ピッティ・ウォモを震源地とする、一大ハットブームが巻き起こった2010年代。そのなかで「名品帽子」の代名詞として大躍進したのがボルサリーノである。その後、時代の潮目がクラシック回帰からカジュアル化へと変わるなか、紳士の被りものも多様化が進んできた。そんな状況下で同社が打ち出した新規軸がおもしろい。デニム生地を用いたベースボールキャップである。
カジュアルは時代の追い風!老舗帽子ブランド「ボルサリーノ」のデニムキャップ
バックスタイルにも注目を!
複雑な造形美を備えた帽子とは真逆の提案……と思いきや、バイザーとクラウンの絶妙なバランスや頭にぴったりフィットする立体的な構造など、しっかりボルサリーノの神髄が宿っていることに気付く。ニットにさらりと合わせて、はたまたジャケット パンツスタイルで楽しむ。ボルサリーノの新たな可能性がまた拓けそうだ。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2021年春号より
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- PHOTO :
- 戸田嘉昭・小池紀行(パイルドライバー/静物)
- STYLIST :
- 石川英治(tablerockstudio)
- EDIT&WRITING :
- 矢部克已(UFFIZI MEDIA)