ファッションに個性を求めるのであれば、これほどおすすめなブランドはない。それが本稿で紹介する「オルビイ・トーマス」だ。デザイナー兼ブランド創業者である、オルビイ・トーマス氏は、ナイジェリア生まれのスコットランド育ち。アレクサンダー マックイーンのパタンナーとして活動した後に、2016年自身の名を冠したブランド「オルビイ・トーマス」を立ち上げる。2021年秋冬のコレクションは、オルビイ・トーマス氏と縁の深い、スコットランドのハイランド地方の伝統的な正装をモチーフとしているものが多くみられ、本稿で紹介するジャケットもそのひとつ。前身頃のプリーツはハイランド地方の伝統的なディテールを踏襲し、彼のデザインの拘りでもあるカットオフも用いられ、今シーズンの「オルビイ・トーマス」を象徴しているジャケットと言える。背面は前身頃に比べ短い仕様になっているのも特徴だ。
圧倒的なオーラがある「オルビイ・トーマス」のジャケット
ジャケットの生地に使用されているのは、量産が難しいとさている70年代のイギリスのビンテージベルベッドを使用。コレクションで使用されている生地の多くがヴィンテージファブリックであるというのも注目すべき点だ。上襟が一枚襟で仕立てられ、ナポリ仕立ての伝統的な仕様であるが、手間がかかる作りの為、効率化が優先された現代において、この存在は希少である。
個性派ジャケットは、シンプルに着こなすのが正解!
圧倒的な存在感のある「オルビイ・トーマス」のジャケットを着こなすのであれば、靴やパンツは徹底してシンプルにするのがおすすめだ。秋らしく季節感を表現するのであれば、上記のコーディネートのようにボルドー系の色を取り入れてみるのも雰囲気がある。
大量生産の時代において、量産が難しい生地を使った「オルビイ・トーマス」のジャケットは特別な存在だ。人とは被らないジャケットを探しているのであれば、まずおすすめだ。デザイナーの拘ったジャケットがクローゼットに1着あっても良いのではないだろうか。
※価格はすべて税込です。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 島本一男(BAARL)
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- 土屋大樹