心地よく、風通しよく、より本質的なおしゃれを楽しむこと――それが、『Precious』が提唱する新しいエレガンス、「スローダウン・ラグジュアリー」です。
外食もままならない時節も、家族や友人との食事をゆっくり楽しむ時間の大切さを感じます。上手な料理家・行正り香さんに教えていただいたのは、「ワインと3皿」でのおもてなし。
今回は、趣味の仲間とオープンエアでバーベキュー風に楽しむレシピをご紹介します。
【趣味の仲間とテラスB.B.Q.風】太陽の下、オープンエアで楽しむB.B.Q.風レシピ
ソースと食材を混ぜるだけ、焼くだけの3皿でシンプルに
「今みたいな時世は、風通しのよいテラスや庭でのおもてなしもよいもの。料理は、パンとサラダと豪快な肉料理があれば十分。どれもソースをつくり、食材と混ぜるだけ、焼くだけ。バーベキューグリルの代わりにオーブンを活用すれば、ほったらかしでできるので楽です。あとは、太陽の光や風の香りもいい調味料に。趣味の仲間と食べて飲んで、夜は動画やドラマ鑑賞会。そんな流れも楽しそうです」(行正さん)
■1:バーベキュー味のポークスペアリブ
程よく焦げ目がついたスペアリブを大皿に盛れば、テンションが上がる。太陽の下では手づかみで、豪快にかぶりつくのも気分。時間があれば肉に切り込みを入れ、下味をつけて1時間ほどおいておくと、より味がなじむ。
<材料(4人分)>
豚スペアリブ…1㎏
【A】
にんにく…1かけ(すりおろす)
トマトケチャップ…大さじ3
中濃ソース…大さじ1
はちみつ…大さじ1
チリパウダー…小さじ1(好みで)
クミンパウダー…大さじ1(好みで)
塩…小さじ1
ローズマリー…好みで
<つくり方>
- 【A】をボウルに入れ、混ぜ合わせる。
- (1)に豚スペアリブを入れ、全体をさっくりと混ぜる。
- オーブンを200℃に予熱する。天板に網(またはオーブンシート)をのせ、スペアリブの骨を下にして並べ、焦げないよう様子を見ながら30分ほど焼く。器に盛り、好みでローズマリーを添える。
■2:シンプルグリーンサラダ
ベランダで育てたハーブもたっぷり使ったサラダ。ドレッシングのベースは、すし酢とオリーブオイル1:1に、塩をひとつまみ。これは、どんな食材にも合う行正流の黄金比。サラダを和えるのは乾杯直前に。
<材料(4人分)>
サラダ菜…1玉
ルッコラ…1袋
好みのハーブを数種類(イタリアンパセリ、ディル、大葉など)…両手でふたつかみ程度
【A】
すし酢…大さじ2
塩…小さじ1/4
エキストラバージンオリーブオイル…大さじ2
レモンの皮…少量(すりおろす)
<つくり方>
- サラダ菜、ルッコラ、ハーブ類は洗ってよく水気をきり、手で大きめにちぎる。
- 【A】をボウルに入れてよく混ぜ合わせる。食べる直前に(1)を加えて和え、器に盛る。
■3:バジルガーリックブレッド
手軽にごちそう感が出せて、ガーリックバターの香りが食欲をそそるひと皿。バゲットは、なるべく長いまま焼くと見映えがする。おなじみのレシピを、ちょっとしたコツで楽しんでもらうのも、おもてなしのコツ。
<材料(4人分)>
バゲット…1本
にんにく…1かけ
バター…大さじ3(35〜40g/室温に戻す)
パルミジャーノ・レッジャーノ…適量
バジルの葉…適量
<つくり方>
- バゲットを縦半分に切る。皮を上にし、それぞれ半分の深さまで5cm間隔で切り目を入れる。
- にんにくをすりおろす。(1)の内側の白い部分にのばし、上からバターを塗る。
- トースターやオーブンでこんがりと焼き色がつくまで焼く(長い場合は半分に切る)。器に盛り、パルミジャーノ・レッジャーノをすりおろし、バジルをちぎって散らす。
バゲットの表面がしっとりするくらい霧吹きしておくと、焼きたてのようなパリッとした仕上がりに。
◇合わせるワインは…ほのかな渋みと果実味のあるロゼと赤を
◆ミラヴァル ロゼ
ブラッド・ピットが手掛ける、世界No.1にもなったロゼ。ほのかな渋みはバーベキュー味と相性がいい。
◆ジラード オールド・ヴァイン・ジンファンデル ナパ・ヴァレー
熟したフルーツのような果実味ながら重すぎず、飲みやすい。
※撮影は十分な衛生管理・感染対策をしています。
問い合わせ先
- ジェロボーム TEL:03-5786-3280
- ワイン・イン・スタイル TEL:03-5413-8831
- PHOTO :
- 神林 環
- STYLIST :
- 澤入美佳
- EDIT&WRITING :
- 松田亜子、池永裕子(Precious)
- 料理 :
- 行正り香