創刊以来、Preciousには数々のジュエリー名品が登場してきました。雑誌『Precious』6月号の特集「プレイバック! 至高のジュエリー名品9」では本誌連載でもおなじみのジュエリージャーナリスト、福田詞子さんセレクトの「究極名品」をご紹介。魂に訴える煌きの魅力に、あなたは抗うことができるでしょうか?

今回は「ティファニー」の伝説のジュエリーデザイナーとして知られる、ジャン・シュランバージェのリングをご紹介します。

自然を愛したデザイナーが創った唯一無二の造形美|ティファニー、ジャン・シュランバージェのリング

20世紀のジュエリー界を牽引したフランス人クリエイター、ジャン・シュランバージェ。1956年に「ティファニー」が副社長として迎え入れた、伝説のジュエリーデザイナーです。N.Y.の本店内には彼のために特別なサロンが設けられ、最高峰の宝石を揃えた工房では、貴重なジェムストーンの色彩を生かした数々の名品が生み出されていきました。

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上から/愛のシンボルでもある「X」に16粒のストーンをあしらった『16ストーンリング』[YG×PT×DIA×サファイア]・[PT×DIA]・[YG×PT×DIA×ツァボライト]・「レブロン」創始者夫人、リン・レブロンのためにデザインされた『リン ダイヤモンド バンド リング』[YG×PT×DIA](ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、『Precious』 2015年3月号掲載

「彼のジュエリーはすべて、自然から着想を得てデザインされています。そのため、『16ストーンリング』のように規則的に宝石を配置したバンドリングにも、どこか有機的な魅力が宿っているのです。フランス伝統の金細工の技と、『ティファニーセッティング』を生み出したティファニーの高度な石留め技術が融合したリングは、個性的でいて色あせない…。時を超え女性を魅了するジュエリーです」(福田)

福田 詞子さん
ジュエリージャーナリスト、エディター
(ふくだ のりこ)英国宝石学協会FGA(特別会員)。出版社で女性誌の編集部に20年以上在籍したのち独立。2015年、英国宝石学協会のディプロマを取得。小誌にて『ハイジュエリー真価論』を連載中。

※登場した「名品」は、過去のPreciousで掲載した記事からの転載のため、 現在では購入できないものも含まれています。ブランドへのお問い合わせはご遠慮ください。

※文中の表記はPT=プラチナ、YG=イエローゴールド、DIA=ダイヤモンドを表します。

PHOTO :
戸田嘉昭(パイルドライバー)、唐澤光也(RED POINT)
WRITING :
河西真紀
EDIT&WRITING :
喜多容子(Precious)