精悍なパイロットクロノグラフで名を馳せるウォッチブランドが、1912年、スイスのグレンヘンに創設された「フォルティス」だ。1987年にはブランドアイコンとなるパイロットウォッチ「フリーガー・クロノグラフ」を発表。現在、「フォルティス」のパイロットシリーズは、スイス空軍PC-7チーム(R)をはじめ世界60以上の飛行部隊で採用されている。このパイロットウォッチの名手が新作として発表したのが、「オフィシャル・コスモノート アマディ20」だ。

ツールの常識を超えるミッションコントロールベゼル

カウントダウン用と通信時間計測用、2つのマーカーをもつ個性的なミッションコントロールベゼル
カウントダウン用と通信時間計測用、2つのマーカーをもつ個性的なミッションコントロールベゼル

「アマディ 20」は、オーストリア宇宙フォーラムの旗艦研究プログラム「アマディ」の一環として、今年の10月にイスラエルのネゲブ砂漠で行われるアナログ火星探査ミッションのこと。「オフィシャル・コスモノート アマディ 20」は、担当機関であるオーストリア宇宙フォーラムとのパートナーシップにより、ミッションを遂行する宇宙服のテスター、アナログ宇宙飛行士をサポートするクロノグラフとして開発された。

「フォルティス」のフラッグシップ「オフィシャル・コスモノート」をベースに、ケースとブレスレットにはチタンを採用。ミッションコントロールベゼルやフックストラップを搭載するなど、ツールウォッチを根底から再定義した画期的なモデルといえる。

ケースバックには地球、月、火星の軌道をエングレービング。火星にはデイモスとフォボスのふたつの衛星も描かれている。THE NEXT GIANT LEAP(次の大きなステップ)というメッセージも刻印される。
ケースバックには地球、月、火星の軌道をエングレービング。火星にはデイモスとフォボスのふたつの衛星も描かれている。THE NEXT GIANT LEAP(次の大きなステップ)というメッセージも刻印される。

チタン製ケースは、火星の表面のようなサンドブラスト加工によって美しい砂のような色になり、強い光があたっても反射することがないツールウォッチにふさわしい仕上がり。多彩な機能の中でも最もユニークなものが、地球と火星の距離によって生じる通信の遅れを、アナログ宇宙飛行士が正確に把握できるよう開発されたミッションコントロールベゼルだ。

今回実施される「アマディ20」のミッションでは、通信の平均タイムラグを10分に想定。回転ベゼルにあるカウントダウンの「10分」の位置にもう一つマーカーを設置することにより、マーカーと分針を合わせるだけで通信時間計測を可能にしている。

機能美にこだわる贅沢な仕上げ

ケース&ブレスレットはチタン製。ブレスレットには、最大8mmを1mmずつ8段階で調整できるスライディングクラスプを備える。
ケース&ブレスレットはチタン製。ブレスレットには、最大8mmを1mmずつ8段階で調整できるスライディングクラスプを備える。

ダイヤルデザインも独特で、11時から5時位置にかけて、約25度の地軸を持つ火星の軌道を表したエンボス加工のラインが入り、6時位置には「アマディ 20」のミッションロゴを配置。数字のアプライドインデックスは、アナログ宇宙飛行士たちが、たとえば6時8分を「0608」ということに倣い、ゼロを加えたアラビア表示になっている。

また、ダイヤル12時位置にあるグランドカウンターと呼ばれる30分積算計は、ヘアライン仕上げの文字盤と異なるサンドブラストで仕上げることで、時間の認識スピードを高めている。

フォルティス オフィシャル・コスモノートアマディ 20 SPEC●サイズ:44×厚さ16mm●ムーブメント:Cal.UW 50(スイス製自動巻き・28,800振動)●駆動時間:48時間●防水:20気圧●素材:チタニウムケース&ブレスレット●風防:両面無反射サファイアクリスタル。¥440,000
フォルティス オフィシャル・コスモノートアマディ 20 SPEC●サイズ:44×厚さ16mm●ムーブメント:Cal.UW 50(スイス製自動巻き・28,800振動)●駆動時間:48時間●防水:20気圧●素材:チタニウムケース&ブレスレット●風防:両面無反射サファイアクリスタル。¥440,000
付属のフックストラップは、2014年に誕生したアメリカのニック・マンキー・デザインズが手作業で制作。ツイル織の弾性のあるベルトと、Gフックと呼ばれるオリジナル金具を使用した「フック&ループ」システムを採用し、多様なシーンでの使用を可能にしている。
付属のフックストラップは、2014年に誕生したアメリカのニック・マンキー・デザインズが手作業で制作。ツイル織の弾性のあるベルトと、Gフックと呼ばれるオリジナル金具を使用した「フック&ループ」システムを採用し、多様なシーンでの使用を可能にしている。

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ホッタ

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この記事の執筆者
主にモノ雑誌を中心に’80年代から活動するライター。トレンド製品や斬新な着想から生まれたガジェット全般の執筆に取り組む一方で、腕時計やバッグ、シューズといった、男の逸品をテーマにした記事も手がけている。
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