ハイウォッチメイキングのエクスクルーシブルなキャリバーに、インパクトの強い西洋の美術にも大きな影響を与えたヴァニタスのモチーフを組み合わせた「タンブール カル ペ・ディエム」を発表した。
ルイ・ヴィトンの洗練を極めた「タンブール カルペ・ディエム」
これまでにスペシャルオーダーとして、幾度となくオートマタを潜ませたオーダーメイドウォッチを製作してきたルイヴィトンのウォッチ コレクションに新たに加わった「タンブール カルペ・ディエム」。デザインに採用されているのは、「スカル」「蛇」「砂時計」の3つ。美術の歴史的テーマであるヴァニタスをポジティブであると同時に反逆的なアプローチで取入れており、芸術性が高く、ひと際強い個性を放つ。今にも浮き上がりそうなゴールドのスカルや蛇は、ハンドメイドによる彫刻で50時間以上の作業を要している。
スカルの形に組み立てられたキャリバーにも注目
また、この「タンブール カルペ・ディエム」には未だかつて組み合わされたことのなかった4つの複雑機構ジャンピングアワー、レトログラードミニッツ、パワーリザーブディスプレイ、オートマタのすべてを一体化させ、それぞれをスムーズに機能させることのできる、パワフルな機械式ムーブメントを作り上げている。
不敵な笑みを浮かべるスカルに隠されたメッセージ
時間の表示は、ケースの右サイドにある蛇の形をしたプッシュボタンを押すことで、中央の蛇の頭が持ち上がり、スカルの額にうがたれたアワー表示窓が姿を現わすのと同時に、蛇の尾が揺れ動いて、パワーリザーブを示すアワーグラス(砂時計)の下に位置する分表示をする仕掛けになっている。
モノグラム・フラワーが片方の眼窩に出現する一方で、スカルの顎がからかうような笑みを浮かべると「その日を摘め」を意味するラテン語「Carpe Diem(カルペ ディエム)」が現れる。これは古代ローマの詩人ホラティウスの詩に登場する言葉であり『過ぎゆく1日1日を大切に過ごそう』との意味が込められている。16秒間続くこの出色のスペクタクルは、蛇もスカルもため息が出るほどなめらかに動く。美術の歴史的テーマであるヴァニタスと、ルイ・ヴィトンの美意識が交差する1本は、ジャックマール ウォッチの歴史に新たな章を刻むことだろう。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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