションを発表するなど、現在も進化を続けている。

 そんな魅力あふれるブランドの旗艦店が東京・原宿の明治通り沿いにある。店内は、ジャケットやコートに使われるオイルドクロス、ハウスチェックのインナークロスがロールで飾られ、ファクトリーの雰囲気を醸す。

 また、’70年代、’80年代、’90年代、それぞれの時代に着用されたレアなジャケットがディスプレイされ、バブアー好きのツボを刺激する。余暇を楽しむ日本の紳士待望の、欧州以外で入手困難だったレインブーツなど、カントリーアイテムもそろった。
「さて一枚、乗馬用に手に入れるか」。

 ジャケットはむろん、乗馬用のパンツカバーの用意もある。

「今回は、どちらの乗馬俱楽部までお出かけに?」

 そんな会話が、この店で交わされるのは、想像に難くない。

■お問い合わせ
バブアー 渋谷店(Barbour Shibuya)
住所 :東京都渋谷区神宮前6-17-15
TEL:03-6450-5993 

この記事の執筆者
TEXT :
MEN'S Precious編集部 
BY :
MEN'S Precious2013年秋号 巻頭コラムより
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クレジット :
撮影/三浦憲治(ライトサム)