創刊以来、Preciousには数々のジュエリー名品が登場してきました。雑誌『Precious』6月号の特集「プレイバック! 至高のジュエリー名品9」では本誌連載でもおなじみのジュエリージャーナリスト、福田詞子さんセレクトの「究極名品」をご紹介。魂に訴える煌きの魅力に、あなたは抗うことができるでしょうか?
今回はその特集のなかから、シャネルの『カメリアコレクション』リングをご紹介します。
黒と白が奏でる究極の洗練にメゾンの真髄を感じて|シャネルの『カメリアコレクション』リング
マドモアゼル・シャネルがこよなく愛したカメリアの花。彼女自身が[究極のエレガンス]と定めたブラック&ホワイトが織りなすコントラストは、メゾンの美意識を色濃く反映させています。
花芯となる、オーバル・ブリリアントカットのダイヤモンドの周りを、肉厚なブラックオニキスの花びらが幾重にも飾って。写実的につくられたカメリアの花は光を受けて、より立体感を増す。さりげなくこぼれるダイヤモンドの雫も、ため息がこぼれるような美しさ。
「カメリアの幾何学的な構造を生かし、写実的なものからモダンなオープンワークまで、『シャネル』がデザインするカメリアモチーフの可能性に限界はありません。そうした花を自らのシグネチャーに選んだマドモアゼル・シャネルは、やはり確かな審美眼とセンスの持ち主だったのです」(福田)
※登場した「名品」は、過去のPreciousで掲載した記事からの転載のため、 現在では購入できないものも含まれています。ブランドへのお問い合わせはご遠慮ください。
※文中の表記はWG=ホワイトゴールド、DIA=ダイヤモンドを表します。
- PHOTO :
- 戸田嘉昭(パイルドライバー)、唐澤光也(RED POINT)
- WRITING :
- 河西真紀
- EDIT&WRITING :
- 喜多容子(Precious)