フレンチの巨匠アラン・デュカス氏。30年以上前の修業時代に出会ったショコラへの憧れは、フレンチで大成したあとも消えず、フランスで本格的なショコラ工房「ル・ショコラ・アラン・デュカス」を作るに至ります。
そして、2018年には東京・日本橋にもショコラ工房をオープン。本国フランスにもないデザートサロン「ル・サロン」を併設した「ル・ショコラ・アラン・デュカス 東京工房」が誕生したのです。
「ル・サロン」では、ショコラを使ったさまざまなデザートを提供しています。そして、予約制にて、ショコラづくしのアフタヌーンティー「ル・グテ」をいただけます。
季節ごとにメニューを変える「ル・グテ」。2021夏のメニューをライターが試食したレポートをお届けします。
ショコラの魅力を満喫!「ル・ショコラ・アラン・デュカス」の夏のアフタヌーンティー
■1:幅広く選べるドリンクからはオリジナルティーに注目!
アフタヌーンティーでは、メニューにあるドリンクから1種類を選べます。
「カフェ」はおかわりを1杯いただくことが可能。また、ティーポットでサーブされるオリジナルティー「ル・テ・ブラン・アラン・デュカス」は、お湯の継ぎ足しサービスを受けられます。
フランスを代表するティーメゾン「クスミティー」とコラボした「ル・テ・ブラン・アラン・デュカス」は、ホワイトティー(白茶)をベースに、ローズとフランボワーズが絶妙なバランスでブレンドされています。
デセールの味を邪魔しないのに存在感がある、アラン・デュカス氏ならではの洗練された味わいでした。
■2:ショコラを堪能できる夏らしいデセールが目白押し
工房の雰囲気に合ったどっしりとしたケーキスタンドで運ばれてきたのは、ショコラをふんだんに使った焼き菓子の数々。
注目は新作のカカオニブがまぶされた小さなエクレア「キャロリーヌ・ショコラ/キャラメル」と、サクサクの食感と中心のショコラの組み合わせが最高の「パン・トゥ・ショコラ」、ライムの皮で爽やかに仕上げられた「タルトレット・シトロン/プラリネ」です。
いずれもそれぞれの素材と相性のよいショコラが使われており、新しい魅力に気づくことができます。また、甘さと食感のメリハリも効いていて、食べる手が止まりません!
冷たいデセールは「ヨーグルトショコラ/ペッシュ」と「クープ・ショコラ&アグリューム」。こちらも新作です。「ヨーグルトショコラ/ペッシュ」はヨーグルトとショコラの珍しい取り合わせ。ヨーグルトの酸味とショコラの香りがなじみ、食べたことのない味わい! また赤桃のマーマレードであるペッシュが味を引き締めます。
「クープ・ショコラ&アグリューム」はフレッシュオレンジ果肉と柑橘系のジュレにショコラシャンティが絞られています。いずれも夏にぴったりなさっぱりとした口当たりながらも、ショコラの味わいを堪能できる逸品でした。
そして、フリアンディ―ズとして3種のショコラも味わうことができます。タブレットはカカオの産地によって異なる香りや風合いの違いを楽しむことができます。割り方でも味わいが変わるので、少しずつ割って食べたり、ドリンクとのペアリングを楽しんだりしてみてくださいね。
計11品のアフタヌーンティーは、ショコラがすべてに使われているのに、飽きることなく、あっという間に食べ終わってしまいました。ショコラの魅力を知り尽くしたル・ショコラ・アラン・デュカスならではの、上質なアフタヌーンティー「ル・グテ」でした。
■3:お土産も購入して、ショコラづくしの1日に!
アフタヌーンティーを堪能したら、お帰りの際にはぜひショップでお土産選びを。
伝統的なサイズであるという大きな「マカロン」や、ナッツがトッピングされた「マンディアン」などの定番メニューから、新作焼き菓子の「アソルティモン・ドゥ・フィナンシェ」も並んでいます。ル・ショコラ・アラン・デュカスならではの上質な味わいを自宅でも体験できますよ。
プレミアムなショコラの魅力を堪能できるル・ショコラ・アラン・デュカスのアフタヌーンティー「ル・グテ」。東京工房のほかに、六本木店でも味わうことができます。
世界に東京にしかない「ル・サロン」で、おひとり様、もしくは大切な方と、午後のひとときを上質なショコラと共に過ごしてみませんか。予約制なので、ご予約をお忘れなく!
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- TEXT :
- 田中いつきさん フリーランスライター
- EDIT :
- 小林麻美